【図書館】「時間の本棚」新設!

2024年度、本学の松田文子名誉学長より、時間心理学に関する数々の資料をご寄贈いただきました。図書館では、いただいた資料群を広く利用に供するため、「時間の本棚」というコーナー資料として登録し、コーナーを新設、配架展示を行っております。新設コーナーについて、附属図書館の喜多村がお伝えいたします(投稿はFUKUDAI Magメンバーの大谷)。

 


そもそも時間心理学とは何なのか。
時間心理学とは、心理学の観点から時間の経過や知覚について研究する学問です。時間心理学の何たるか、については、松田名誉学長から頂いた、本コーナーの目録冊子『心理学を中心とした「時間の本棚」』に、以下のように記載がありました。

「心理的時間は物理的時間と深い関係にありますが、物理的時間と同じではありません。友を待っているときの20分はイライラするほど長いですが、その友と楽しく語らう20分は、アッという間に過ぎてしまいます。物理的には同じ20分でも、心理的には大変違います。「時間」は、古くから、哲学、史学、物理学、天文学、生物学、病理学等、そして比較的最近になって心理学の研究者も加わり、様々な手法によってさまざまに探求され考察されてきました。そのことは、この小冊子をご覧いただくだけでも、お判りいただけるのではないかと思います。この小冊子が、どなたかの「時間」への興味を引きだし、読書・研究のきっかけになることがあれば、と期待しています。」 (松田名誉学長記、「心理学を中心とした「時間の本棚」」より抜粋)

ご寄贈いただいた資料の一部(既に図書館で所蔵していたもの)は、心理学科棟でご利用いただけます。

コーナー新設のポスターも作成しました。

面出し(表紙を見せて置くこと)で展示をしつつ配架しています

これらの資料はもちろん貸出可能です。学術的価値はもちろんですが、心理学を勉強されている方以外にも、興味深い資料がそろっています。皆さんの、「アッという間に時間が過ぎてしまう」ような読書体験のために、これらの資料と図書館をぜひご活用ください。

 

学長から一言:松田文子前学長からご自身の専門領域である「時間の心理学」に限った多数の書物が、本学に寄贈されました。有り難うございました。図書館では「時間の本棚」という特設コーナーに配架し、来館者の利用に供するようになっています。心理学専攻の学生諸君ばかりでなく、「時間」について考えてみたい多くの人によって閲覧されることでしょう。