【生物科学科(生物工学科から令和6年4月名称変更)】卒業研究発表会終わる
卒業研究発表会。たった5分の発表と数分の質問タイムではありますが、何十人もいる人の前で自分を表現することには、大変な緊張がもたらされます。しかし、生物科学科(生物工学科から令和6年4月名称変更)では、それを最後に評価することにしています。緊張とは向き合っている一つのことに集中しようとしている証拠でもあります。そうした体験は忘れがたく、良くも悪くも思い出になるものです。そして、次のステップで必ず活きます。大勢の前で口頭発表するという体験を成長のきっかけにしてほしいのです。2月16日(金)に、学科最大のイベントと言っても過言ではない卒業研究発表会を開催しましたので、佐藤が紹介します。
今回発表した4年生が本学に入学したのは2020年4月。COVID-19の影響が大きくなりはじめ、講義はオンライン、そして実習はマスクをしながら実施するといったこれまでの教育とは全く異なる様相を呈しました。そのような状況の中で、一人暮らしをする学生も多く、不安もあったでしょう。時は過ぎ、大学での4年間が過ぎようとしています。この4年間、よく頑張りましたね。その集大成としての卒業研究発表会でした。下の写真は2020年9月に行った植物栽培実習の様子です。みんなマスクですね。
発表は、動物、植物、菌、バクテリアが持つ酵素やその他高分子の物理化学的特性、酵母の遺伝的特徴、森や海や池の生物多様性といった基礎研究から、バクテリアを使った物質生産、ワイン醸造、遺伝子改変による有用酵母の育種といった応用研究まで「生き物を幅広く学ぶ学科」であることがわかる内容でありました。4年生の発表は、その魅力が伝わるものであったと思います。うまくいった人、いかなかった人、それぞれに感じることはあると思いますが、みなさん、よく頑張りました。
発表の後に行われる合否判定会議の間は、「解放感に溢れた写真を撮ってください」とカメラを4年生に渡しました。期待通りに教員には撮影することのできない写真を撮影してくれました。4年生の皆さん、ありがとう。それだけ自分の仕事に集中していたということですね。お疲れ様でした。
さて、卒業式まで、あと1カ月。3年生への引継ぎと4月からの生活の準備で忙しくなります。しかし、4年生には、つかの間の「気楽さ」を感じながら、最後の学部生としての生活を楽しんでほしいと思います。寂しくなるなぁ。
学長から一言:生物工学科としての最後の卒業研究発表会(4月からは生物科学科と改称)で、卒業を控えた皆さんがこれまで積み上げてきた研究の成果を力一杯報告したことでしょう。みんな充実感に溢れた良い顔をしています。発表を終えた後の写真でしょう。そして、基礎から応用まで生き物に関わる幅広い研究の指導に当たられた教員の皆様、写真には写っていませんが、本当にお疲れ様でした。