【国際経済学科】「インドネシアバリ島研修に行ってきました!」

OM SWASTYASTU(オムスワスシアストゥ、訳:神の恵みのよって、いつも平穏でありますように)国際経済学科の足立です。2023年度も8月26日から9月5日までの11日間の日程でインドネシアバリ島研修を実施しましたので報告させていただきます。(投稿は学長室ブログメンバーの白映旻)

 


今回の研修は福山大学、福山大学後援会、福山大学経済学部同窓会から学生に対して多大なご支援をいただきました。円安、航空券の高騰などで研修費用が高騰する中、参加学生にとって何よりのエールとなりました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

昨年はコロナ渦により色々な制約がありましたが、今年はインドネシアの入国制限も緩和され、バリ島にも世界中から多くの観光客が戻りつつあります。私たちが宿泊するホテルも昨年はガラガラでしたが、今年はほぼ満室状態でバリ島全体に活気が戻ってきました。

今回の研修には、国際経済学科1年生6名、2年生1名、3年生2名、海洋生物科学科の2年生1名の全部で10名が参加しました。

研修のメインイベントとして、マハサラスワティ大学の学生、大阪の四天王寺大学の学生、インドネシア政府のダルマシスワ奨学金プログラムに参加するメキシコ、ハンガリー、ポーランド、日本からの奨学生との交流会を行い、福山大学の学生もプレゼンテーションを行いました。マハサラスワティ大学の学長、副学長、外国語学部長をはじめ、多くの教員、在デンパサール日本領事館から足立首席領事も出席され、盛大に行われました。福山大学の学生も世界中の人たちとコミュニケーションする楽しさを感じたようです。

グループディスカッションの様子

プログラムは、例年通り、英語の授業、英語によるフィールドワーク、英語によるバリ島の文化と社会に関する授業などの英語学習、ボランティアワークとバリ島の文化体験を中心に構成しています。

英語フィールドワークでは、学生にとってサヌールビーチでのスカベンジャーハントが楽しかったようです。毎年趣向を凝らした楽しい授業をしてくれるマハサラスワティ大学英語学科の先生たちには頭の下がる思いです。学生は一様に英語が出来れば世界が広がることを実感したようです。

スカベンジャーハント、ヒントから必死に探しています

ボランティアワークでは昨年と同じマングローブの植樹とウミガメの放流を行いました。両活動ともに専門家による解説があり、とても教育的です。インドネシアは世界全体のマングローブ面積の22.6%を占めており、マングローブは森林の約5倍の二酸化炭素を吸収します。グリーン&ブルー宣言をしている福山大学の学生にとって、環境への関心がますます高まる体験でした。今回は海洋生物科学科の学生も1名参加しました。国際経済学科の学生にも彼の存在が刺激になりました。彼にとっても刺激的な体験で、今後の研究に対するモチベーションになったようです。

マングローブについて現地専門家の話に聞き入っています

マングローブ植樹、みんな泥んこになりました

ガムランの練習、難しいです

パンリプラン村

文化研修では世界一クリーンな村といわれる、パンリプラン村に行き、村人と交流しました。バリの伝統的な楽器であるガムランの体験やティルタウンプル寺院での神秘的な沐浴やお祈り体験など、「神々の住む島」バリらしい体験もしました。

また、バリ島の高校などに行き日本文化紹介として書道教室を開催したり、バリの家庭にホームビジットしたりもしました。

書道教室、バリの高校生みんな真剣です

最後に、何といってもマハサラスワティ大学の先生方、バディの学生の皆さんには大変お世話になりました。毎年帰国時に双方の学生が別れを惜しむ姿を見て感動してきましたが、今回もバリの学生が号泣して空港で私たちを見送ってくれました。たった10日ほどの交流でしたが、時間ではなく密度が大切ですね。

参加した学生のコメントです。

 

