【電気電子工学科】ETロボコン2024中四国地区大会で総合3位入賞!

工学部電気電子工学科のFUKUDAI  Magスタッフの伍賀です。先の7月23日のブログ記事で紹介した電気電子工学科学生有志チーム「Teamフクりん」のETロボコン挑戦の続報が沖准教授より届いています。今年のチームによる中四国大会の結果は果たして如何に。

 


 

 9月22日(日)に開催のETロボコン中四国地区大会にチーム「フクりん」が参加してきました。参加したチームメンバーは、電気電子工学科1年生、三谷彩人さん、末光晴登さん、山本雄暉さんです(川上志穏さんは欠席)。場所は、学校法人福山大学地域連携推進センター9Fのプレゼンテーションルームでした。

会場の立て看板と電光掲示板

 このETロボコンは、全チームが同じロボットを使い、そのソフトウエアの出来ばえを競うコンテストです。そのプログラムを表現したモデル部門と実際にコースを走行させる競技部門があり、それらを合わせた総合評価で競います。この大会は全国9地区に分かれて予選会が行われ、各地区の優秀チームは11月にパシフィコ横浜で行われる全国大会への出場権を得ることができます。精密装置(ハードウエア)を制御するためのプログラミング技術を競う大会であるため、日本の名だたる企業が大会をバックアップし、また、それらの企業の社員研修の場としても利用されていることから、自動車メーカなど多くのプロ集団と鎬を削り、友好を深めることができるのが特徴です。電気電子工学科では学科の教育の柱の一つである、「制御工学」、「組み込みプログラミング」の実践の場として2011年から出場をしています。

 チーム「フクりん」のメンバーは、少し早く会場入りして、毎週2回放課後に集まり約3か月をかけて仕上げた自分たちのモデルと寸評を見ていました。その評価結果は・・・後ほど発表です。

受付前のメンバー。自分たちのモデルに対する評価を見ています。

 さて、会場入りです。9階のプレゼンテーションルームは、いつもとは違う装いとなっていました。

競技コース上には福山大学のネームプレートも置かれています。

 本番前の最後の試走、車検(既定の車体かチェック)、開会式と順調に予定が進み、いよいよ「プライマリークラス」の第3競技、フクりんの出番です。当日の協議の様子は、次から見ることができます。Youtube : https://youtube.com/live/4lUM_Bf05tA  一回目1:15:58 ~ 1:24:15

 ロボットのセッティングを行い、スタートのコールが掛かります。「Go to the start, Ready ?  3… 2…1… Go!」

ロボットセッティング。真ん中でPCのセッティングをしているのが山本さん。

ロボットの前に手をかざすとロボットが走り始めます。このスターターは末光さん

 ロボットはまず「ライントレース部」を走行します。他のチームと比べてちょっとゆっくりでしたが、その分確実にライントレース部を通過しました。そして、次は「ダブルループNEO」を走行します。ここは、ライントレース走行だけではクリアできない難所です。残念ながら、ここはクリアできませんでした。

ダブルループNEOを走行するロボットを見守るチームメンバー

 走行後は、実行委員会からのインタビューがありました。

走行後のインタビューに答える三谷さん

 次に、コースの左右を入れ替えて2回目の走行です。2回目の走行の様子は、下記の Youtube の 1:56:34 ~ 2:04:06 あたりにあります。 https://youtu.be/4lUM_Bf05tA?t=6989

 さて、2回目は役割を一部入れ替えました。

2回目は三谷さんがスターター

 1回目と同様の走りだったのですが、なんとトラブルで、リトライになり、3回目の走行ができることになりました。

説明を受けるメンバー

 3回目の走行の様子は 次のYouTube動画の2:14:12 ~ 2:19:52 あたりで見ることができます。https://youtu.be/4lUM_Bf05tA?t=8048

今回もゆっくり同じように走行しました。

ゆっくりながら着実に走行するロボット

走行後にインタビューを受ける末光さん。 (インタビュアーは人間文化学部メディア・映像学科4年次の上野りりこ さんです。)

 競技部門のあとにモデルワークショップがありました。ここで各チームが提出したモデルの講評と評価が開示されます。フクりんは、プライマリークラス10チーム中の4位!! ちょっと惜しかったですが、大健闘です。始めて数か月で、プロでも頭を悩ますソフトウエア設計技術の腕を高く評価されたことは称賛に価すると思います。

 そして、競技部門の順位発表。なんと、これが3位。YouTube動画の 5:17:37 あたりです。https://youtu.be/4lUM_Bf05tA?t=18970

 ゆっくりながらも、ライントレース部でリタイヤなく走行できたのが良かったのでしょう。そして最後に総合部門の発表。https://youtu.be/4lUM_Bf05tA?t=19508 なんと、第3位入賞です。

総合部門 3位入賞。おめでとう!

 香川実行委員長より、賞状と盾が授与されました。

賞状と盾の授与

授与後の記念写真

 

 祝日を挟んで後期授業開始日(24日)の放課後、最後のミーティングを行いました。

 活動を通して良かった点、改善点などの振り返りを行いました。感想では、「ロボットが想定通りの動きをして良かった」、「楽しかった」、「来年もチームサポートとしてかかわってみたい」などが上がっていました。コンテストに樹種的に参加し、最後までやり通し、入賞にこぎつけました。今後の活動に続くことを期待しています。最後に、当日参加できなかった川上さんを含めての集合写真です。

「フクりん」のメンバー。左から、川上さん、末光さん、三谷さん、山本さん

 追伸です。この大会では、選手としてだけでなくスタッフとしても福山大学の学生が活躍してくれました。司会アシスタントを務めたのは、人間文化学部メディア・映像学科4年次生の上野りりこさんです。今年で3年目になります。舞台の右袖でしっかりと頑張ってくださいました。

 そして、YouTube動画を配信したのは、工学部電気電子工学科4年次生の川上翔大さんと、高木虎之助さんです。高木さんは昨年も配信を担当し、難しい音響レベルの調整を丁寧に行いました。川上さんは、昨年の出場チームの主力メンバーで、先輩として、この度のチームのよきアドバイザーも務めました。今年はカメラワークを担当し大会を配信しながら後輩たちの快挙に心躍らせていたことと思います。運営に携わってくださった学生の皆様にも心から御礼申し上げます。

配信のため調整室から大会の進行を鋭く見守る川上さん(手前)と高木さん

 

学長から一言:今年もETロボコン中四国地区大会で電気電子工学科学生有志チーム「Teamフクりん」が大健闘。同じロボット(車)を使って、走行を制御するソフトウエア開発の妙を競う大会は、学科で学ぶ専門の内容に直結した実践の場。毎週2回放課後に集まり約3か月をかけた努力は報われたでしょうか。これからも伝統を受け継ぎ、来年はもっと高い目標を目指しましょう。