【生物工学科】「天寶一 春の新酒祭り」で“ばら酵母仕込”「ローズマインド」の新酒がお披露目!
福山城桜まつりのイベントに生物工学科の久冨泰資教授が開発した福山バラ酵母で醸した日本酒が登場! 学長室ブログメンバーの吉崎が現地で実際に味わってきましたので、その模様をお伝えします。
天寶一 春の新酒祭り
福山城では3月17日(金)から4月9日(日)まで「福山城桜まつり」が開催中です。その一環で、4月1日(土)に「天寶一 春の新酒祭り」が福山駅北口スクエアで行われました。株式会社 天寶一さんは福山市唯一の酒蔵で、生物工学科とも縁があります。
この日、天寶一さんの5種類の日本酒が1杯500円で提供され、生物工学科の久冨教授が開発した福山バラ酵母で仕込んだ日本酒「ローズマインド」も味わえるとのことで、私も足を運んでみました。
今回日本酒はKEG DRAFTという特殊な容器に入れて販売されました。下記の『経済リポート』3月20日号の記事に詳しいですが、この容器は高い品質を保持しながら1杯ずつ量り売りが可能で、絞りたての日本酒の風味をそのまま味わうことが可能です。
ということで、日本酒ローズマインドの新酒は私も今回初めていただいてみました。KEG DRAFTのおかげで、絞りたての新酒でしか味わえないほんのり残った炭酸ガスと、それと一緒に弾けるフルーティーな香りに包まれ、これはひと味もふた味も違います! ぜひ多くの人に味わっていただきたいと思いました。
ワインフェスも
少し前の3月19日(日)にはふくやま美術館前プロムナードでワインフェスもありました。今回福山バラ酵母で造った赤ワイン「ローズマインド」は完売中につき味わうことは出来ませんでしたが、広島県だけでなく、全国の新進気鋭の17ワイナリーさんが出店し大変な賑わいになっていました。
せらワイナリーのブースでは生物工学科卒業生の橋本悠汰醸造責任者が販売していました。醸造技術者からこうして直接注いでもらえると、今年のワインの出来映えや造りのこだわりなどを聞くことができるためより一層美味しく感じます。
久冨教授の福山バラ酵母に関する記事は、直近では『中国新聞』2月20日朝刊(備後版)や福山市のふくやま観光・魅力サイト「えっと福山」にも掲載されています。福山市から全国へ、そして海外へと浸透してきています。今後の展開がますます楽しみですね。
学長から一言:生物工学科の久冨教授が苦心の末に福山の市花であるバラから取り出した酵母の新たな使い道は、地元の銘酒「天寶一」の新銘柄。卒業生で、せらワイナリーの若き醸造責任者である橋本悠汰さんも在学中に学んだ醸造の知識・技術を使って活躍中。広い意味での「ものづくり」や探求の面白さが溢れる生物工学という分野の益々の発展に期待が膨らみます。