【心理学科】中国四国心理学会で発表をしました

犯罪心理学会に引き続き学会関係のご報告をさせていただきます。執筆・投稿は心理学科向井、撮影は水師助手です。

 

先週末に広島市内の比治山大学第80回中国四国心理学会が開催されました。この学会はその名の通り、中国地方と四国地方の心理学者が集まる学会で、大学の研究者だけではなく大学院生や学部生、実務家など多くの方が参加される学会です。また、通常の学会ですと発表できるのは大学院生になってからのところが多いですが、この学会では学部生の発表が非常に多いところも特徴かもしれません。

今回も多くの学部生が発表をしており、福山大学からも多くの学生が発表していました。この記事では、その内容についてご報告いたします。

まず学部3年生からですが、医療心理学研究室の廣瀬陽斗さんは、抑うつと現実逃避がゲーム障害とどのように関係するのかについて発表しました。

 

捜査心理学研究室の藤原彰紘さんは、ネガティブ感情と量刑判断がどう関わるのかについて発表しました。

 

同じく捜査心理学研究室の中原晴菜さんは、ポリグラフ検査と眼球運動についての実験の結果を報告しました。

 

発達心理学研究室の藤原千鶴さんはいじめの傍観者への介入を目的とした尺度の作成をしていました。

 

次に4年生では、医療心理学研究室の中山義朗さんは、不登校行動の維持機能を測定する尺度を作成していました。

 

同じく医療心理学研究室の石井荘さんは、漸進的筋弛緩法というカウンセリング手法の効果について発表をしました。

 

社会心理学研究室の柏原光志さんは、ゲームをする動機を測定する尺度について発表をしました。

 

同じく社会心理学研究室の辻鼓二郎さんは、経済的不安が厳罰傾向に及ぼす影響についての実験結果を発表しました。

 

次に、修士1年では、健康心理学研究室の濵﨑省吾さんは、大学生のレジリアンスと抑うつの関係性について発表しました。

 

次に修士2年では、障害者心理学研究室の中村圭佑さんは、発達障害のある子どもを持つ父親が障害を受容するプロセスについて発表しました。

 

同じく障害者心理学研究室の岩野麗歌さんは、病気に関する情報(ポスター)を提示することがボランティアの参加意欲に対して及ぼす影響について発表しました。

 

医療心理学研究室の岡野竜弥さんは、不登校・不登校児に対するイメージ・認知についての調査結果を報告しました。

 

教員では、宗田直子助手・水師葉月助手らの研究チームが、心理学科で実施している公認心理師国家資格試験対策システムの効果について発表しました。

 

また、講師の向井も、厳罰傾向が日本やアメリカを含む9カ国でどのように異なるのかを発表しました。

 

このように今回の大会では、福山大学からは、学部生、大学院生、教員含めて総勢15名もの発表がありました。また、数だけではなく、テーマも多彩でした。

今回の発表が今後のさらなる研究につながっていくといいですね。

 

学長から一言:先週末に開催の中国四国心理学会では、心理学科の教員、院生はもちろん、学部生も多数発表。心理学科で研究活動がいかに活発に展開しているかを示すものです。学部3年次の段階から積極的に学会発表ができるほど、研究を進めたり纏めたりとは、何とも素晴らしい!この勢いがますます強まるよう願っています。