【心理学科】ボランティア後期活動報告第2弾!(地域とボランティア講義での活動紹介とふくやま子どもフェスティバルへの参加)

あっという間に2月に入り、受験生も定期試験を控えた大学生も、ソワソワする時期ですね。本日はボランティア後期活動報告第2弾ということで、心理学科濱本有希助手からの報告をお届けします(※長編です。投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

 


心理学科の濱本です。

後期のボランティア活動報告の第2弾は、1年生対象の「地域とボランティア」の講義での活動紹介と、福山市と協働で参加したふくやま子どもフェスティバルにおける防犯イベントについてご報告します(ボランティア後期活動報告第1弾!はこちらです)。

1.地域とボランティア講義における活動紹介

PACE福山支部とCyPat FUのメンバーは、10月23日(月)に、「地域とボランティア」の講義で活動紹介を行いました。

「地域とボランティア」とは、現代の大学生に求められている地域でのボランティア活動に関心を持ってもらうため、ボランティアの種類や必要性、ボランティアに関する情報の収集方法を理解することを目的とした授業です。ボランティアについての理解を深め、積極的に携わっていく動機を高めるため、ボランティア活動を実践しているゲストスピーカーによる講義も多く取り入れられています。この授業の中で、学生ボランティア団体のゲストスピーカーとして活動を紹介してほしいと、担当教員である金平希講師から依頼がありました。

PACE福山支部の活動紹介は、藤井四季音さん(1年生・広島県立世羅高校出身)、神原知弥さん(1年生・金光学園高校出身)、景山美幸さん(1年生・島根県立三刀屋高校出身)、門屋紬希さん(1年生・岡山県立玉野高校出身)が行いました。発表者の4名はボランティアメンバー兼「地域とボランティア」の受講生。いつも授業を受けている教室の教壇に立ち、同級生である受講生に対して講義を行うのは、とても緊張したようですが、練習の成果をしっかり発揮できていたように思いました。また、受講生にとっても、実際にボランティア活動を行っている同級生から直接話を聞き、発表の様子を見ることができたことは、活動に興味を持つきっかけになったのではないでしょうか。

<発表する1年生(左)と応援する上級生(右)>

活動紹介の後は、「楽しく活動をしている様子を見てほしい!」、「私たちが教えている防犯の知識を少しでも伝えたい!」ということで、2年生と4年生による寸劇【犯罪が起こりやすい場所ではどんなことが起こるのか?】を見てもらうことにしました。寸劇は、PACE代表の増田礼智さん(捜査心理学研究室4年生・広島県立因島高校出身)、川谷勇太さん(犯罪心理学研究室4年生・島根県立平田高校出身)、谷邊彩音さん(2年生・岡山龍谷高校出身)、中原晴菜さん(2年生・福山暁の星女子高校出身)が担当しました。

まず、きれいな公園と散らかっている公園を見てもらい、どちらが安全だと思うかを考えて、挙手をしてもらいました。そして、それぞれの公園に【落書き犯】や【連れ去り犯】といった悪いことをしようとしている人が登場します。この時、通りすがりの【普通の大学生】がどんな行動をとるのか、受講生に見てもらいました。小学生に大人気の寸劇ですが、やっぱり大学生にも面白かったようで、授業終了後の感想にも「楽しかった。」「分かりやすかった。」などのポジティブなコメントをたくさんいただくことができました。

<講義で使用した散らかった公園ときれいな公園のスライド>

<メンバーの紹介と寸劇の様子>

最後に、全員集合して挨拶をしました。小学校で活動したり、人前で話す機会も多く、難しいことや大変なことも多いですが、何よりメンバー同士が仲良く楽しく活動できていることを伝え、活動への参加を呼びかけました。

CyPat FUの活動紹介は、藤原彰紘さん(2年生・東林館高等学校出身)、松田教佑さん(2年生・尾道高校出身)、山本暁さん(2年生・広島県立芦品まなび学園高校出身)、仲田流彗さん(2年生・新田高校出身)が行いました。実はこの4人は、CyPat FUの定期活動の時間に行っているX(旧Twitter)上のサイバーパトロールにおける通報件数ランキングベスト4のメンバーです。このような活動実績もあり、普段の定期活動や小学校での講義の経験を通して感じたことをダイレクトに伝えることができたように思います。

<CyPat FUのメンバーが講義をしている様子>

活動紹介の後半は、受講生である大学生にとって身近な話題である「闇バイト」に関する講義を行いました。「自分自身の防犯意識を高めて犯罪の被害に遭わない!」「犯罪について知ってもらうことで被害を防ぐ!」という目的で、受講生にも標語を作成してもらいました。

<闇バイトに関する講義スライドのうち、ボランティアメンバーが作成した標語を紹介するスライド>

大学生と一緒に標語作りをしたのははじめてでしたが、提出された標語はどれも素敵なもので、是非CyPat FUに入ってほしい!!と思うものがたくさんありました。もちろん、講義に参加していたPACE福山支部のメンバーも一緒に標語を作成しました!授業で提出してもらった標語の中で、特によかったものについては、CyPat FUのInstagramで紹介しているので、是非チェックしてみてください。

最後に、集合写真を撮りました。

発表したPACE福山支部とサイバー防犯ボランティアCyPat FUのメンバーにとって、いつも授業を受けている教室の教壇に立つという、非常に良い経験になりました。少し、講義をしている先生たちの気持ちもわかったそうです(笑)。そして、受講生にとっても、とても良い影響を与えることが出来たのではないでしょうか。

