【サークル】学友会-海洋生物研究会-因島の生物採取と福山市リサイクルプラザでの水圏環境啓発展示

「海洋生物研究会」広報担当の奥井です! 今回は、9月28日に因島キャンパスで行った生物採取の活動と、10月12日~14日に福山市リサイクルプラザで行った水圏環境啓発展示の2つについて、まとめて活動報告をいたします。(投稿は、海洋生物科学科 FUKUDAI Mag.メンバーの阪本)

 


因島での生物採集

当日の活動には、35人の学生が参加しました。4~6人のグループに分かれ、長靴を履いてタイドプール(潮だまり)で採集する3班と、ウェーダーを着用して海に入って採集する4班の、計7班に分かれて活動を行いました。昨年に引き続き、因島キャンパス周辺の海で採集される生物を調べ、一部はリサイクルプラザでの展示活動に使用することを目的に、部員の力を結集しました。安全管理のための事前研修を終えて、いざ海岸へ出発!

この日はあいにくの曇り空でしたが、屋外活動にはちょうど良い天候でした。さっそく採集開始です!

こちらはタイドプール班・・・タイドプールとは、干潮時に磯などの岩のすきまや潮間帯のくぼみにできる水たまりで、「潮だまり」ともよばれています。

濡れた岩場で足を滑らせないように注意しながら、磯の生物を採集をしました。

こちらはウェーダー班・・・長靴では行けない深さのところまで行き、岩などの下にいる生物を網でガサガサしながら採集しました。

岩場だけでなく、岸から少し離れた場所でも生物を探しました👀 また、アカエイなどの毒針を持った生物に注意しながら、すり足で歩きます。採集が終わったら、因島キャンパスへ戻る前に生物を大まかに分別しました。

キャンパスに戻り、学生実験室で採集した生物の種同定を行いました🔎

図鑑を使ったり、先生に聞いたりするなどして丁寧に調べました。

カニに詳しい学生の観察バットがこちらです(笑)・・・カニだらけ🦀 もっとも大きかった生物は、こちらのクサフグでした!

 

これらが採集した生物のリストです。今年はあまり多くの種類を見つけられませんでした…。周辺のアマモ場の減少が影響しているのかもしれません。

10月のリサイクルプラザでの展示活動に使用する生物以外は、元の場所に戻してあげました。

続・瀬戸内のオアシス展〜海のゆりかごと知られざる秘境〜

10月12日~14日に、福山市リサイクルプラザで水圏環境啓発展示を行いました。今回は6月30日に行った『瀬戸内のオアシス展〜海のゆりかごと知られざる秘境〜』の続編として、干潟やアマモ場についての紹介やそこにすむ生き物の解説、生体展示、プラ板キーホルダー体験と内容も盛りだくさんです。当研究会では、今年から尾道市や浦島漁業協同組合の方々と一緒に、アマモ場の再生事業やアサリを増やす干潟の保全活動に取り組んでおり、その活動のフィードバックとしてこのテーマを設定しました。昼休みや放課後などの時間で部室に集まり、展示物を作成しました。

ペンや差し入れのお菓子などで散らかっています…(笑) 前日も夜まで頑張りました!

1日目は設営からスタートです!

作ってきた解説を貼る係や生体展示用の水槽を設営する係など、役割分担をしながら進めました。前回使用した解説に加え、9月に因島で採集した生物の解説やアマモ場や干潟にすむ生物の紹介などを新たに追加しました!

生体は、それぞれテーマの違う4つの水槽で展示しました。

アミメハギやギンポなどの藻場の魚水槽

凶暴なイシガニ水槽

アイゴやウニなどの磯焼け水槽

クサフグやハオコゼなどの毒魚水槽

 

今回も白衣を着用して解説を行いました🥼 小さなお子様から大人の方まで、学生の解説に耳を傾けてくださいました。お子様は水槽の魚たちに興味津々でした👀

とくに人気だったのは・・・プラ板コーナー! 学生が描いたたくさんの下絵の中から気に入ったものを選び、それを写しながらその生き物の特徴をとらえます。

絵を描いて色塗りをしたら、穴を開けてトースターで焼きます。小さくなっていくプラ板に子供たちは驚いていました!

大人の方にも参加していただきました!

作ったプラ板を持ち、fish山田をかぶってパシャリ📸

今回の展示は、3日間で378人の方にお越しいただきました! この展示を通して、干潟やアマモ場、そこにすむ生物についてたくさん学んでいただけたかと思います。これをきっかけに、身近な環境をみんなで守って豊かな海にしていきましょう!

~おまけ~

オニオコゼのあくび

イシガニの威嚇

 

学長から一言:海の生物が大好きな人たちのサークル「海洋生物研究会」が、海辺の岩場や海水の中に入って収集したさまざまな生物を日頃大学で学んだ専門知識を活かして分類し、調査研究。その成果を地元の催し「瀬戸内のオアシス展」で来場者に丁寧に解説。きっと展示を見たり、説明を聞いた子どもも大人も、瀬戸内海の魅力や海の生物の不思議に引き込まれたことでしょう。