【心理学科】子ども遊び広場、始動しています!

暑い毎日ですね。子育て中の方は、どこで子どもを遊ばせようかと悩む時期ではないでしょうか。そんな親御さんへの支援を行うこども遊び広場から、今年度前期の活動報告が届きました。心理学科赤澤淳子教授からの報告です(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。

 


心理学科の赤澤です。

心理学科の発達心理学研究室では、福山大学の社会連携推進センターの2階にある子育てステーションにおいて、「幼保連携型認定こども園 こどもえん つくし」と協働しながら、乳幼児とその親を対象とした「子ども遊び広場」を実施しています。活動の目的は、乳幼児が親とともに安心かつ安全に遊べる空間を作り、子どもの発達に応じた遊びを体験してもらうということです。

この活動は、毎年3年生が中心となって行っており、今年度で9年目になります。今年度の第1回目の活動が6月24日(土)に行われたので、その様子をご報告いたします。

第1回目の活動内容は上記のように、6月という季節に合わせて、紙コップと輪ゴムを用いた飛び上がるカエルの玩具作りでした。発達心理学研究室に所属する3年生7名が、事前に試作品等を作り、準備を進めました。

参加者をネット上で募ったところ4組の申し込みがありました。子ども達の年齢を確認したところ、1歳2ヵ月から小学校6年生までという広い年齢幅でした。そこで、早速メンバーで企画を再検討し、乳児さんでも楽しめる魚釣りや、小学生が興味をもって取り組めるような少し高度な錯視図形の工作も実施することとしました。そのかいあって、当日は、様々な年齢の子ども達が楽しんで活動に参加してくれました。

<活動の様子>

お子さんと一緒に参加したお母さんの中には、なんと発達心理学研究室の卒業生もいました。子ども遊び広場を企画していた側から、子どもを連れて参加する側になるということで、卒業生の成長した姿にも接することができ、嬉しい限りでした。また、学部生もゼミの先輩と交流する機会が得られ、非常に喜んでいました。

3年生は、今年度初めての子ども遊び広場の企画運営でした。また、こどもえんつくしの保育士である岳元先生も、今年度から子ども遊び広場の担当となっていただき、初めての参加でした(実は2年前に福山平成大学を卒業の先生です!)。初心者同士でしたが、一致団結して、見事に活動を成功裏に終えることが出来ました!

以下、学生の感想です。 

  • 清水志音さん(高知県立中村中・高等学校出身)

今回が初めての活動ということ、普段は幼い子どもと触れ合う機会が少ないこともあり、最初はどう接したら良いのか分からず戸惑ってしまいました。しかし、参加してくれた子どもたちが環境に慣れて活動的になっていくのにつれて、私も積極的に子どもと関わることができるようになりました。子どもの性格はみんな違っていて、活発な子どももいれば、少し引っ込み思案な子どももいました。今回は、その子の性格に応じた対応をするところまではできませんでしたが、私が話しかけたときの子どもたちの笑顔がすごく明るいのを見て、参加して良かったなと強く思いました。次回からの活動も、親子がより一層楽しめるようみんなで頑張って企画していきたいと思います。

  • 千葉優希さん(島根県立吉賀高等学校出身)

最初は子どもとの接し方が分からず、緊張して自分から話しかけたりすることはできませんでした。しかし、接していくうちに声掛けの仕方など分かってきて、最終的に自分から話しかけたり一緒に遊んだりすることができました。今回は子どもの年齢幅が広く、接し方などを色々と考えながら活動しましたが、どのような年齢であっても、まずは一緒に楽しく遊ぶことが大切なのかなと感じました。次回は今回学んだことを活かして、もっと子どもたちの様子を見ながら楽しく過ごしてもらえる場にできるよう、他のゼミ生と協力して活動していきたいです。

  • 黒田莉帆さん(広島県立大門高等学校出身)

分からないことや慣れていないことが多くとても緊張しました。最初の方はどのように幼い子どもたちと接していけばいいのか分からず、ぎこちない感じだったのですが、だんだん感覚が掴めてきて、最後は子どもたちと楽しく遊んだり話したりすることができました。幅広い年齢層の子どもたちと接することができ、とても貴重な経験になりました。今回の活動でいくつか自分自身の反省点を見つけたので、次回はそれを改善しながら、他のゼミ生と協力して参加して下さる子どもたちと一緒に楽しく活動していきたいと思います。


子どもと触れ合う、というのは、大学生にとってとても良い経験になります。それが日々大変な子育てに取り組むお父さん、お母さんのためになるのですから、まさに素晴らしい活動です。3年生が、初めての活動を経て次回どのようなパワーアップを見せてくれるのか、今からとても楽しみです。皆様も続報をご期待ください!

 

学長から一言:心理学科の学生の皆さんが実施する「子ども遊び広場」は今年度で9年目ですか。息長く続いていますね。地元の認定こども園と一緒になって実施した活動では、子ども達の笑顔や楽しそうな声が溢れていたことでしょう。子どもへの接し方、扱い方を身に付けるのは人間理解の心理学では、大事な学びでしょうね。