【薬学部】”和ごころ” の認知症カフェへの活動報告!

2023年4月から新体制となった「和ごころ」の活動報告が薬学部の道原教授から届きましたので、学長室ブログメンバーの薬学部YSが報告します。

 


認知症カフェ「CafeGETA(カフェ下駄)」は、月1回、木曜日の13時から15時の約2時間、今津交流館で行われています。和ごころメンバーは、CafeGETA発足時(2017年9月)からスタッフとして参加し、ケアマネージャーやデイサービスの職員など薬剤師以外の職種の方々と協力しながら、地域住民の方に向けて認知症についてのお話や様々なレクリエーションを通して交流を行ってきました。

コロナ後は、参加者の人数を限定し、多くは認知症者やその介護者を対象に、認知症予防に関する内容を、なごやかに、和気あいあいと、紹介しています。

現在の和ごころの代表は古川千晴さん(5年生)、副代表は和田英恵さん(5年生)が務めています。メンバーは、藤井惇一さん(5年生)、石川小百合さん(5年生)、井野蒼さん(4年生)、髙橋希弥さん(4年生)、細井華さん(3年生)の計7名です。

和ごころメンバーの細井さん(左)、古川さん(中央)、井野さん(右)

古川さんと和田さんは、CafeGETA実行委員会のメンバーも兼務しており、年間スケジュールの計画、スタッフの人員確保、企画の立案・作成等も行っています。若い学生たちならではの視点や活気、薬学部で学んできた知識や実習体験を通じて企画を立案するなど、とても活躍しています。各メンバーは、授業、実習、研究で忙しい日々の中、それぞれ空いた時間を利用してCafeGETAに参加しています。

和ごころメンバーは、参加者に対し、福山大学の宣伝もしながら、次のように、会話も楽しんでいます。

学生:「今度、学園祭があるので、ぜひ来てくださいね!」
参加者:「学園祭は、いろんなものがタダでもらえるけぇ、ええよね、楽しみにしとるよ!」

学生:「今度、花火が上がるんで、みとってくださいね!」
参加者:「あの時期は、花火、あんまし、あがらんけぇ、たのしみにしとるで!」

参加者が、福山大学の学園祭など、楽しみにされていることを実感することが多々あります。
できるだけ、花火、イルミネーション、続けていってもらいたいなと思います。

 

9月は和ごころが企画を担当し、認知症予防に関する内容を紹介する月でした。

9月の企画に向けて、和ごころメンバーがディスカッションを始めていますね! 和ごころ代表の古川さんが企画について、同僚、後輩に意見をもとめています。

9月の企画発表は、藤井さん、井野さん、髙橋さんの3名が活躍してくれました。3名という少人数でのCafeGETAデビューが和ごころの企画実施日とは、なかなかきつそうですね! でも大丈夫! 代表・副代表としっかり話し合いはできています。あとは、プレゼンあるのみ!

3名の和ごころメンバー、スタッフとのコミュニケーション、少し心配でしたが、直ぐに順応し、スタッフと仲良くなりました。

井野さん(中央左)と地域包括(中央右)のスタッフが親しげに話していますね!

アイドリングで行った脳トレクイズ、ちょっと難しかったかな? 頭を働かせることは、認知予防になるんですよ!

藤井さん(左)が、脳トレクイズの最中、企画発表のタイミングをうかがっていますね! 真剣に解いてるけど、もうちょい待つかな?

藤井さんが発表を始めました。「イミダゾールペプチド」が認知症予防にいいみたいです! 覚えて帰ってくださいね! 「イミダゾールペプチド」を多く含む食品って、鶏肉なんです!
皆さん、高齢者の方に教えてあげてくださいね!

フレイル予防の運動は、難しかったようですね! 参加者の皆さん、なかなかついていけない様子ですね! 次は、もう少し簡単な運動がいいですかね?

今年度のCafeGETAは、4月から11月まで休むことなく開催できています。コロナが落ち着いてきたことを実感します。次の和ごころ企画担当実施日は、3月の予定です。それに向けて、今から企画ネリネリ頑張っていくそうです。

12月の開催は、今津交流館で7日(木)を予定しております。
興味のある方はぜひ、未来創造館5階にある病態生理・ゲノム機能学研究室の古川さんへ連絡してみてください!

 

和ごころ代表の古川さんから一言:
私は2023年4月から「和ごころ」の代表兼CafeGETA 実行委員として認知症カフェの運営企画に参加させて頂いてます。認知症カフェは、地域の方と認知症予防について学んだり、お話をしたりしています。今回、私は薬局病院実習期間であり地域の方と交流できませんでしたが、12月からまた認知症カフェに参加出来るのでとても楽しみです。興味がある方は、一緒に12月から参加してみませんか? ぜひ、未来創造館5階の病態生理・ゲノム機能学研究室に来てください、待ってます!

 

認知症ケア事例ジャーナルに論文が掲載!
1つ喜ばしい報告があります。それは、2023年3月に学長室ブログで報告させていただいた前和ごころ代表の松本さん(6年生)が執筆した論文が、日本認知症ケア学会が発行する2023年9月の「認知症ケア事例ジャーナル」のショートレポートに掲載されたことです。 おめでとう! パチパチパチ♪

「認知症カフェ巡りで得た知識を薬学生が参画するカフェで発表する意義と期待される役割」16(2):75-80 2023.

掲載された雑誌と写真撮影をする松本さん

 

和ごころメンバーが認知症ケア事例ジャーナルに論文を掲載するのは、これで4報目となります(すべて筆頭著者は学生です)。自身が行ってきた活動内容を論文にまとめ、査読者とのやり取りを行い、論文掲載までもっていく過程を、学生のうちに体験できることは、本当に貴重なことだと思います。京都府の舞鶴赤十字病院(内定済)に就職しても、論文を書くマインド、忘れないように頑張ってもらいたいです。松本さんは今年度、第18回セルフメディケーションアワード学生部門で佳作を受賞するなど、充実の1年となりました。 あとは、卒業試験と国家試験にパスするだけです。応援していますよ! ファイト!

 

道原教授から一言:
大学時代、勉強以外に頑張ったこと、社会に出てから結構役に立つんですよね!人生無駄なことなんて1つもありません。経験はあなたの財産です。
何かをすれば、必ず何かが自分のものになります。和ごころメンバー募集中!いつでもウェルカムです。我々の熱いパッション、君に届け!

 

学長から一言:薬学部の学生グループ「和ごころ」が息長く実施している認知症カフェは、コロナ禍の沈静化とともに、活動の勢いが戻ってきたようです。孫のような大学生を相手に、地域の年配の皆さんも気持ちが和み、元気が出るのだと思います。活動の実践記録を基に認知症ケアの専門誌に論文を投稿し掲載されたことも本当に素晴らしい!