【サークル】海洋生物研究会~令和5年度 第1回目の因島生物調査を実施~

昨年度も精力的に活動を展開した学友会「海洋生物研究会」では、令和5年度福山大学教育振興助成金の支援を受け、今年度第1回の生物調査を因島キャンパスで実施しました。その模様についての報告が、海洋生物研究会顧問の水上講師(海洋生物科学科)から届きました。(投稿は海洋生物科学科の阪本)

 


海岸の生物調査

海洋生物研究会は、4月から新たに60名の新入部員を迎え、総勢110名のマンモス同好会となりました。昨年度の活動実績を踏まえ、学内の教育振興助成金のカテゴリーの一つ、「学生の参加する社会連携活動」に、「学生と市民が協力した身近な海洋環境の保全と啓発展示の実施」の課題名で応募したところ採択に至り、ますます学生たちの気持ちも高まっています。早速、今夏の本格的な展示活動に向けた第1回生物調査を5月20日(土)に因島キャンパスマリンバイオセンター水族館)で実施しました。今回は新入生の歓迎と親睦も兼ねる目的で、バスの定員に合わせた52名が選抜され、夕方の干潮に向けて午後から活動スタートです!!

さすがに50名を越えると、集合場所となった松永バス停もにぎやかです

因島到着後の学生実験室内もこの通り

海岸へ行くための準備は万端

安全管理のための事前研修を終えて、いざ海岸へ出発です。屋外ではグループごとにまとまって、先輩リーダーの指示に従いながら調査を始めました。

胴長を着用した水中班と、潮間帯を調査する陸班に分かれての活動です。

マダコの子ども🐙

カタクチイワシ🐟

卒業研究で調査を実施する学生に対する指導を担当の金子教授(海洋生物科学科)や先輩たちに、底泥中のベントス(底生生物)を採集するためのヤビーポンプの使い方を教わりました。

グループごとに採集した生物を一旦実験室に持ち帰り、図鑑などを用いて種を同定します。

モクズガニ

スズキ

タケノコメバル

クサフグ

なお、今回の調査では、同定を終えた生きものたちは全て海に返してあげました。

海岸の清掃活動

今年度の活動では瀬戸内海の抱える海洋環境問題についての啓発展示を計画しており、調査中には海岸清掃活動も併せて実施しました。

みんなで協力しての清掃活動。分別作業中には、容器に隠れていた小さなカニを無事救出🦀

参加した先輩部員からは「縦の繋がりができる良い交流の場になった!」、新入生からは「生物採集をする中で、阪本先生から生物の豆知識を教えてもらったり、今まで体験したことのないことをさせてもらったりと、とてもいい経験になりました!」、「同じ班の人と一緒に採集しているうちに、自然とコミュニケーションが取れて同じ学科の繋がりができたのでとても良かった!」、「海の生物についての関心が高まりました!」など、今回の目的の一つでもあった部員間の交流でも成果が見られました。

今回の調査活動の結果を踏まえ、6月18日からは福山市リサイクルプラザで研究会の活動紹介を兼ねた展示活動を予定しています。現在部員たちは授業の合間を縫って、展示物の準備を進めています。どのような作品に仕上がるのか、とても楽しみです。

6月の展示の様子は改めて紹介しますので、今後も海洋生物研究会の活動を応援してください。学部学科問わず、海や生きものを愛する人たちの入部は大歓迎です!! 下記SNSからお問い合わせください。

 

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学長から一言:学友会のサークル「海洋生物研究会」の新入生会員の歓迎も兼ねた因島での生物調査は大いに盛り上がったようです。初めて海での調査に参加した人もいたことでしょう。楽しそう! 調査手法を学んだだけでなく、海岸の美化にも一役買って、まさに教育振興助成金の応募テーマに含まれた「海洋環境の保全」にもピッタリです。