【生物工学科】福山ばら祭2023で福大ワインの飲み比べ!

生物工学科は5月27日(土)、28日(日)に開催された第56回福山ばら祭2023に自作のワインを出展し、福山大学ワインの有料試飲とアンケート調査を実施しました!その様子を生物工学科准教授・ワイン醸造所長の吉崎が報告いたします。

福山ばら祭はコロナ禍以降、中止か規模縮小を余儀なくされてきました。この度、4年ぶりの通常開催となり、備後福山ワイン振興協議会のブースに私たち生物工学科もワインを出展いたしました!

今回は生物工学科の醗酵科学研究室で開発中の酵母で醸造したマスカット・ベーリーA赤ワインを試飲してもらい、一般的な醸造用酵母で造ったワインと比較をすることで特徴や欠点などについて、アンケートに回答いただきました。値段設定は、比較対象の赤ワインと開発中ワインの2種類(各75ml)で300円、アンケートにご回答いただくと200円とさせていただきました。

福山ばら祭ではこれまでも何度か試飲のためにワインを提供してきましたが、有料での提供は初めての試みでした。お金を払っても飲んでみたい!というワイン好きの方からアンケートを取りたかったからですが、予想以上に好評で、用意した750mlのボトル計60本が2日間で完売となりました!

生物工学科の学生や卒業生も大勢駆けつけてくれました。忖度なしでアンケートに回答するよう念を押しましたので、正直な意見をいただけたと思います(笑) 結果はまだ集計中ですが、開発中のワインに関する回答に高評価が多く見られ、非常に手応えを感じることが出来ました。いずれこの酵母で醸造したワインが販売できるよう、引き続き開発を進めていきたいと思っております!

 

同じ備後福山ワイン振興協議会ブースの我々のお隣のテントでは、山野峡大田ワイナリーさんがワインのグラスでの提供とボトル販売をされていました。岩本学科長(右)と談笑中の方(左)は同ワイナリーの醸造担当の峯松さんです。なんと、福山大学生命工学部食品工学科(現・生命栄養科学科)の出身です。

山野峡大田ワイナリーさんは2015年に醸造を開始したばかりの新しいワイナリーですが、先日のG7広島サミット2023で地域に根ざしたワイン北天の雫2021が提供されたということで一躍全国区のワイナリーとなりました(いくつかの銘柄は完売だそうです)。福山のワイン、益々盛り上がってきましたね!

 

学長から一言:生物工学科が開発した酵母を使って作り上げた自慢の福大ワインは、材料のブドウ作りから大学の醸造所での仕込みや熟成と、関係者の努力の結晶です。福山ばら祭の来場者で、このワインを試飲した方々は、その美味しさにビックリだったのでは。大学にふさわしい酵母研究とその副産物であるワインや各種の食品が益々注目を集めますように!