【薬学部】令和4年度日本化学会中国四国支部支部長賞を受賞!

当該年度に化学関連の教育課程を卒業・修了予定の学生のうち、成績・業績が優れている者を対象に、推薦・選考の上で授与される学会からの賞を、今回、6年生の横山千展くんが受賞し、3月6日(月)に学部長室にて賞状の伝達式を行いました。このことについて、指導教員の町支教授からの報告を学長室ブログメンバーの五郎丸が投稿します。

 


井上学部長から授与されました

受賞内容は、「Evollionine Aの全合成研究」のテーマの研究を展開したもので、そのevollionine Aは、β−カルボリンの1位にN-methyl-N-(2-carboxyphenyl)amino基をもつ構造の化合物ですが、この天然物とその1位に種々の置換基を導入した誘導体も一緒に合成検討したものです。Evollionine Aはあと一歩のところまで研究を進めることができたのですが、残りは後輩に託すことになりました。しかし、誘導体の方は別の天然物を含めて数種類の合成に成功し、新規な医薬品開発を目的に抗腫瘍活性評価試験を行い、その研究成果を日本薬学会第142年会(開催地:名古屋市)にて発表しました。

賞状

薬学生は、3年生後期から研究室に配属され、6年生までの間、まとまった実験研究をする期間が取りにくい状況の中で、横山くんは先に述べた研究成果を出してくれました。

この研究に対する態度と研究成果が優れていると判断し、横山くんを同賞に推薦しましたところ、この賞を受賞することができた次第です。

横山くん(中央)と井上学部長(左)、町支教授(右)

卒業後は病院薬剤師としての就職が決まっており、この受賞が今後の励みとなって活躍してくれることを期待しています。

おめでとうございました!

 

 

学長から一言:横山千展くん、栄えある日本化学会中国四国支部長賞の受賞、おめでとうございます! 日頃の頑張りが報われ、本当に良かったです。4月からの病院薬剤師としての勤務でも、在学中に培った探究心や研究手法を活かす機会が大いにあると思います。しっかり頑張ってください。