【心理学科】司法犯罪コース新任教員のご紹介
前回に引き続き、2024年度に心理学科に着任した新任教員のご紹介をさせていただきます。今回は心理学コースの中でも犯罪に関連する研究をしている司法犯罪コースの2名の教員を紹介いたします。担当は学科のFUKUDAI Magメンバーの向井です。
まずは反田智之講師にお話をうかがいました。
向井:反田講師は何をご専門にされてらっしゃるのでしょうか?
反田:専門分野は認知心理学です。特に注意の基礎研究に取り組んでおり,博士論文のテーマは,視覚的注意の意図的な抑制でした。心理学の知見を世に還元することをモットーに研究に取り組んでいるため,基礎研究の他にも注意の知見を活かした応用研究に取り組んでいます。
向井:認知系の研究ですと基礎的な研究(人間の心理自体に着目し、社会に還元することを主な目的とはしない研究)をしてらっしゃる方が多い印象がありますが、反田講師は応用的な研究もされていらっしゃるのですね。どのような経歴で研究者の道を歩まれたのでしょうか?
反田:昨年までは,北海道大学の学生でした。私が初めて研究者として大学教員になりたいと思ったのは,小学生の時,物理学者が事件を解決する某ドラマを見たときでした。それから17年が経ち(長い),紆余曲折はありましたが,おかげさまで夢を叶えることができました。研究者として独立したばかりで経験は非常に浅いですが,その分学生と年齢や感覚は近い(はず)ので,寄り添ったサポートができると思っています。
向井:ありがとうございます。本格的に教鞭をとるのは今回が初めてということになるわけですが、着任に際しての意気込みや学生へのメッセージはありますか?
反田:学生の期間は人生の中でとても重要だと思います。私は,所属していた研究室のおかげで,研究もプライベートも充実していました。皆さんにも同じように,充実した学生生活を送って欲しいと心から願っています。福山大学の心理学科に来てよかった,あるいは私の研究室に来てよかったと思ってもらえるよう,私が今まで受けてきた施しを,これからは皆さんに還元していくつもりです。研究だけでなく学生生活幅広くサポートをさせてください。これからよろしくお願いします。
次に水師葉月助手にインタビューをさせていただきました。
向井:これまでのご経歴を教えていただけますか?
水師:福山大学に着任する前は博士後期課程の学生として研究をしながら非常勤講師として大学生に心理学を教えておりました。
向井:なるほど。ご専門は何をされてらっしゃるのですか?
水師:専門分野は実験心理学・犯罪心理学です。私は学部生の頃から一貫して反応時間を指標とした研究を行ってきました。現在のメインテーマは反応時間による隠匿情報検査の実現可能性を検討することです。反応時間という簡便な指標によって様々なことが解明・応用できるのではないかと考えております。
向井:隠匿情報検査は容疑者の取調べの時などに使われる技法ですので、司法犯罪コースとまさにぴったりなテーマを研究されてらっしゃるのですね。それでは最後に着任に際しての意気込みやメッセージをお聞かせいただけますか?
水師:大学4年間の貴重な時間を皆さんと過ごすことができて光栄に思います。福山大学の心理学科ではボランティアなど特色ある活動をされているので,私も参加するのが楽しみです。皆さんがいろんなことにチャレンジできるようサポートします。一緒に楽しく心理学を学んでいきましょう!どうぞよろしくお願いします。
以上、前回・今回と心理学科の新任教員の紹介をさせていただきました。
4人の新任教員を迎えますます陣容が厚くなった心理学科の今後の活躍にご期待ください。
学長から一言:心理学科の司法犯罪コースに新たに赴任のお二人、福山大学へようこそ! 子どもの頃からの夢が叶い、晴れて大学教員としての道を歩むことになった反田講師、おめでとうございます。また、これまでの研究・教育経験にぴったりのコースにポストを得られた水師助手、犯罪心理学をさらに深化させるために頑張って下さい。お二人の活躍に大いに期待しています。