【海洋生物科学科】ブルガリア「ソフィア大学」国際課職員の方々が因島キャンパスへ来訪されました

ブルガリアの協定大学であるソフィア大学国際課の職員Ms. Vessa DraganovaさんとMs. Jenny Ivanovaさんが福山大学に来訪され,国際交流課の皆さんのコーディネートのもと,因島キャンパスへ足を運んで下さいました。そのレポートが海洋生物科学科の太田教授(内海生物資源研究所 所長)から届きましたので、同学科学長室ブログ委員の阪本がお知らせします。

 


Osashimi・・・Tempura&Karaage

お二人は来日されてすぐに日本食の味に魅了されたそうで,「お刺身」と「お味噌汁」が特にお気に入りとのことでした。ご挨拶して早々にそんな話題で盛り上がりながら,まずはマリンバイオセンター水族館をご案内しました。アクアリウム科学研究室の学生たちにエスコートされながら瀬戸内海をイメージして構成した大小様々な水槽で泳ぐ魚たちをご覧になり,母国ブルガリアの黒海とは異なる魚類相に興味津々のご様子でした。また,会話の随所に水槽で泳ぐ魚を指さしながら「Osashimi」というキーワードが出て,終始和やかな雰囲気で舞台は沿岸資源培養学研究室の飼育施設へと移ります。

飼育施設では,まず養殖シロギスの水槽をご覧になり,真っ白な魚体を見て「美しい魚」のイメージを持たれたようでした。

 

シロギス稚魚への給餌作業を初体験する VessaさんとJennyさん

 

そして調理法についても質問があり,沿岸資源培養学研究室の学生たちから「Osashimi」に加えて「Tempura」がお勧めであることを伝えると,「美味しそうですね。是非食べてみたい!」とのこと。そこで学生たちは「シロギスの他にも美味しい魚がいるんですよ~!」と,上品な味の白身がセールポイントのオニオコゼやキジハタがいる水槽へお二人をご案内…。

英語版のイラストを使って一生懸命にオニオコゼの魅力をアピールする学生

きっと彼女たちは初めて見るオニオコゼの独特な容姿に目を白黒させながら,内心は「こんなイカツイ顔をした魚,本当に食べられるのかしら?」と思われたはずです。学生たちは拙い英語と精一杯のジェスチャーでこの魚の研究対象としての魅力と美味しさを懸命にアピールし,「Osashimi」,「Tempura」に続いて「Karaage」という新たなキーワードを伝授しました。

ヒラメの受精卵から稚魚に至るまでの標本に興味津々のお二人

限られた時間でしたが,因島キャンパスの新4年生にとっては初めての海外の方の来訪対応となりました。緊張して時々フリーズしながらも,自分の言葉で研究内容を伝えられたことは自信に繋がると思います。チャンスがあれば今後もこのような機会を増やして,学生の皆さんに経験を積んでいただきたいですね。

またのご来訪を心待ちにしています

 

学長から一言:因島キャンパスまで足を伸ばして下さったブルガリアの協定校、ソフィア大学の国際連携オフィスからのお二人のお客様を学生も含めてみんなで歓迎という、喜ばしいニュースです。何しろ内海生物資源研究所は本学が誇る全国的に見てもユニークな施設。養殖魚たちを大好きな日本食の「お刺身」「てんぷら」「唐揚げ」と結び付けてご覧になった話も実に愉快です。