【情報工学科】NTTテクノクロス山田様による「デザイン×データサイエンス」演習

情報工学科では「デジタル社会で活躍するITエンジニアを目指す」に向けて、企業の方々を講師に迎えて実践的な授業をおこなっています。今年度からNTTテクノクロス株式会社のテックリードである山田俊哉氏にソフトウェア設計演習の中で「デザイン×データサイエンス」を担当していただいています。情報工学科の中道から紹介いたします。

 

ソフトウェア設計演習は、企業でのソフトウェア開発経験があり、現在も企業でデザインリサーチを担当する中道が、IPA(情報処理推進機構)と教材の利用契約を結んだうえで設計演習を進めています。

ソフトウェア設計演習では、すでに設計する対象システムが決まっています。しかし、デジタル社会で活躍するために、そもそもITをどのように活用して事業のどんな課題を解決するのか?システム導入をする企業の将来像を描き、これから開始するプロジェクトの道筋を立てるフェーズの教育をNTTテクノクロス株式会社の山田俊哉氏にお願いしました。

演習は、「デザイン」、「データサイエンス」、「デザイン×データサイエンス」の3回から構成されています。

演習スケジュール

演習スケジュール

「デザイン」では、エンジニアは全員がデザインする時代に入っていること、そのためにユーザ理解が欠かせないことが紹介されています。
「データサイエンス」では、第4次産業革命の鍵は「データ」であり、モノがデータを生む時代に入っていること、目的を達成するための今のアクションに集中するためにデータサイエンスが必要であること、が紹介されています。
「デザイン×データサイエンス」では、現在別で動いている開発プロセス・デザインプロセス・データサイエンスプロセスの3つを融合してサービスをデザインすることが必要となっていることが紹介されています。

それぞれ授業だけでなく、演習も実施されています。
「デザイン」では、アイデアの発散収束を体験する演習。
「データサイエンス」では、仮設検討する演習。
「デザイン×データサイエンス」では、あるアプリのユーザ調査結果から着目したコメントやデータから改善案を導き出す演習。

演習を受講しています

演習を受講しています

受講の様子

受講の様子

情報工学科のコミュニケーションデザイン研究室(担当:中道)では、NTTテクノクロス株式会社と共同研究契約を締結し、次世代DX人材の育成プログラムを開発していました。
https://www.fukuyama-u.ac.jp/blog/78988/

演習では、そのプログラムの内容も盛り込まれており、受講生の皆さんが少しでも次世代DX人材に向けて実践的に学んでいくことができればと期待しています。非常勤講師としてご協力いただいた山田先生、ここまで演習の内容を設計・実施していただき、ありがとうございました。

 

学長から一言:情報工学科では、ソフトウェア設計演習の授業の外部講師としてNTTテクノクロス株式会社の山田俊哉氏を招聘し、情報関係企業での日頃の豊富な経験を踏まえた実践的授業が展開しているようです。受講生の皆さんは先端的な知識や技術に触れて、きっと情報工学という専門分野の面白さを普段以上に感じていることでしょう。