【人間文化学科】「G7広島サミット記念留学生スピーチコンテスト」本選に出場!

4月14日(金)、広島大学を会場として「G7広島サミット記念留学生スピーチコンテスト」の本選が行われ、本学の留学生である宋飛揚君(人間文化学科3年)が登壇しました。日頃から指導に当たり本選も見守った国際センターの趙建紅准教授、そして宋君からの報告も交えながら、当日の模様を学科でゼミ担当の清水が報告します。
 

今回のコンテストは、来月5月に控えたG7サミット開催を機に、広島県内の大学で学ぶ留学生たちが、「広島で考える、平和と地球とわたしたちの未来」というテーマのもと、平和への思いを日本語で伝えることを目的としています。8大学27名の応募者のうち、各大学から推薦された合計22名を対象に予選審査が実施され、11名が本選出場となり(広島大学HP)、その中の1人として宋君が選ばれました。
 
1年前の来日直後の宋君は、今ほど日本語も流暢ではないながら、人懐っこい笑顔やジェスチャーでスッと人の輪の中に入り込む、そんな学生でした。その後も、留学生として真剣に学ぶ姿勢は崩すことなく、それでいて柔軟なコミュニケーションを取りながら、日本語のレベルを上げてきました。
 
趙准教授の指導では、等身大の目線で書かれた内容であるだけに、大きな声でしっかりと堂々と話さなくてはインパクトが薄くなりかねないという指摘を受けていたそうです。どうすれば「自分の思いを伝えられるのか。」そうした課題を抱えながら練習をしてきたそうです。
本番の宋君は緊張もしていたものの、発音自体はきれいで聞き取りやすく、しかも流暢な発表だったそうです。上位3位内の入賞は逃しましたが、発音もきれいで、文章もまとまりがよく、独創性がある宋くんは善戦したと言えます。
 
その後、今回のスピーチコンテスト参加について、宋君から感想文を寄せてもらうことができました。
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今回のスピーチコンテストが終わるまで、私は非常に緊張していました。それは、人前で自分の考えを述べることが初めてだからです。残念なのは、発表の時に原稿を持ち込んでしまったことです。このことがなければ、良いスピーチになったかもしれません。しかしながら、現場での緊張や、発表がしっかりできるかという心配から、私はその時、原稿に頼りすぎていました。

今回は良い成績を収めたわけではありませんが、私自身は多くの新しい体験を得て、初めて正装をして出席し、多くの国の留学生と交流しました。今回、悔いの残る経験であったから、これから先も自分の中に思い出として残っていくと思います。参加したという経験を大事にしたいと思います。
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本選前日、宋君と話をしました。宋君は、「自分はプロセスに意味があると思っています」と話してくれました。宋君はこれからもさまざまな“プロセス”と“思い”を積み上げていくはずです。その先にはどのように成長した宋君が立っているのでしょうか。とても楽しみです。
 

スピーチの様子を見守る教員と留学生の皆さん

学長から一言:G7広島サミット記念の留学生スピーチコンテストをオンラインながら私は最初から最後まで視聴しました。本学の宋飛揚君、受賞は逃したものの、よく頑張りました。ヒロシマや核廃絶など大上段の議論ではなく、自らの幼少期の受験や他者との厳しい競争から解放され、他を思い遣る気持ち、共に楽しむ心を取り戻した中に平和の意味を見いだした、実に外連味のないスピーチに私は好感を持ちました。来日間もない人と2014年から留学している人とをウェイト無しで評価することに若干の疑問を感じたことでした。