【生物科学科】福山ばら祭2024で福山大学ワインをグラス提供しました!

生物科学科の福山大学ワイン醸造所では、5月18日(土)、19日(日)に開催された第57回福山ばら祭2024に出店し、卒業研究の一環で試験製造したワインのグラス提供を行いました! その様子を生物科学科准教授・ワイン醸造所長の吉崎が報告いたします。

昨年度の福山ばら祭2023に続き、備後福山ワイン振興協議会として福山ばら祭2024にブースを出店し、卒業研究の一環で試験醸造したワインをグラス提供しました。提供したワインは、福山大学東村葡萄園で学生たちと栽培したマスカット・ベーリーAで造った、2021年製造のロゼワイン2種と2022年製造の赤ワイン2種です。

 

それぞれ2種類あるのは、本学で開発中の色と味わいに特徴のあるNYR20酵母で仕込んだワインと、比較のために市販のワイン醸造用酵母で同時に仕込んだワインとがあるためです。NYR20酵母を用いたワインの製造方法は2023年6月に特許を取得しております。

当日は研究室の学生にもボランティアで手伝ってもらい、1杯100mlで500円、飲み比べセットで800円にて販売しました。ちょっとお高いと感じるかもしれませんが、出店料や使い捨てワイングラスのコストもかかっており、利益はありません(笑) 2日間で250杯ほど売り上げることができました。

 

多くの方に美味しいと言っていただけましたが、“ちょっと薄い”と言われる方もいらっしゃいました。特許を取得したNYR20酵母で仕込んだ方は口当たりが柔らかい特徴があり、“薄い”と感じる方にはそれが際立つということも分かりました。次回は別の製法を試してみたいなと思います。

報道によると2日間で48万7千人の人出だったとのこと。コロナ開けの昨年度よりさらに増えたようです。こうして日常が送れることはとてもありがたく感じますね。2025年は第20回世界バラ会議福山大会が開催される予定で、園内のバラもかなり綺麗に整備されています。見頃はまだ続くようですので、今回の祭は混雑を避けて行かなかったという方もぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。

最後に、生物科学科3年生男子がワインを飲みに足を運んでくれました! 私がワイン醸造学の授業の中でブースを出していることを話したので、連れだって来てくれたとのこと。私の授業をちゃんと聞いてくれているんだ、と嬉しくなりました(笑)


 

 

学長から一言:昨年に引き続き、今年の福山ばら祭でも福大発の研究成果を使った特製ワインを紹介し、グラスワインとして販売もした生物科学科のワイン醸造所の皆さん、2日間で250杯の売り上げはまずまずの出来ですか?無料提供でなく購入して下さった方々からの評価は本物でしょう。それをしっかり受け止めて、次回以降の製造ではさらに美味しいワインづくりを目指してください。