【海洋生物科学科】体験入学会~因島キャンパス・マリンバイオセンター水族館~
7月22日(土)、梅雨明け間もない因島の空に、真っ青な夏空が広がりました。この日、今年度第1回目の福山大学体験入学会が開催されました。海洋生物科学科では、瀬戸内海を臨む因島キャンパス(内海生物資源研究所)で皆さんをお迎えしました。体験入学会の模様を、海洋生物科学科学長室ブログメンバーの阪本がお知らせします。
ようこそ!! 因島キャンパスへ
ご参加の皆さんには、まず、本学本部キャンパスの大学会館で受付を済ませて頂きました。その後、海洋生物科学科の体験入学会を希望された皆さんは、スクールバスにて因島キャンパスへお越し頂きました。本学から因島キャンパスへは車でおよそ30分。途中、尾道を経由し、「しまなみ海道」の新尾道大橋と因島大橋を渡ります。橋を渡る車窓には、穏やかな瀬戸内海が広がっています。
全国津々浦々から大勢の皆さまにご参加頂きました。1室の定員を超えたため2部屋に分かれて頂き、初めの挨拶と学科紹介をしました。
体験実習①~マリンバイオセンター水族館~
昼食後、3班に分かれて、3つのメニューを体験頂きました。まずは、マリバイオセンター水族館での実習です。水生生物に関する展示の作成や飼育管理など、水族館を含む博物館施設で働くために必要な「学芸員資格」を取得するための博物館体験実習です。
新たに設置された水族館の案内看板が、皆さんをお出迎え!! メインキャラクターのハリセンボン🐡は、学生が描いたイラストです🐟🦐🐚<゜)))彡
アクアリウム科学研究室の4年生が、水族館で飼育している魚介類や瀬戸内海について説明をしました。この水族館は、学生が飼育管理しています(学生のカラー満載です!!)。
体験実習②~プランクトンの採集と顕微鏡を用いての観察~
瀬戸内海は、生物多様性に富んだ「豊饒の海」です。沿岸域には、磯・砂浜・干潟・藻場など、さまざまな環境が在ることで、世界有数の生物多様性を生み出しています。豊かな海たる所以の一つが、多くの魚介類のエサとなるプランクトンの存在です。今回は、因島キャンパスの前に広がる瀬戸内海~布刈瀬戸~で、実際に採集ネットでプランクトンをサンプリングしました。
さて、プランクトンネットで採集したサンプルの中には、どんな微小な生き物がいるのでしょうか??? 実習室にて、顕微鏡を用いての観察です。
体験実習③~学生たちが育てた仔稚魚と増養殖施設の見学~
因島キャンパスの大きな特徴は、マリンバイオセンター水族館の他に、魚介類を卵から親まで育て上げることができる増養殖施設が在ることです。まずは、養魚棟にてシロギスの親魚養成施設を見て頂きました。
採卵後、別棟の飼育施設で親身に育てます。水質管理・給餌・掃除など、毎日の細やかな観察と世話によって、シロギスの仔稚魚は育ちます。シロギスの他には、オニオコゼやキジハタなども研究対象種です。
沿岸資源培養学研究室の学生たちが育てた魚たちを、参加した高校生たちに観察してもらいます。顕微鏡を用いると、普段は観ることのできない微細な美しい世界が目に飛び込んできます!! 仔魚たちの美しい姿🐟をご堪能頂けましたか? この仔魚たちは、学生たちの成果の表われです。
お礼と、次に向けて・・・
ご参加下さった皆さま、本当にありがとうございました。暑い一日でしたが、夏色の海と空のもと、因島キャンパスへお越し頂いた甲斐がありました。体験入学会のメインメニューは、学生たちの日頃の成果や頑張りを皆さまに見て頂くことです。生き生きとした学生たちの姿、如何でしたでしょうか。お陰様で、今回の体験入学会をサポートした学生たちにとって、掛け替えのない大きな経験となりました。スタッフ一同、心からお礼申し上げます。
今年度の次回の体験入学会は・・・8月20日(日)です。皆さんのご参加を、心待ちにしています!!
学長から一言:海洋生物科学科のオープンキャンパスは、因島の内海生物資源研究所の施設を舞台に実施され、多くの来場者を迎えました。大学が独自に持っている水族館は全国的にもきわめて珍しく、皆さんの目を奪ったことでしょう。一足早い体験実習は皆さんの興味・関心を掻き立てたでしょうか。来春以降、是非とも福大でユニークな学びを続けてもらいたいものです。