【心理学科】臨床心理学研究室の学生が「健康ふくやま21フェスティバル2023」で活躍しました!

いよいよ今年も今月で終わり。師走でストレスを抱える方も多いかもしれません。本日は、そんなストレスの対処法について紹介した健康ふくやま21フェスティバル2023での活動の様子について、心理学科濱本有希助手からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

 


心理学科の濱本です。

11月12日(日)に開催された健康ふくやま21フェスティバル2023で、心理学科がブースを出展しました。そこで、臨床心理学研究室の学生がストレス対処法の紹介を行いましたので、本日はその様子をご報告いたします(本学の全出展についてのブログ記事も別途掲載されます)。

健康ふくやま21フェスティバル2023のメインテーマは、「フレイル予防に取り組もう!!」というもので、心と体の「健康」に関する体験コーナーが盛りだくさんで、子どもたちも楽しめるコーナーがたくさん出展されていました。

今年は4年ぶりの会場開催だったこともあり、会場はとても盛り上がっていました。計画の段階では、山崎理央教授柏原由貴乃助手、そして私(濱本)の3人で担当する予定でしたが、臨床心理学研究室の学生から参加したいとの声があがり、5人体制でイベントを行いました。

<開会式の様子>

心理学科からは、「心の健康のために~今日から試せるプチ・ストレス対処法の紹介~」というタイトルで、日常生活でのストレス対処法を紹介しました。

皆さんは、「ストレス」と聞くとどんなイメージがありますか?「イライラする」や「課題の締め切りが迫っている」など、「心の負担になるもの」であり、とても悪いものであるイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。しかし、ストレスが全くない状態が一番良いわけではありません。「適度なストレス」があるからこそ、私たちは社会で場面にあった行動や対応をして生活していくことができます。

<展示の一部>

とはいえ「ストレス」にうまく対処するのは誰でも難しいもの。そこで今回は、未就学児から大人まで、幅広い年齢層の方に簡単に試してもらえる、呼吸法の紹介を行いました。

<呼吸法の紹介のポスター>

参加者の呼び込みや呼吸法の紹介は、臨床心理学研究室の村上龍吾さん(3年・広島県立福山商業高等学校)野上優一さん(4年・広島県立福山葦陽高等学校出身)が行いました。はじめに、その時のストレス状態を測定する質問紙に回答をしてもらって、学生の掛け声に合わせて呼吸法に挑戦します。そして、再度同じ質問紙に回答すると、多くの人のストレス得点が低くなりました。参加者の皆さんも、こんなに簡単にストレスの数値が変化するとは思われていなかったようで、とても驚いてくださいました。

これまで、未就学児から高齢者など、幅広い年代の方々に対して説明をする経験がなかった学生は、最初はとても緊張している様子でしたが、多くの参加者の方を相手に説明していくことで、後半はとても楽しそうに解説ができるようになっていました。

<学生及び柏原助手が呼吸法を参加者に紹介する様子>

呼吸法に挑戦してくださった方には、カプセルトイのプレゼントを用意しました。中身は、柏原助手と私(濱本)が手作り(!)した、福山大学の公式キャラクターふくりんのキーホルダーでした。小さな子どもはもちろんですが、大人の方々にもとても喜んでいただけました。50人分のプレゼントを用意していましたが、それを大幅に上回る100人以上の方が参加してくださいました。

<参加者への素敵なプレゼント>

ストレス解消法には様々な種類があり、授業でもたくさん習います。しかし、実際に初めて会った人に対して対処法を紹介する機会は、学生にとっては貴重なものです。心理学というと、悩んで困っている人を対象としているイメージがあるかもしれませんが、その前の予防も重要な役割のひとつです。授業で習った知識をそこにとどめるのではなく、それを活用する機会をいただいて、学生にもとても良い経験になりました。

ご来場くださった皆様、本当にありがとうございました。


ストレスがかかったときや、ちょっと辛いなと思ったとき、ちょっと一息ついて呼吸を整えるだけで気持ちが楽になった、という経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。心と体は密接に関連するもの。寒い季節ですが、皆さんどうか、心と体を温めて、健康にお過ごしくださいね!

 

学長から一言:「健康ふくやま21フェスティバル2023」に参加し出展した心理学科は、専門的な知見も活かしてストレスのチェックとその解消法を来場者に披露。武道その他でも呼吸法は大事ですが、ストレスに効く呼吸の仕方もあるんですね。教員と学生が一緒になって市民の心の健康のために頑張ったのは素晴らしい!