【電気電子工学科(スマートシステム学科から令和6年4月名称変更)】超異分野学会大阪大会2023でポスター発表してきました!

8月5日(土)に「超異分野学会大阪大会2023」が大阪市中央区のオービックホールで開催されました。このイベントにスマートシステム学科の大学院生・学生が出展、ポスター発表を行いましたので、この様子を工学部スマートシステム学科のブログメンバーの伍賀が報告します。「超異分野学会大阪大会」への出展は昨年に続いて、今回で2回目となります。なお、本学科は、学科設置の基本理念に立ち返り,令和6年4月より、「電気電子工学科」に名称変更します。(詳しくは大学HP及び、学科HPをご覧ください。)

 

超異分野学会は、分野や業種の違いにとらわれずに、議論を通じて互いの持っている知識や技術を融合させ共に研究を推進するための場を作るという理念で開催されています。今回の大阪大会では、世界中の知識やディープイシューが集まり、未来を作る新たな対話が生まれ、その実現に向けて繰り返されていく契機を生み出す、というテーマで開催されました。

超異分野学会大阪大会2022 ウェブページより

超異分野学会大阪大会2023 ウェブページより

今回の超異分野学会への出展は、伍賀研究室の大学院生が2件、4年生卒研生が1件の発表を行いました。大学院工学研究科2年生の村上力丸君は、「オリジナル全方位カメラデバイスの応用と展開」というテーマで発表を行い、会場には研究室で製作している屋外用全方位赤外線カメラ試作機、全方位視聴覚統合デバイスを展示し、たくさんの反響がありました。

村上 力丸君の発表「オリジナル全方位カメラデバイスの応用と展開」

同じく、大学院工学研究科1年生の行平将望君は、「高次触覚機能を実現する光学式触覚センサの開発」というテーマで発表を行いました。彼も、卒業研究から引き続いて研究開発を進めている透明柔軟樹脂を用いた光学式触覚センサを会場に展示し、開発中のデバイスのデモンストレーションを行い、たくさんの研究者の方から助言をいただいていました。

行平将望君の発表「高次触覚機能を実現する光学式触覚センサの開発」

学部4年生で卒業研究を進めている山田幸輝君は、「ドローンの汎用性向上デバイス」というテーマで発表を行いました。今回は、ドローンで撮影した動画データから3Dモデルを製作し、それを3Dプリンタで立体化するという手法の開発で、会場には福山大学構内にあるオブジェを立体化したものを展示しました。

山田幸輝君の発表「ドローンの汎用性向上デバイス」

また、私(伍賀)も以下のテーマで発表を行いました。「大規模言語モデルを用いたセレモニー原稿生成システム」。これは地場の企業様と一緒に進めているプロジェクトで、昨今話題の生成AI、ChatGPT当のLLM(大規模言語モデル)を扱う研究です。まだ、萌芽段階ですが、今後の発展を期して頑張って進めたいと考えています。

今回の超異分野学会大阪大会には、私の研究室のメンバー全員が参加、他の大学や起業の研究例・事業例を学び、また、こちらの研究に対し、たくさんのコメントやアドバイスをもらい、貴重な経験になったようです。超異分野学会には、それだけでなく、テクノロジー、大学の研究、学生ベンチャーなどに興味のある中学生・高校生も多数参加していました。ロボットに興味のある高校生から、大学院生がロボット作成に関する質問を受けるという場面もありました。

高校生からのロボット製作に関する質問に答える村上君

今回の経験を活かし、大学院生は修論の研究、卒研生は卒業研究をハイレベルなものにしていくように頑張ってほしいです! 

ドローン動画から生成し3Dプリンタで製作したオブジェ。どこかで見たことがある・・・?

 

学長から一言:来年4月から電気電子工学科と改称するスマートシステム学科の伍賀研究室の皆さん、超異分野学会という文字どおり学際的な学会の大会において、大いに気を吐いて日頃の研究成果を発表してきたようですね。こんなユニークな学会に集まる人たちですから、きっと思いがけない奇抜な質問や助言が飛び出したことでしょう。