【経済学科】経済学科学生が活躍!広島新サッカースタジアムの提案
藤本倫史講師からスポーツと地域活性化に関する経済学科学生の活躍ぶりを示す報告が届きましたので、経済学科ブログメンバーの中村和裕が紹介いたします。
経済学科の授業科目「スポーツ経営学」(藤本倫史講師担当)では、今年度、プロサッカークラブである株式会社サンフレッチェ広島様と連携した授業を実施しています。
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2024年に開設される新サッカースタジアムについて、学生が新スタジアムの現状と課題を把握し、授業の最終日の7月20日には新スタジアムの運営に関する提案を行いました。
当日、株式会社サンフレッチェ広島代表取締役社長の仙田信吾様にお越しいただき、講演と学生からの提案の審査をしていただきました。
授業前には理事長室を表敬訪問していただきました。
学生たちもこの日のために一生懸命、調査分析を行いました。
授業ではまず、仙田社長に「サンフレッチェ広島の経営について」というテーマで講演をいただきました。サンフレッチェ広島の運営や広島におけるサッカーの歴史も絡めながら、クラブを立て直すための種々の試みや仙田社長のスポンサー獲得への努力など、普段は聞くことが出来ないお話を聞かせていただきました。スポーツマネジメントを専攻する学生たちには非常に勉強になったのではないでしょうか。
次にいよいよ学生による発表では、学生たちが3チームに分かれ、下記の3つの課題に関連させて、これまで授業で行って来て研究の成果を踏まえ、広島新サッカースタジアムの有効活用策についてプレゼンテーションを行いました。
テーマ1:広島市外の来場者を増やすためには?
企画名:新スタジアム型スポーツツーリズムプラン リーダー:経済学科3年の井尻恋さん
企画内容:既存の宿泊パックとは異なる観戦×観光を目的とする新しい旅の提案。新スタジアム周辺のホテルと提携し、サンフレッチェ広島とのコラボ企画のコンセプトルームの提供し、スポーツホスピタリティ型(高付加価値商品)のツーリズムの促進を促す。この企画提案のために、実際にコンセプトルームを提供するANAクラウンプラザホテル広島にインタビュー調査を実施。
テーマ2:ユニバーサルデザインのスタジアムとは?
企画名:センサリールームを活用した新たなスポーツパートナープロジェクト
リーダー:経済学科3年の住田愛哉さん
企画内容:地元企業を中心としたネーミングライツ、クラウドファンディングで資金を募り、パートナシップを結び、対象者の招待事業やツーリズムプランを実施し、スタジアムツアーやサッカースクール、大会開催などでサッカーの試合のない平日稼働も促す。この企画提案のために、実際に日本発達支援サッカー協会のインタビュー調査や青少年ワークサポートセンターへのアンケート調査を実施。
テーマ3:平日の稼働率を上げるためには?
企画名:社員一丸プロジェクト リーダー:経済学科3年の加治木俊平さん
企画内容:サンフレッチェ広島のスポンサー企業の福利厚生を目的として、以下のプランを企画し、連携して平日稼働を促す。①運動会・スポーツ大会の実施、②サイクリングプラン、③シティロゲ実施、④スポーツオークションの実施の4つの企画を提案。
学生たちは緊張した表情ながらも、これまで何度も練習してきた発表をしっかりと行うことができました。そして、仙田社長、楠田学部長、佐藤学科長3名による厳正なる審査が行われ、それぞれ講評をいただきました。今回頂戴した講評を今後の研究にもいかしたいと考えています。
審査結果の発表後には、表彰式が行われました。
最優秀賞受賞には「新スタジアム型スポーツツーリズムプラン」が選ばれました。また学部長賞に「センサリールームを活用した新たなスポーツパートナープロジェクト」、学科長賞には「社員一丸プロジェクト」がそれぞれ選ばれました。
以下、各チームのリーダーの感想です。
井尻さん:まず初めに広島県の課題を見つけ、そこから課題解決に向けた企画を考えることはとても難しかったです。また、最終発表までにさまざまな方から頂いたアドバイスをもとに、グループで色々な話し合いをすることができました。その結果、最優秀賞を頂くことができ、とても嬉しいです!
住田さん:初めは企画をするということに対して苦手意識がありました。しかし、新事業を考えていく中で苦手であったデータ分析やスライド作りを諦めずに粘り強く取り組むことができました。この取り組みで、データを比較しながら議論し合い企画することの楽しさ、何かを形として生み出せた時の達成感を味わうことが出来、とても成長することができました。
加治木さん:どうやったら平日の稼働率を上げれるか?をみんなで話し合って考えてみて色んな案が出てどれも非常に面白い案でした。また、新スタジアムがどんなスタジアムなのかも学ぶことができ、これからサンフレッチェ広島の新スタジアム動向を注視していきたいです。
学生たちはこの授業を通じて、調査や分析する難しさ、企画を表現する方法など色々な面で学習することができました。この賞に恥じぬように今後も研究を続け、広島県のスポーツと地域活性化に貢献していきたいと考えております。
また当日は地元の報道機関の方々にも多数おいでいただき、取材をしていただきました。仙田社長様をはじめサンフレッチェ広島の皆様や報道機関の方々を含め、お世話になった関係者の皆さまに感謝したいと思います。ありがとうございました。
学長から一言:サンフレッチェ広島とのコラボで実施してきた「スポーツ経営学」の授業最終日の報告会は見応えがありました。サンフレッチェの仙田信吾社長におかれては、ご多忙の中、経営者として実に含蓄のある講演を自ら学生のために行って下さいました。学生達もまた実際の調査や分析を踏まえた新スタジアムの運営企画案を堂々とプレゼンし、この授業を通じて得たものは多大であったと思われます。