【国際経済学科】新任教員~有賀敏之教授の紹介!~

今年度、国際経済学科には有賀敏之教授が新たに着任です。ブログメンバーの足立がインタビューした様子をお伝えします。有賀教授の専門は世界経済論・グローバリゼーション論です。

 

Q1.福山大学への赴任前の事をお聞かせ下さい。

A1.  基本的に研究者としてのキャリアですが、国立・公立・私立のすべてをこれまでに経験しています。直前は大規模な公立大学で部局長を務め、定年より少し前にこちらに移ってまいりました。

Q2.福山大学の印象はどうですか。

A2. 生まれ育ったのがそれこそ、こちらの三蔵地区と同様の、山村に後から高速道路が通った環境でしたから、まるで昔に戻ったようで、大学の環境にすんなり馴染むことができました。学生についても同様で、好い意味で田舎の若者ですので、伸びやかで素直で好感がもてます。

Q3.福山市の印象はいかがですか。

A3. たまたまコロナ下で在宅勤務が長かった時に、自宅のベランダ園芸でバラ栽培を始めていました。ですのでもう5年になります。街路樹がすべてバラという街は、福山の他にないのではないでしょうか。街の中心部はバラ公園も同然ですので、個人的に楽しく過ごせています。

Q4.現在の研究テーマについて簡単にお聞かせください。

A4.基本的に何でも屋で、物書き系です。経済学にとどまらない学際的アプローチを駆使して、そのときどきのテーマに取り組んできました。中国の不動産バブルの動向を見通した著書を著したばかりですが、ここでは語り尽くせないぐらい、同時にいくつものテーマを追い続けています。

Q5.担当の授業内容について簡単にお聞かせ下さい。

A5.「地域経済論」では、最終的に大学の地元である備後経済論を構築することを目指しています。次の著作についても、その方向で考えています。「アジア経済論」「開発経済学」では、講義と並行させながら、従来の東アジア研究に加えて、東南アジア研究を開拓してゆきたいと思います。

Q6.この大学で成し遂げてみたいことがあればお聞かせください。

A6. 先述のように備後経済を柱に据えた形で、日本の地域経済に関する著書を編者としてまとめたいということが一つです。もう一つは夢のレベルになるかもしれませんが、地方発の人づくりですね。これまでの人脈を活かして、本学なり経済学部からこれまで実績のないような大企業に、ここで育てたゼミ生を送り込んでみたいということです。

Q7.趣味はありますか。

A7. 基本的にインドアですが、先述のベランダ園芸以外にも多趣味でいろいろあります。一人暮らしが長かったので、自宅にいる時は家族に手料理を振る舞ったりもします。

Q8.座右の銘はありますか。

A8.  Q9と重なってきますが、学生諸君向けには「叩けよ、さらば開かれん」ですかね。

Q9.経済学部の学生に期待する事、メッセージをお願いします。

A9. スマホの普及によって検索依存の弊害が目立っていたところへ、今度はAI化の進展で大卒者にはAIを超える創造性が求められるようになってきて、本学や日本の大学にとどまらず、大学という制度自体が岐路に立たされていると考えています。

教職員にとっては、研究型大学以外でそれをどう果たすかということであり、学生諸君にとっては、自身の能力をどう伸ばすかということですが、手近なところでは「便利な道具を捨てよ」ということでしょうね。スマホを本当に捨てる必要はありませんが、「スマホを封印した状態での裸の自分の実力をどう高めるかということに、常に自覚的に生きる」ように努めてください。

 

学長から一言:有賀敏之教授、福山大学へようこそ! 着任早々の本学に対する印象はまずまずのようで、安心しました。この地域での生活や仕事を大いにエンジョイして下さい。国際経済に造詣の深い研究者が著す備後経済を軸に据えた地域経済論の論著が次々と生まれることを期待しています。