【工学部】Maker Faire Tokyo 2023 に出展しました!(その3)

福山大学のMakers (福山大学工学部の学生・教職員のグループ)の作品を、昨年10月14日と15日に、東京ビッグサイト開催された国内最大規模のMakersフェス、Maker Faire Tokyo 2023 (MFT2023) で出展しましたが、今回はその報告の3が情報工学科、山之上教授より届いています。

 


福山大学のMakersのブースを囲む福山大学の学生教職員

今回は、出展に携わった学生・教員が会場で遭遇した出来事や、感想、その後の出展作品に関する出来事などについて報告を紹介します。

私(山之上)が、佐々木准教授や伍賀准教授と一緒に会場を歩いていた時、小さな女の子が、私が着ていたテレポートドレッサーを見て、「これ素敵です」といってくれたことがとても嬉しかったです。その時テレポートドレッサーに「ふくりん」が写っていたので、伍賀准教授がいそいで我々のブースに戻って、「ふくりん」のキーホルダーを取って来て、その女の子にプレゼントしました。佐々木准教授にもテレポートドレッサーを着ていただいていたのですが、やはりあちこちから声をかけていただいたそうです。

出展を手伝ってくれた学生諸君から、以下のような感想をもらいました。

◯ 私は山之上先生のシン3次元表示装置の解説役としてMakerFaireTokyoへ行きました。こういった様々な作品が集まる場へ行くことで、「来年は自分たちで作ったものを!」という気持ちになりました。

◯ こうした大きなイベントに「出展者」として参加したのは初めてであり、その規模の大きさや「出展者・来場者」の皆様のいずれも人数がとても多く、圧倒されました。その様な中で自分も出展物を扱い、来場者の方々に自分が関わった作品を見てもらい、解説しました。総じてこの場の出展者の一員として参加できたことを嬉しく思います。同時に、「次はこうしたい」「こんなのを次に出展したい」と思い、次回への創作意欲をかき立てられました。素晴らしい経験の機会を与えてくださった先生方、同窓会からの支援、そして出展を見に来てくださった来場者の皆さまに感謝します。

◯ コロナ禍の中で入学したこともあり、展示会の出展運営は初めてでしたが、様々な団体や企業が興味深い作品を展示されていて、モノづくりの面白さを改めて感じました。実用的なものから、ユーモアに溢れるまで、さまざまな作品を見る中で、「必ずしも役に立つものを作ることだけがモノづくりではない」ということを感じました。もっと自信をもって展示作品について話せるよう、人を驚かせるようなクオリティの作品を一から製作して今後、展示したいと考えました。

その他、スマートシステム学科(来年度から電気電子工学科と改称)の卒業生も何人か訪れてくれました。2018年度卒業の花見堂大輔さんは、ファブラボ鎌倉のメンバーで今回のMFT2023に出展しており、OBとしての活躍を報告してくれました。また、福山大学との地域連携事業で、ロボットプログラミングの勉強をしている小学生とご家族、福山市にゆかりがある方々も、工学部のこの度の出展を聞きつけて、わざわざ会場まで足を運んでくださるなど、多くの方に応援していただきました。

MFT2023の出展作品の1つである、シン3次元表示装置は、「Proto Pedia (https://protopedia.net)」の「ヒーローズリーグ」というコンテストにも参加していました。Proto Pediaは、様々な、なにか作った物を紹介することができるWebサイトです。MFT2023終了後の12月に、ヒーローズリーグでこの作品が「トランジスタ技術賞」という賞を受賞することができました(https://protopedia.net/prototype/4008)。

トランジスタ技術賞の受賞プレート

 

『トランジスタ技術』(https://toragi.cqpub.co.jp)は、創刊されてから今年で60年くらい経つ、電子回路やコンピュータに関する、日本で最も読まれている商業雑誌の一つです。私(山之上)も昔からよく読んでおり、大変お世話になっています。また、私(山之上)は、トランジスタ技術の姉妹紙である『インターフェース』(https://www.cqpub.co.jp/interface/contents/1980/198006.htm)という雑誌の記事を書いたこともあります。トランジスタ技術に関しては、昨年、2023年11月に、フジテレビ系列で放送された短編ドラマ集「世にも奇妙な物語’23秋の特別編」中でテレビドラマ化された短編小説『トランジスタ技術の圧縮』でも話題になりました (https://ja.wikipedia.org/wiki/トランジスタ技術) 。このようなトランジスタ技術の賞を受賞することができて、とても嬉しかったです。

MFT2023で展示した自動運転電気自動車やシン3次元表示装置などを2・3・4号館の1階のロビーで展示していますので、見に来ていただけると幸いです。

2・3・4号館の1階のロビーのMFT2023の展示物

 

学長から一言:昨年秋に東京で開催され、様々なものづくりの成果が全国から集まった「Makersフェス」に工学部の各学科から出展した報告の第三弾は、山之上教授のテレポートドレッサーのような情報工学科の活躍ぶりや、会場での思い出など。毎回の報告から読み取れるように、学生諸君がものづくりの素晴らしさを体感できたことが何よりも素晴らしい成果のように思います。