【サークル】学友会 海洋生物研究会 - 瀬戸内のオアシス展〜海のゆりかごと知られざる秘境〜
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海洋生物研究会広報担当の奥井です! 6月30日に福山市リサイクルプラザの「環境月間イベント2024」へ出展した、水圏環境啓発展示の活動報告をいたします。(投稿は、海洋生物科学科 FUKUDAI Mag.メンバーの阪本)
環境月間イベント2024
今回は「瀬戸内のオアシス展〜海のゆりかごと知られざる秘境〜」をテーマに、干潟やアマモ場についての紹介、そこに棲む生き物の解説とタッチングプールを使った海の生物とのふれあいを内容とする活動を実施しました。
当研究会は、今年から近隣の漁協や行政が取り組む「アマモ場」の整備や、アサリ資源量の回復を視野に入れた「干潟」の保全をお手伝いする活動を展開しており、これら活動のフィードバックとしてこのテーマを設定しました。
展示の準備は6月16日に実施した松永湾清掃活動の翌週から早速開始しました。解説文の作成、イラスト作画、色塗り、文字作成などなど、それぞれの得意分野に分かれて展示物を作製しました。
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展示当日は、みんなで作成した解説や標本を整理し、会場に並べました
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貝はニスを塗り、来てくださった方に実際に触ってもらえる標本にしました
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展示スタートです! 学生は白衣を着用して解説を行いました🥼
アマモ場の紹介
こちらは『海のゆりかご』と呼ばれるアマモ場についての展示です。
密生したアマモによって水流が穏やかになり、稚魚や小魚はアマモの葉で身を隠すことも出来ます。さらに、大型の魚が侵入し難いことから、アマモ場は産卵場所や稚魚の生育場所となっているのです。
干潟の紹介
ここからは、干潟でよく見られる生き物の紹介です。
皆さんは、トビハゼとムツゴロウを見分けることが出来ますか?? 大きさと背鰭の青い斑点がポイントです! また、ムツゴロウは九州の一部の干潟にのみ生息しているため、福山の干潟で見られるのはトビハゼなんです! 私は実際に有明海で2尾のムツゴロウを見たことがありますが、大きさの違いに驚きました(笑)
毒をもった魚の紹介
こちらは、アマモ場や干潟に潜む毒を持つ魚たちです。
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意外と身近な危険生物について、知ってもらえましたか??
生き物以外にも、ガラスや金属片などが泥の中に隠れているかもしれません。潮干狩りなど、干潟で作業する時には素手や裸足を避け、軍手と丈夫な靴を着用しましょう!
貝の紹介🐚
こちらは、貝類のコーナーです。
一見同じように見える貝ですが、大きさやちょっとした形の違いで見分けることが出来ます。ここでは実際に触ってもらい、違いを肌で感じていただきました。
タッチングプール🐟
最後は大人気のタッチングプールコーナーです!
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最初は怖がっていた子が多かったですが・・・
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学生の解説をきいて・・・
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恐る恐るですが、タッチすることができました👏
終日、タッチングプールはとくに賑わっていました!
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時間ギリギリまで観察をしてくれました🐟
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帰る前に、fish山田帽子を被って写真を撮ってくれました📸
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今回の展示は296名の方にお越しいただきました!
これは「あと4人で300人だった…!」と言っている時の写真です(笑)
この展示を通して、アマモ場や干潟について多くの方に知っていただけたと思います。さまざまな生き物が棲むこの環境をみんなで守り、豊かな海にしていきましょう!!
番外編
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タッチングプールから脱走を試みる貝🐚 この後、諦めて落ちてました(笑)
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片手を上げて挨拶をするカニ🦀
10月には再度リサイクルプラザの会場をお借りして、別の展示活動を予定していますので、楽しみにしていてください! なお、これらの活動は「令和6年度福山大学教育振興助成金」による支援対象の研究課題として取り組んでいます。
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学長から一言:学友会のサークルの一つ、海洋生物研究会の皆さんが日頃の授業などを通じて蓄えた知識や技術を活かし、地元の行政や漁業関係者とも協力して展開する活動が続いています。藻場や干潟など海の環境を守るための地道な啓蒙活動は、きっと子どもたちを中心に人々の意識を高め、大きく花開くことになるでしょう。暑さに負けず、頑張ってください!