【情報工学科】CGのパイオニアの西田友是教授の講義(学部・大学院)開講!
令和6年度に、コンピュータグラフィクス(CG)のパイオニアで世界的な権威であり、本年4月から本学大学院工学研究科情報処理工学専攻の客員教授に就任される西田友是先生の講義(学部・大学院)が開講されます。
情報工学科の山之上教授から紹介記事が届きましたので、学長室ブログメンバーの中道が投稿します。
令和6年度に、コンピュータグラフィクス(CG)のパイオニアで世界的な権威であり、本年4月から本学大学院工学研究科情報処理工学専攻の客員教授に就任される西田友是先生(プロメテックCGリサーチ所長、東京大学名誉教授、広島修道大学名誉教授、デジタルハリウッド大学卓越教授)の講義(学部・大学院)が開講されます。前期は大学院の「コンピュータグラフィクス特論」、後期は学部の「暮らしと物つくり」の第11回の部分と、大学院の「コンピュータグラフィクス輪講」です。
聴講生制度により、学外の皆様も、各自申請の後に本学が承認した場合、西田教授の講義を聴講することができます。申請は、前期の講義については3月10日から3月31日まで、後期の講義については8月10日から8月31日まで受け付けています。「暮らしと物つくり」の授業聴講が承認された方は、この科目の他の回も聴講することができます。講義は遠隔で行われる時もあります。
聴講生申請については、詳しくは福山大学教務課にお問い合わせください。
西田教授は広島県の出身で、コンピュータグラフィクス(CG)のパイオニアです。長年のCG界への功績に対して、2005年、ACM SIGGRAPH(米国計算機学会コンピュータグラフィクス研究会)からクーンズ賞を受賞、2006年にはNICOGRAPH(芸術科学会主催のCGやマルチメディア分野の論文コンテスト)からCG-Japan Awardを受賞されています。SIGGRAPHとは、コンピュータグラフィクスに関する世界で最も権威のある研究会およびその国際会議の名称です。
こうした功績から、2006年3月、画像電子学会において、CG関連の優秀論文の著者に与えられる賞「西田賞」が創設されています。2017年には紫綬褒章(しじゅほうしょう)、つい先日の2023年4月の春の叙勲では瑞宝中綬章(ずいほうちゅうじゅしょう)を受章されました。
実は、西田教授は、東京大学の教授に就任される前に、20年近く福山大学で教鞭をとられながら研究をされていました。今回の本学の客員教授就任は、いわばサケの母川回帰のようで、再び古巣の福大での大活躍が期待されています。
なお、昨年5月24日に開催された令和5年度第1回教養講座で「半世紀を経てCGは情報化社会の基盤技術に進展」と題した講演を行っていただきました
https://www.fukuyama-u.ac.jp/news/82581/
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/83296/
学長から一言:わが国はもとより世界のコンピュータグラフィクス(CG)界を牽引して来られた西田友是教授をこの4月から客員教授として、長いインターバルを経て再び福山大学にお招きすることができるのは、本学関係者一同の大きな喜びです。単発の講演などでなく、じっくりと学ぶことのできるこの機会を受講者の皆さんが最大限に活用されることを願っています。