【海洋生物科学科】タイで国際学会の基調講演とさくらサイエンスプログラム同窓会を実施!

海洋生物科学科伊丹教授から、国際学会参加とさくらサイエンスプログラム同窓会の報告記事が寄せられました。このことについて、学長室ブログメンバーの山岸が投稿します。

 


2023年8月17~18日に本学の大学間学術交流協定締結校であるタイ王国のプリンスオブソンクラ大学(PSU)の天然資源学部(Faculty of Natural Resources)水産増殖学科(Department of Aquatic Science)が主催する国際学会“The 2nd Conference on Agricultural Innovation and Natural Resources 2023 -Aquatic Sciences for Securing Sustainable Food System & Resources-” (8月17日~18日)に私、伊丹が基調講演者として招へいされました。本学会では、福山大学のブランド研究である「里山・里海学」研究で実施したエビ類の疾病に関する最新の知見について講演を行いました。同時に、内海資源生物研究所の概要を広く紹介して、今後の共同研究のより一層の推進について協議しました。

国際学会で基調講演を行う伊丹教授

2023年2月にはさくらサイエンスプログラム(SSP)でPSUとラジャモンコン工科大学スリビジャヤ校(RUTS)から学生・教員合計13名を招へいしました。前年の2022年度には遠隔でのSSPを実施しました。2018年度以前もPSUからの学生・教員を招へいした経験があるので、これらの学生・教員にあらかじめ声をかけて、本国際学会開催に合わせて、SSP同窓会を開催しました。その結果、SSP同窓生と2023年度SSPによる来日予定者が総勢23名集まりました。

さくらサイエンスプログラム同窓生の集合写真

SSP同窓生が本学会の学生部門に発表し、その優れた研究成果が認められて最優秀賞を獲得しました。また、今回の発表で素晴らしい成績を上げた若手研究者が2023年度のSSPへの参加の権利を獲得しました。学生による発表部門の司会を担当したのも2022年度のSSP同窓生でした。

学生部門で最優秀賞を獲得したSSP同窓生

若手研究者部門で最優秀賞を獲得し、2023年度のSSPへの参加の権利を獲得

このように、SSPに参加した学生の中には、修士・博士課程等へ進学するだけでなく、大学卒業後新たな果樹園の経営を企画・運営するなど、日本での経験を活かした新たなビジネスを立ち上げる可能性も見出していました。SSP同窓生は世界各地で広範囲の分野で活躍していることが分かり、受け入れ機関としても参加学生の成長ぶりには目を見張るものがありました。

2024年2月(2023年度採択分)実施予定のSSPに参加するPSU, RUTSおよびヴェロール工科大学(VIT、インド)の関係教員が、本学会に参加していたので、SSP実施に向けて準備の詳細について検討しました。

2023年度実施予定のSSPについて学生の選抜方法などを再度確認しました

2023年度分として採択された福山平成大学が招へいするPSUの看護学部長とその関係者にも面談して、来日に関する注意点等について意見を交換しました。

今回のタイ滞在は4泊5日の短期間ではありましたが、学術的にも有意義な情報交換ができたうえに、関係者で専門図書の作製へ向けて引き続き検討することが合意されました。さらに、学生の交流についてはSSPを介した今後の大学間交流(3か国5大学)の道筋をつけることができました。この方向性をさらに拡大して学生による交換留学へと発展させることとしました。

最後に、今回の国際学会出席は福山大学からの学内研究助成事業(教員海外旅費)の支援を受けたことを申し添えます。

 

学長から一言:タイで開催の国際学会での伊丹教授による基調講演ならびに「さくらサイエンスプログラム(SSP)」を通じての学術交流強化のための諸活動、お疲れ様でした。きっと大きな成果が上がったことと確信します。教員のみならず院生・学生の皆さんの国際学会での優れた研究成果の発表にも、本学は引き続き支援をして行きます。