【国際センター】福山大学の留学生が北木島活性化プロジェクトに協力!
11月12日(火)北木島活性化プロジェクト協議会にお招きいただき、モニターツアーで北木島を訪問する貴重な機会をいただきました。離島を訪れる機会が少ない留学生たちは、島全体が醸し出す温かい雰囲気や深い歴史にすっかり魅了されました。当日の様子をFUKUDAI Mag.メンバーの趙 建紅がご紹介します。
最初に体験したのは着物の着付けです。スタッフの方々から一つ一つ丁寧に教えていただき、試行錯誤しながらようやく帯を締めることができました。日本の伝統的な装いに身を包んだ留学生たちは皆、晴れやかな表情をしていました。
次に体験したのは、お寿司の握り体験です。「廻鮮寿司しまなみ」さんのご協力のもと、初めて自分の手で寿司を握りました。その場で握りたてのお寿司を味わう贅沢さに加え、チームで楽しむ体験は一生の思い出になりそうです。北木島で獲れた新鮮な魚を使ったお寿司は、今まで食べた中でも特別な美味しさでした。
観光では、北木島の歴史が深く心に残りました。島はかつて石工業で栄え、その石材が大阪城や日本銀行にも使われたと伺い、地域の誇りを感じました。また、石工業が盛んだった頃、島に4つも映画館があったという話も「光の劇場」で聞き、当時の繁栄が偲ばれました。現在、採石場はほとんど残っていませんが、削られた岩壁や澄んだ青い池は神秘的で、写真では伝えきれない迫力がありました。北木島に再び繁栄をもたらそうと、地元の町おこしでは、勇和水産をはじめとする水産業が国の農泊事業に取り組んでいます。その一環として、本学海洋生物科学科の有瀧真人教授と連携し、牡蠣をブランド化することにも成功しました。北木島の特産品「喜多嬉(きたき)かき」は、今年2月に中東最大級の食品見本市「Gulfood 2024」でグランプリを獲得し、G20でも提供されたそうです。この小さな島が持つ大きな可能性と、地元の方々の努力に感銘を受けました。
これまで本学の健康栄養科学科なども、牡蠣を使ったレシピ開発などを通じて北木島の地域活性化プロジェクトに参加してきました。今回、留学生たちも少しでもお役に立てたことを光栄に思います。留学生のアンケートでは、北木島の人々から受けたホスピタリティスピリットへの感謝の声が最も多く寄せられました。北木島で過ごした時間は、留学生一人ひとりにとって価値ある思い出として心に刻まれることでしょう。今後帰国してからも、このようなイベントを通じて体験した日本の素晴らしさを各国で積極的にアピールしてくれるものと思います。
留学生の感想として、イベントに参加したCrystian Uneくんが、海洋生物科学科研究室のFacebookに投稿した内容があります。ぜひ、合わせてお読みいただければ幸いです。
最後に、この貴重な機会を提供してくださった北木島活性化プロジェクト協議会の皆様、「廻鮮寿司しまなみ」の皆様、「クローバーイプセ」の皆様、そしてマネージャーの湯浅元子様、有瀧教授に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。
学長から一言:地元のお招きを受けて北木島を訪れた留学生の皆さんは、おそらく初めて和服を着て、自ら握った新鮮なお寿司を食べ、島の名所を観光して等々、実に充実した時間を過ごすことができたようです。島の活性化プロジェクトに協力しながら、きっと忘れがたい良い思い出になったことでしょう。この企画にご支援をいただいた関係者の皆様に私からも御礼を申し上げます。