【グリーンサイエンス研究センター】サイエンストーク:サルの行動生態
みなさんこんにちは。グリーンサイエンス研究センター長の佐藤(生物科学科)です。11月11日(月)未来創造館1Fディスプレーコーナーにおいて、第8回グリーンサイエンストークを開催しました。今回は生物科学科に今年4月に着任した石塚真太郎 講師が「離島でサルの暮らしを探る」と題して、サルの行動生態についてトークをしましたので報告します。
離島でサルの暮らしを探る:石塚真太郎 講師
北限のサルと呼ばれるニホンザル。本州、四国、九州の他、屋久島、淡路島、小豆島、金華山などの周辺島嶼にも生息しています。アフリカのコンゴ共和国でのボノボの行動生態学の研究で博士の学位を取得した石塚講師は、その知識と技術を活かして、小豆島のサルをモデルに社会行動や集団動態、そして進化に関する研究を行っています。小豆島のニホンザルはどこから来たのかという由来について、そして、集団の遺伝的多様性を維持するために群れの外のオスが貢献していることなどをDNAに着目して明らかにした研究を紹介しました。加えて、緊張緩和を促す特異的な社会行動や小豆島のサルの中に見られる多様性など興味深いトークが展開されました。学外の学生も交えて、本学からもたくさんの学生に聞いてもらえて大変良いトークとなりました。学生の皆さんにはぜひ哺乳類学の面白さを感じてもらえたらと思います。
今年度のグリーンサイエンストークはこれで終了です。次は12月18日(水)15時よりグリーンサイエンスセミナーを企画しています!東京農工大学から小池伸介教授をお招きし、「出没するツキノワグマ‐その生態と背景‐」について、解説をしていただきます(下記、チラシをご参照ください)。昨今、大きな社会問題となっているクマによる獣害について、小池教授とみなさんと一緒に考えていきたいと思います。福山大学以外の皆様で参加をご希望の方は、以下のサイトから参加登録をお願いしたします。
参加登録サイト:
https://forms.gle/9k7J9yEYSXjQ9kuS7
学長から一言:グリーンサイエンス研究センター主催の今回のサイエンストークには、学内外から学生の皆さんがたくさん参加。サルの生態について日頃の研究成果の一端を披露した石塚真太郎講師の興味深い語りに、皆さんが引き込まれたようです。今回の参加者の中から、サルの生態研究を志す人が現れることを期待します。