国際経済学科3年生 森中玲捺

今回バリ島研修にご支援してくださった福山大学後援会の方々、経済学部同窓会の方々、大学関係者の方に感謝いたします。今回の研修で、わたしは人見知りを少し克服することができました。一緒に行く日本人のなかにも知ってる人がほとんどおらず、不安でしたが、バリ島研修へ行って現地の大学生バディのみんながとてもフレンドリーに接してくれたので、バリ島の大学生だけじゃなく、一緒の研修に参加している日本人の大学生とも仲良くなることができました。また、交流会などでみんなの前に出ることが多くあり、バリ島の人々はいつも明るく盛り上げてくれるので、人前に出ることの不安がなくなりました。このバリ島研修の経験を通して、今後の大学生活でも積極的に授業に参加して、就職活動に活かしていきたいです。

 

国際経済学科2年生 諏沢知哉

今回のバリ島研修においてご支援くださった後援会の方、経済学部同窓会の方、大学関係者の方に感謝いたします。今回の研修は僕の人間性を豊かにしました。私はとても内気な性格で人見知りでした。しかし、バリに来てそれがガラッと変わりました。その原因は、バリ人の優しさにあります。道で歩いているだけですぐ友達ができます。近所のご飯屋さんは2回通っただけで家族のように接してくれました。そんなバリ人の姿勢を見習い、私もどんどん話しかけるようになりました。今回の研修で成長したことは、コミュニケーション能力と英語のリスニング能力です。日本に帰ってからもたくさん良い友達を作り、英語の勉強に励みます。今回はこのような貴重な経験をさせていただき、ありがとうございました。

 

国際経済学科1年生 小林心

今回のバリ島研修では、海外での暮らしや文化など、日本では出来ないような経験が沢山出来ました。特に印象に残っているのは現地の大学生や各国の大学生との交流会とアユン川でのラフティングです。交流会ではバリ島の学生さんだけでなくメキシコやハンガリーなど様々な国の方と交流できました。各国の国の紹介の発表があったり、みんなで食事をしたり歌を歌ったりと、住む国が違ってもこんなに楽しく交流することが出来るんだととても嬉しく思いました。それと同時に自分の外国語力やコミュニケーション力をもっと鍛えていきたいと思いました。ラフティングでは現地のバディの友達と一緒に協力してボートを漕いだり、坂を下ったり、とても楽しかったです。このような貴重な体験をさせていただいたこと、バリ島研修においてご支援くださった後援会の皆様、経済学部同窓会の皆様、大学関係者の皆様に感謝します。今回の研修内容で成長した積極性やコミュニケーション能力を日本に帰っても思い出しながら頑張りたいです。 今回はバリ島研修に参加させていただきありがとうございました。

 

交流会での集合写真

最高の友達ができました お世話になりました

すっかりバリ島が好きになって残りたいという学生を日本に無事連れて帰ってきました。今回の研修では、出発時に台風の心配をしました。また、滞在中にバリ島沖でマグニチュード7.1の大きな地震があり、皆様にはご心配をおかけしました。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

みんなバリ島の強い日差しのもと、出発前よりずいぶん積極的になったと思います。バリ島研修に参加した学生の次の新しい挑戦に期待しています。

OM SHANTI, SHANTI, SHANTI OM(オムシャンティシャンティシャンティオム、訳:世界中に平和を、家族や周りの人たちに平和を、ご自身に平和を)

 

学長から一言:国際経済学科のバリ島研修は、インドネシアの協定大学であるマハサラスワティ大学の先生や学生の皆さんだけでなく、日本の他大学やメキシコ、ハンガリー、ポーランドからの学生も交えて、賑やかに展開したようです。SDGsの達成のためのささやかな貢献であるマングローブの苗の植樹やウミガメの子亀の放流なども組み込まれた活動を通じて、短期間とはいえ、忘れがたい友情を結ぶことができたのは最大の収獲だったのではないでしょうか。