【心理学科】卒業研究発表会を開催しました!
心理学を学んだ4年間の集大成、卒業論文の発表会が開催されました。
本日は、心理学科の金平希講師からの報告をお届けします(投稿は学長室ブログメンバーの大杉です)。
こんにちは。心理学科の金平です。
2022年度卒業研究発表会が、1月26日(木)に開催されました(2021度の卒業研究発表会についてはこちら)。
新型コロナウイルス感染症の影響でオンラインでの開催が続いていましたが、今年は約3年ぶりに対面で実施することができました(ただし、感染症対策のため対面での参加は4年生と教員のみに絞った上、3会場に分かれての開催です。なお、4年生以外の学生はZoomでの参加というハイブリッド形式での実施でした)。
<会場の様子。感染症対策のため、間隔を空けて着席しています。>
心理学科には現在10の専門ゼミナール(研究室)があり、それぞれ指導教員の専門分野に基づき、学生たちが自ら研究テーマを見つけ、研究を進めていきます(教員一覧はこちらです)。4年生は、各ゼミナール発表での指導を経て、よりブラッシュアップした集大成として卒業研究発表会に望みました。
<会場1の様子。生活に欠かせなくなったマスクと表情認知の関係についての研究発表です。>
<会場2の様子。スマートフォンからも発表の資料をチェックすることができます。>
<会場3の様子。心理学と妖怪!?こちらの記事でもご報告した内容です。>
以下に、今年度の卒業論文のテーマの例を挙げます(各ゼミ2つずつ紹介します)。
- 子どもの頃の読み聞かせ体験および読書量が大学生の共感性とコミュニケーションスキルに及ぼす影響(発達心理学研究室)
- 高校生における LGBT への態度に関する研究(発達心理学研究室)
- 大学生のひきこもり親和性が高い群と一般群における恐怖場面内での回避行動を行う傾向の差について(医療心理学研究室)
- 睡眠に関する非機能的信念が認知的覚醒を介して入眠困難に与える影響(医療心理学研究室)
- 賞賛と叱責の経験が自尊感情に与える影響について(教育心理学研究室)
- コロナ禍での友人関係の居場所感について(教育心理学研究室)
- 背景音楽が隠匿情報検査に及ぼす影響(捜査心理学研究室)
- 欺瞞が非言語行動に及ぼす影響――グループディスカッション場面及び面接場面における検討――(捜査心理学研究室)
- 妖怪版地域安全マップの効用――小学生児童を対象として――(犯罪心理学研究室)
- 薬物依存者の再犯防止に有効なのは「刑罰」か「治療」か(犯罪心理学研究室)
- 恋人と推し芸能人/アイドルに対する愛情の比較(認知心理学研究室)
- 透明マスクの着用が顔表情認知に及ぼす影響(認知心理学研究室)
- 大学生における SNS の利用に伴うネガティブ経験と自己肯定感との関連について(臨床心理学研究室)
- 血液型性格信奉とバーナム効果の関係についての検討(臨床心理学研究室)
- 大学生の発達障害に関する基礎知識,接触経験と発達障害児・者に対する印象の関連性(障害心理学研究室)
- 大学生の精神健康度と学生相談機関に関するイメージの関係(障害心理学研究室)
- 大学生が抱える不安要因についての検討(健康心理学研究室)
- 人間関係と対人恐怖心性の関連性について(健康心理学研究室)
- インターネットを通したソーシャル・サポートの効果について(社会心理学研究室)
- 両面価値的性差別主義が男女の食事勘定額に及ぼす影響について(社会心理学研究室)
このように、心理学と言っても専門領域は多岐にわたり、ゼミナールごとに多彩な研究が行われています。
<学生の質疑応答も活発に行われました。>
4年生は久しぶりの対面での発表会でしたが、対面ならではの緊張感や質疑応答のやり取りが楽しめました。また、他の学年からはZoomを通しての質問もあり、意見も活発に交換できました。これまでの研究の集大成として相応しい卒業研究発表会だったと思います!
ここ数年、他のゼミも交えての発表会がなかなかできませんでしたが、複数のゼミ合同の発表会はやはり新鮮で楽しいものだと大いに実感する発表会でした。たくさんのユニークな発表があり、参加した学生も心理学の幅広さと面白さを改めて知ったことと思います。
学部(心理学科)の卒業研究発表会に続きまして、大学院(人間科学研究科)の発表の様子についても次回以降にお届けしたいと思います。心理学に興味をお持ちの皆さん、ぜひお楽しみに!
学長から一言:実に多様で、すぐにも実際に役立ちそうなテーマがズラリと並んだ心理学科の卒論発表会。心理学の面白さに惹き付けられます。約3年ぶりの対面での実施で盛り上がり、オンライン参加の下級生も交えて、充実した内容になったことでしょう。