【建築学科】佐藤圭一教授が会長を務める「備後表継承会」が中国建築文化賞を受賞しました!

この度、建築学科 佐藤圭一教授が会長を務める「備後表継承会」が2024年度日本建築学会中国支部建築文化賞を受賞しました。本受賞についての報告が佐藤教授から届きましたので、同学科FUKUDAI Magメンバーの大畑よりお知らせします。

 


日本建築学会中国支部建築文化賞(以下、中国建築文化賞)とは、中国地方の建築文化の発展に顕著な貢献が認められる活動を表彰するものです。この中国建築文化賞を「備後表継承会」が受賞しました。

備後表継承会は、その名のとおり備後表の継承を目的として2018年に設立された団体です。そして「備後表」とは、備後地域産のイグサを原料とした畳表のことです。

日本での畳の需要は減りつつありますが、その原料であるイグサや畳表の約8割が海外産であることはあまり知られていないのではないでしょうか。

このことは日本の建築文化にとって重要な課題であるという認識から、備後表継承会はイグサの栽培に始まり、製造、流通、工事といった一連のプロセスを実践して精力的に活動しています。

また、この活動には建築学科の学生も積極的に参加してきました。

作業を行う学生と織機

 

表彰式及び受賞者による講演会が下記の日程で開催されます。

日時:2025年5月30日(金)午後
場所:広島県情報プラザ(広島市中区) 地下多目的ホール

 

 

学長から一言:本学の所在地である福山市が誇る伝統的な高級畳表「備後表」が廃れかけていたことを憂慮した建築学科の佐藤圭一教授を中心に、イグサを育てることから始めて、長く使われずに倉庫に眠っていた織機を再生させ、伝統の「中継ぎ」技術を継承するなど、「備後表継承会」が伝統文化・技術の保存に貢献したことが認められて表彰させるという嬉しいニュース。皆さんの努力に拍手を送ります。