【国際経済学科】今年もバリ島研修に行ってきました!

国際経済学科の足立です。2024年度も経済学部では夏季インドネシアバリ島研修を実施しました。その様子と参加学生の声を楽しい写真とともに引率の佐野講師に伝えてもらいます。


 

スラマッ・パギ!(インドネシア語でおはようございます)経済学部国際経済学科の佐野です。2024年度のバリ島研修は、8月下旬に10泊11日間で実施し、福山大学から11人の学生が参加しました。研修の様子を写真とともに振り返っていきます。

今回の研修は福山大学、福山大学後援会、福山大学経済学部同窓会から学生に対して多大なご支援をいただきました。世界的な物価上昇、航空券価格の高騰などで研修費用が例年になく上がる中、参加学生にとって何よりの支援となりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

現地のマハサラスワティ大学に訪れ、研修中は日本語や英語を学んでいる学生とともに過ごしました

マハサラスワティ大学の学生と市場で英語の課外活動

マハサラスワティ大学では、まずバリ島の地理や歴史、バリ島の習慣を学びました。バリ島ではヒンドゥー教を信仰する人が90%と大多数を占め、日常生活のあらゆるところにヒンドゥー教の文化を感じることができます。マハサラスワティ大学には、附属の幼稚園から小学校、中学校、高校があり、様々な年代の人たちがキャンパス内を行きかっているのが印象的でした。

大学キャンパス内の中学校の教室の様子

午前中は、英語の授業に参加し、午後はバリ島の各地に赴きました。研修期間中に訪れたティルタンプル寺院、ウルワツ寺院、パンリプラン村では、バリ島の伝統文化に触れることができました。ただ美しい観光地を巡るだけではなく、マハサラスワティ大学の学生から、生活習慣やお祈りの作法、日々大切にしていることなどを学びました。

ティルタンプル寺院にて

パンリプラン村で広島の紹介

その他にも、現地の高校や、バリの家庭に訪問する機会がありました。現地の高校生からは圧倒されるほどの熱烈な歓迎を受けました。

高校1年生が参加し、日本に関するたくさんの質問を受けました

また、環境問題への取り組みとして、マングローブの植樹やウミガメの放流にも携わることができました。マングローブは地球全体の環境にとても大切な役割を果たしています。バリ島の漁場確保のための開発によって失われてしまったマングローブを増やす試みが行われています。

ウミガメの保護活動も学びました。ここでは海岸に産卵された卵を保護し、孵化した後も5~7日間飼育し海へ放流しています。保護のかいもあってか、現在は徐々に増加傾向にあるそうです。

植樹地点まで向かうために、沼地を進む様子。深さが膝まであり、石やカニなどがいるため進むのも一苦労です

生後5日ぐらいのウミガメ。これから厳しい海の世界へ

何より一番印象に残ったのは、様々なアクテビティに参加する際に、マハサラスワティ大学の学生が献身的に協力していただいたことです。バリ島についての情報を教えてもらうだけではなく、同じ学生の立場から共通の話題で盛り上がったり、異なる価値観に触れたり、絶好の体験となりました。

マハサラスワティ大学の学生と一緒に写真撮影

以下に、学生からの声を紹介します。

「日本と違うところが多く、とても刺激的な体験ができました。」

「マハサラスワティ大学の学生とたくさん交流ができたことがよかった。」

「やってみたいことがたくさんあり、時間がいくらあっても足りなかった。」

「来年以降も、必ず訪れてみたいと思います。」

 

学長から一言:国際経済学科がマハサラスワティ大学の支援を受けて2013年から続けているバリ島研修は、途中にコロナ禍によるリモートでの交流を余儀なくされた時期を挟んで、今回が第10回。先方大学の皆さんと一緒に教室での経済や歴史・文化に関する学習とともに、教室を飛び出して、現地の生活や文化に触れ、環境保護活動にも一役買うなど、内容は実に盛り沢山。経済学部同窓会や福大後援会、福大法人からの財政的なご支援のお蔭で、充実したプログラムになりました。