【経済学科】北村友宏講師がポルトガルで研究成果を発表
FUKUDAI Magメンバーの経済学部経済学科中村和裕です。本学科の北村友宏講師が、6月18日(火)から21日(金)までポルトガルで開催の国際研究ワークショップで行った発表の様子がご本人から届きましたので、お伝えします。
経済学部経済学科講師の北村友宏です。6月18日(火)から21日(金)にポルトガルのファロにあるアルガルヴェ大学ガンベラスキャンパスにて開催された、「第18回ヨーロッパ効率性・生産性分析ワークショップ」に参加し、「市町村合併により1事業体が持つ下水処理場の数が増加すると規模の経済性にどのような影響が与えられるか?」というテーマで研究発表をしてまいりました。このワークショップは、効率性・生産性分析の理論や応用に関する研究発表が行われるヨーロッパの国際ワークショップで、今年はポルトガルでの開催でした。
今回は、日本の下水道事業の現状および、効率性分析の手法を日本の下水道事業のデータに適用して分析した結果を、ヨーロッパをはじめとする世界中の国々からの参加者に対して発表しました。この研究は、昨年より国内外の研究者と共同で、計4人で進めており、今回のワークショップで私が4人を代表して成果を発表したという形です。
私たちの研究成果の発表は、4日間開催のワークショップの3日目に割り当てられました。1日目から3日目まで、ワークショップの各プログラムに参加しつつ、空き時間に何度も共同研究者と議論して発表内容の調整や発表スライドの修正を重ねるという過密スケジュールでしたが、無事に発表を終えることができました。
また、今回のワークショップでは、昨年のアメリカ・マイアミや5年前(2019年)のイギリス・ロンドンでのワークショップでお会いした先生や大学院生と再会できたり、新たな出会いがあったりと、さまざまな国の研究者と交流できました。今後は、今回発表した内容に基づいて論文を執筆し、年内に学術雑誌に投稿することを目指します。
以上が北村講師からの報告です。行政的な課題を経済学から検討する内容で、ぜひこの知見を福山市とも関連付け、また学生の学びに役立てていただけたらと思います。
学長から一言:4月に本学に赴任の北村友宏講師が早くも国際的な舞台で研究成果を披露。旺盛な研究意欲と積極性が素晴らしい! 同じ関心を持ち、世界に拡がる研究者と意見を交換し、旧知の方々も含めて広く交流する機会が持てたことをお慶びいたします。この経験をバネにさらにいっそうの高みを目指して下さい。