【電気電子工学科(スマートシステム学科から令和6年4月名称変更)】全国学会の発表で新潟へ!
昨年に引き続き、第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2023)が新潟県の朱鷺メッセで開催され、大学院工学研究科電子・電気工学専攻の大学院生3名が、ショートスピーチとポスター発表を行いました。この様子について、工学部スマートシステム学科(フェイスブックはこちら)の伍賀が報告します。
今回、学会発表を行ったのは、大学院工学研究科電気・電子工学専攻2年生の村上力丸君と本田義典君、1年生の行平将望君で、彼ら3人の新潟出張は福山大学の学術研究助成の支援を受けたものです。
村上力丸君の発表題目は「実機ロボティク・スワームを志向したセンサ情報の選択と処理に関する研究」で、彼が製作している小型の移動ロボットを多数用いて、機械学習で集団行動をさせるというものです。ポスター発表では、多数のロボットを研究している方々から、ロボットの制作の仕方やプログラミングの方法など、高度な質問を受けていました。また、彼が展示した小型実機ロボットも好評でした。
本田義典君の発表題目は「全方位カメラを用いた環境計測デバイスの改良と性能評価」で、これは彼が学部の卒業研究から取り組んでいるスマート農業を志向したカメラデバイスの改良と、画像処理プログラミングにより多機能化を提案したものです。こちらも彼が製作している環境計測デバイスを展示し、農業システム,サステナブルシステムズデザインとインテグレーションのセッションで発表をしました。
今回の第24回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会(SI2023)では、90分のポスター発表がインタラクティブセッションとして、ポスターを見ながらの議論や質疑応答などを行います。その前に、短い時間でのプレゼンテーション発表、ショートプレゼンの登壇もあり、学生のみなさんにはなかなかプレッシャーがかかったようです。
行平将望君の発表は「光学式触覚センサの小型化及びソフトロボティクスへの応用提案」で、下の写真のようにプレゼンテーションでの発表の後、ポスター発表を行いました。こちらも開発中の光学式触覚センサを展示しデモンストレーションを行い、多くの研究者から高く評価していただきました。
また、今回の学会では、学科教員の発表がありました。沖准教授の発表題目は「浅海域における生態系観察のための浮力調整機能付きクローラ型ROVの一開発」で、福山大学のブランディング研究、里山・里海プロジェクトの一環です。香川教授の発表題目は「レーザ光通信を用いた移動型センサーネットワークのためのビーム追尾システムの開発」で、福山大学工学部スマートシステム学科の研究への取り組みを多くの方々に見ていただくことができました。
今回、新潟で開催された全国学会、広島からはかなり遠くて冬場で大変でもありましたが、やはり苦労して学会発表をすると、新たな知見が得られ、モチベーションも高まります。また、福山大学からの研究助成にも謝意を示したいと思います。学生の皆さん、教員の皆さん、お疲れさまでした!
学長から一言:4月から電気電子工学科となるスマートシステム工学科の皆さん、新潟まで遠征しての学会発表、お疲れ様でした。とくに院生の村上力丸君、本田義典君、行平将望君は日頃の研究の成果や自ら製作したロボットやセンサを携えてのプレゼンテーションで大いに頑張りました。指導に当たった教員の皆さんは自身の研究発表もありながら、教え子の発表にも気を配り、大変だったことでしょう。