【建築学科】ゆるり座談会を開催しました!(卒業設計展2024 在学生企画)

みなさん、こんにちは!5月23日から卒業設計展2024が3つの会場巡回で開催されているところですが、5月30日には2つ目の会場「まなびの館ローズコム」へ移動し、初日の夕方には在学生企画「ゆるり座談会」が行われました。その様子をFUKUDAI Magの学科委員である大畑から紹介させていただきます。

5月30日の朝は、卒業設計展2024運営委員会が、尾道市立中央図書館、まなびの館ローズコム、福山大学の3か所に分かれて、展示する模型の移動を行いました。
次の写真は、まなびの館ローズコム1階に搬入して設営する様子です。

隣では海洋生物科学科の展示も行われていました。
(思いがけないコラボレーションです!)

そして、ローズコム初日であるこの日は「ゆるり座談会」がありました。
少し早めに会場へ行くと、運営委員会メンバーが準備を始めていました。「たくさん人が来てくれるか心配」、「原稿が上手に読めるか不安」と緊張している様子でした。

今回の「ゆるり座談会」では、福山で活動している3人のゲストをお迎えして、それぞれの取組をご紹介いただきました。また、卒業制作展をご覧になった感想もいただきました。

 

◆谷口博輝さん(福山電業株式会社)

今回は「巨大な元百貨店を「屋根のある公園」に “みんなの希望をつくる場所” iti SETOUCHIの挑戦」というタイトルで、iti SETOUCHIをご紹介いただきました。

谷口さんは“ありたい未来”を考えて、それを具現化する魅力的な取組をされているプロジェクトデザイナーです。たくさんの写真を見せていただきましたが、モノだけではなくコトをデザインされていて、エネルギーに溢れた方です。

<卒業設計展の感想>
建築本体のデザインから考えたのか、“ありたい未来”から考えたのか、といった設計プロセスや、どのような願いを込めて設計したのかを話してみたいと感じました。また、設計を通じて自分なりの導き出した答えをぜひ聞きたいです。

 

◆後藤亜貴さん(後藤亜貴建築設計事務所)

今回は「寄りそう建築」というタイトルで、松永東保育所をご紹介いただきました。

後藤さんは、松永東保育所をとても短い期間に一人で設計し、そのときは食事以外の時間は全てパソコンに向かって図面を描いていたというストイックな建築家です。2016年から福山大学の非常勤講師としてもお世話になっています。

<卒業設計展の感想>
昨年度のスタジオ演習で指導していた学生の作品たちが並んでいるのをみて懐かしい気持ちになりました。今回準備してくれた学生たちも今卒業設計を頑張っているところなので、心から応援しています。改めてゆっくり展覧会を見たいです。

 

◆奥家彰一さん(福山市文化振興課)

今回は「歴史をつなぐまちなみ保存拠点」というタイトルで、鞆てらすをご紹介いただきました。

鞆てらすに携わっている行政マンとして来ていただき、今回は鞆がどのような場所で、まちづくりを通じて何をしようとしたかをお話しいただきました。地域の思いを形にすることや、住民の意識が次第に変わっていくという貴重な体験を聞くことができました。

<卒業設計展の感想>
自分自身が卒業設計をしていた時のことを思い出し、とてもレベルが高くて驚きました。受賞作品が並んでいるようで、素晴らしいと思いました。

 

ゲストの方々のプレゼンテーションの後は、客席からの質問タイムがあり、観覧に来られた方や福山大学の学生が積極的に質問を投げかけていました。

最後に、運営委員会の学生も加わった4人での“座談会”が始まりました。ゲスト3人のそれぞれのプレゼンテーションを聞いた感想や質問を、お互いに伝え合う内容となっており、違う立場ならではの視点や、3人が共感すること等、ゆるりとした雰囲気で進んでいきました。

ゲストの方に共通していたのは、それぞれの空間に強い思いが詰まっているということです。座談会の中で「建築はできたときがスタートで、時代の変化を受け入れるものにしていきたい」という話に全員が共感されていたのが、とても印象的でした。

卒業設計展2024は、引き続き開催しております!
入場無料・予約不要ですので、ぜひお気軽に会場へお越しください。
5月30日(木)~6月 5日(水)まなびの館ローズコム(福山市霞町)
6月 7日(金)~6月19日(水)学校法人福山大学社会連携推進センター(福山市丸之内)

 

学長から一言:建築学科の卒業設計展2024は、卒業生の作品展示に加え、「ゆるり座談会」の企画を設けて、地元でご活躍の3人の専門家をお迎えしての建築談義。日頃のご経験を踏まえたお話は、学生諸君や来場者にとって大いに刺激的だったことでしょう。新たなデザインのインスピレーションが生まれましたか。