【電気電子工学科】IEEE学生研究発表会で4年生が発表しました!

11月7日(木)に佐賀大学にてIEEE主催の学生研究発表会が開催され、電気電子工学科の波動計測応用研究室(仲嶋研究室)4年生、原勇真さんが研究発表を行いました。この報告が仲嶋教授より届きましたので、工学部電気電子工学科(フェイスブックはこちら)のFUKUDAI Mag.スタッフの伍賀が報告します。

 


原さんの研究発表の題名は「音によるベッド内の行動推定 ~分布型画素密度によるベッド外への音源像の範囲拡大の検討~」で、彼が卒業研究として取り組んでいる研究の中間成果になります。この研究は、高齢化に伴う介護士、看護師の負荷軽減を目的とし、ベッド内の対象者の発する音により、患者の行動や状態を推測しようというものです。音が発生する音源の2次元分布である音源像と周波数情報であるスペクトルを演算し、その時間変化をAIである深層学習により推定する取り組みです。研究室に所属以来、介護ベッドによる実験系を構築してデーター収集と学習性能の評価を行ってきましたが、認知症患者で問題となっている離床徘徊の推定のために音源像の演算エリアをベッド外の扉側に拡大し、その効果について発表を行いました。

佐賀大学の正門前に掲示された案内板にて

原さんは今回で2度目の学会発表でしたが、前回はリモートであり、初めての対面発表で少し緊張していたようです。しかし、それにも拘らず落ち着いて発表ができ、他大学の先生からも高い評価をいただきました。研究内容を深く理解し、十分な練習を行った成果ですね。今回原さんが発表したIEEEは世界で40万人の会員数を有する米国の電気電子通信関係のワールドワイドな学会で、Wi-FiやUSBの規格などもこの学会が制定しています。開催地の九州は勿論、近畿や関東まで多くの大学の学生が集まり、計測関連の研究成果、プレゼンテーションのスキルを競い合いました。今回の第1回と12月に開催される第2回を併せて優秀者が表彰されます。強豪揃いで厳しい戦いですが、その分切磋琢磨されて、より成長してくれるものと期待します。

なお、本件は福山大学学術研究助成金により旅費の支援を受けました。感謝申し上げます。

登壇発表中の原さん

緊張しつつも落ち着いた発表を行いました

 

学長から一言:電気電子工学科4年生の原勇真さん、日頃の研究成果の発表が大成功だったようですね。おめでとう! 電気電子通信関係の40万人もの会員数を擁する世界的学会IEEEが主催した学生研究発表会で自分の研究を披露するなど、ずいぶん晴れがましかったことでしょう。しかも研究テーマはAIを駆使して介護ベッドの使い易さを追究した、これから益々重要性を増す内容。いっそうの研鑽を祈ります。