【大学教育センター】キャリアデザインゼミの学生2名が「新広島駅ビル コンセプト・デザインコンペ」で特別賞を受賞!

このたび、福山大学の経済学科とメディア映像学科に所属する学生2名が、「新広島駅ビル minamoa館内新しい街角のコンセプト・デザインアイデア募集コンペティション」の最終審査会において、特別賞を受賞しました!

このコンペは、この春、新たにリニューアルオープンする広島駅ビル “minamoa(ミナモア)”4階、6階スペースのあり方について考える学生向けのコンペティションで、広島県内の大学から30チームを超える応募が寄せられました。

215日に新広島駅“minamoa”内の会議室で行われた最終審査会では、一次選考を通過した10チームの学生たちが熱意あふれるプレゼンテーションを披露しました。FUKUDAI Magメンバーで大学教育センターの前田が、その様子をお伝えします。

 

当日の様子:広テレ!NEWS NNN「広島駅ビル「ミナモア」の活用法を大学生が提案 グランプリ案は実現も検討」


 

新広島駅 “minamoa” のサインの前で

建築学科ではないからこそできる挑戦

本コンペには、広島県内の建築学科のゼミ生が多くエントリーする中、福山大学からはキャリアデザインゼミに所属する経済学科とメディア・映像学科の2名の学生有志がタッグを組んで参加しました。彼らは、建築的な視点ではなく「広島市から遠く離れて暮らす若者が、どうすれば新広島駅に足を運ぶようになるのか?」という、自分たちのリアルな悩みに焦点を当て、それを解決する新しい仕組みと空間の提案を行い、独自の発想とアイデアで高い評価を受けました。

 

プレゼンテーション前の最終打ち合わせ

 

学生たちは、「広島由来の魅力的なテナントも集まる新しい広島駅ビルに、広島市外に住んでいる若者も気軽に足を運ぶことができて、つながる場にしたい」という思いから、自分たちにとっても大きな課題の一つだった「交通費」に焦点を当て、今話題の「スキマバイト」と組み合わせた斬新な課題解決策を提案しました。

 

経済学科で学んだ「街の機能をマクロな視点から分析し、課題を見つけ出すこと」と、メディア・映像学科で学んだ「情報を多角的に捉えて、新たな視点から更なる魅力を導き出すこと」といった、異なる学科での学びが融合することによって、独創的でインパクトのあるアイデアが生まれました。

 

プレゼンテーションの順番はクジで(6番目)決定しました。

発表5分、質疑応答8分で、数多くの質問に応えました

受賞学生のコメント

経済学科2年 長尾実輝さん

「初めてのコンペで、会場の雰囲気や発表のスタイルがイメージしづらく不安でしたが、参加者を巻き込みながら思いを伝えるプレゼンをすることができました。建築の知識は少なくても、自分たちならではの強みを見つけて提案に活かせたことは、本当に良かったです!また、2次審査を通じて自分たちの弱い部分にも気づきました。特に「提案の詰めの甘さ」は、他の発表と比較することで気づけた点です。「十分考えた」と思っていたことも、さらに深める余地があり、表現や構成をもっと工夫できたと実感しました。悔しさと共に大きな学びになりました。  初めてだらけのコンペ、本当に挑戦して良かったです!!!!!ありがとうございました!」

 

メディア・映像学科2年 重森湊太さん 

「学生コンペに参加するのは初めての経験で、二次審査で拝見させていただいた他校の方々のアイデアとプレゼンには建築系を学んでいる方ならではの視点とコンセプトが感じられ、たくさんの刺激を受けました。自分たちが考えたアイデアをまとめたA1サイズのポスターを制作した際には、メディア・映像学科で学んだ画像制作技術を活用し、伝えたいメッセージを正確に表現しました。「求められていることは何か」「アイデアをどう表現するのか」などを考えていく中で建築的な視点ではなく、メディア的な視点からコンペに挑戦できたことが楽しかったです。」

今回のコンペで提出が求められたA1サイズのデザインパネルのメインビジュアルは、建築学科1年の原田鈴音さんの協力によるものです。

 

特別賞を受賞!

左から、重森さん、長尾さん、原田さん

今後の展望

 グランプリや準グランプリの受賞は逃したものの、建築学科の学生が全チームの9割以上を占める中、30を超える応募チームの中から一次審査を通過し、特別賞を受賞できたことは大健闘と言えます。審査員からは、「社会課題の解決というマーケティングの視点から導き出された深いアイデアだと評価した」「審査員全員が『ぜひ実現して欲しいアイデア』と話していた」とのコメントをいただきました。

 特別賞の受賞をきっかけに、長尾さんと重森さんは、キャリアデザインゼミの強みである多様な学部・学科、学年の学生が集う環境を活かし、異なる知見を融合して新たな可能性を生み出す実践的な活動をさらに発展させていく予定です。今年創立50周年を迎える福山大学の新しい学びのシンボルでもある「未来創造館」を拠点に、このような学部・学科を超えた学生たちによる新たな価値創造の機会を増やすサポートを、私自身も引き続き行っていきたいと思います。

 このブログをご覧の皆さんも、未来創造館で次世代に向けた新たな価値を一緒に創りましょう!

 

 

学長から一言:新しい広島駅ビル内に生まれる新しい街角”のコンセプトやデザインの巧みさを競うコンペで、本学の経済学科2年の長尾実輝さん、メディア・映像学科2年の重森湊太さんが見事に特別賞を受賞! 広島県内の大学から30を越えるチームが出場した中で、通常なら建築系の学生の作品が注目されることでしょう。しかし、「キャリアデザイン」の授業から生まれ、日常的に未来創造館2階に集う自主ゼミの仲間が、建築学科1年の原田鈴音さんの協力も得て、畑違いの分野に挑戦したという、総合大学ならではの学科の垣根を越えた創造的取り組みこそ讃えられるべきでしょう。