2.ふくやま子どもフェスティバルにおける防犯イベント

PACE福山支部とCyPat FUのメンバーは、11月3日(金)に開催されたふくやま子どもフェスティバル2023において、防犯イベントを実施しました。

ふくやま子どもフェスティバルは、福山市中部地域振興課とまちづくり推進課主催の子どもたちがさまざまな活動や体験ができるイベントで、展示やステージ発表、体験コーナーなど楽しい催しがたくさん行われました。PACE福山支部、CyPat FUは、福山市役所市民局まちづくり推進部 若者・くらしの悩み相談課との協働で、活動紹介の展示と防犯クイズを行うブースを出展し、5人の学生が参加しました(福山市役所との過去の協働についてはこちらもご参照ください)。防犯クイズでは,未就学児から小学校高学年までの児童を対象として、少しでも理解してもらえるようにと言葉の表現について、これまで以上に工夫しました。

<イベント開始前の集合写真と準備中の様子>

PACE福山支部は、「地域安全マップ」の作り方や実際に作成した地域安全マップを展示しました。CyPat FUは、普段行っているサイバーパトロールやInstagramでの広報活動、そして小学校でのサイバー防犯教室について紹介するポスターを展示しました。

<活動紹介の展示の様子>

防犯クイズは、1時間おきに合計4回行いました。PACE福山支部が未就学児や小学生向けの地域の安全クイズを3問行った後で,CyPat FUが小学校中高学年向けのクイズを3問行いました。A1用紙に印刷したクイズをパネルに貼り付けて、少人数でも問題が見やすくなるように工夫しました。クイズに参加してくれた子どもには、素敵な参加賞をプレゼントしました!

<クイズの様子>

これまで、講義やクイズを行う際には1人が担当するパートを少なくして、1人1人の負担を軽くすることが多かったのですが、今回は、1回のクイズを1人が担当するというシステムを採用しました。これによって、参加児童が1つの流れとして防犯の知識を理解しやすいというメリットがあったように思います。さらに、大学生にとっても、1問目のクイズでの気づきをダイレクトに次の問題で活かすことができたことや、単発のクイズではなく大きな流れをしっかり理解できたというメリットがありました。自分がクイズを担当しない回では、子どもの様子にしっかり目を配ることができたところも、今回の良かったところではないかと思います。

<午前担当の2人(左)と午後担当の2人>

防犯クイズ以外の時間は、受付ブースに座り、通りかかる子どもにクイズの時間をアナウンスをしたり、保護者の方には活動紹介をしたり、自分たちの活動をしっかり売り込みました。

<受付ブースの様子>

ふくやま子どもフェスティバルへの参加は、今年度が初めてでした。しかし、福山ばら祭りでの出店経験がある学生も多かったため、展示物の準備などもとてもスムーズに進めることができました。準備段階から、まちづくり推進部 若者・くらしの悩み相談課の方々に何度も相談をさせていただき、たくさんサポートしてくださいました。今後も、様々な活動を通して、私たちPACE福山支部、CyPat FUのことを地域に広めていきたいです。そして、誰もが安心して暮らせる街づくりに貢献していることを、学生の皆さんにも実感してもらいたいと思います。

最後に集合写真を撮影しました。

<集合写真>

ふくやま子どもフェスティバルでの防犯イベントを終えたメンバーの感想を紹介します。

  • 木村颯汰さん(犯罪心理学研究室3年生・広島県立神辺高等学校出身)

これまで、このような広い場所で大勢の子どもたちに対して話をしたことがなかったので、子どもたちにしっかり声が届くようにと大きな声で話すことをしっかり意識してクイズを行いました。これまでに参加した他の活動と比べて参加する学生の人数が少なかったので、最初は少し不安もありましたが、結果的に練習や打ち合わせの時間を多くとることができ、とても良い活動ができたように感じます。今回の活動は、事前準備の方法など、学ぶことも多く、今後の活動にも活かしていこうと思いました。

  • 中原晴菜さん(2年生・福山暁の星女子高等学校出身)

今回参加した子どもフェスティバルは、5月に参加したばら祭りよりも対象年齢が低いことを予想していました。そのため、事前の準備や練習では、説明の表現の仕方を考えたり、クイズの内容をより分かりやすいものに修正をしたりなど、様々な工夫をして臨みました。4回の講義でしたが、たくさんの子どもたちが来てくれてとても楽しく活動を行うことができました。今後は、小学生以下の子を対象とした講義も増えてくると思うので、今後の活動につながるとても良い機会だったと思いました。

参加・協力してくださった皆さん、本当にありがとうございました。今後も、PACE福山支部、CyPat FUの活躍にご期待ください!


「ボランティア」というと、身構えてしまう人も多いかもしれませんが、PACE福山支部のメンバーもCyPat FUのメンバーも、「楽しく活動する」ことをモットーに掲げています。無理せず楽しく、そして社会のために、これからも頑張っていきたいと思います。後期活動報告はまだまだ続きます。お楽しみに!

 

学長から一言:心理学科のボランティアグループで地域の防犯活動に貢献しているPACE福山支部と、サイバー犯罪防止に取り組むCyPat FUのメンバーが大活躍。本学で「地域とボランティア」の授業一コマを担当して、日頃とは対象の年齢層が異なる大学生に防犯ボランティアの意義を説き、ふくやま子どもフェスティバルでは子ども達を相手にサイバー犯罪防止の展示やクイズを行ったり、本当に良く頑張りました。素晴らしい!