【就職課】企業と大学との外国人学生に関する情報交換会を開催

2024年9月10日 大学会館クラフトにおいて、企業23社と教員26名が参加し、外国人学生に関する情報交換会を実施しました。その様子を就職課平がご報告いたします。

 

実施までの経緯

昨年2023年7月に、企業の皆さまに対して外国人の就労に関するアンケートをお願いし、多くのご意見を頂きました。それらのご意見を参考に、留学生に対する日本での就職活動における意識付け、就職委員への情報共有、学科での留学生指導に活用致しました。

そこで今年度は、令和7年度より始まる「備後・安芸圏域留学生就職・定着促進教育プログラム」 に向けて、どのような教育や就職支援が必要なのかを企業の皆さまと福山大学教員が話し合う情報交換会を実施しました。

大学からの報告

まずは、国際交流・広報担当の伊丹副学長より、「備後・安芸圏域留学生就職・定着促進教育プログラム」について説明がありました。
また、福山大学の外国人学生を対象とした「就職意識の調査」では、「日本で就職したい」と答えた学生が約3割でしたが、これは全国調査とほぼ同じ結果でした。

次に、藤原就職委員長より、2023年7月に実施した、企業を対象とした外国人学生の就労に関するアンケートの集計報告がありました。
企業からは、在学中に日本語でコミュニケーションができるようになること、日本文化や習慣を学んでほしいという意見をいただきました。

広島出入国在留管理局の講演

広島出入国在留管理局において受入環境調整を担当されている荒木栄一様にお越しいただき、外国人学生を雇用する際の手続きと注意事項についてご講演いただきました。
大学生の卒業後の在留資格の変更だけでなく、ライフステージごとの入管手続きについても説明があり、長期的な支援の流れが把握できました。また、休憩時間には、荒木様と共にご参加いただいた入国審査官に相談をされている企業様も見受けられました。

常石造船株式会社の講演

常石造船株式会社総務人事部長の髙山裕之様より、外国人学生の採用について企業側の視点でお話をいただきました。
外国人学生の採用により、異なる文化や背景を持つ人材が加わることで、職場の多様性が高まるということをエピソードも含めてお話しいただきました。

グループでの情報交換会

企業様4社・大学教員3名のグループ単位で、意見交換をしました。
企業様からご意見を積極的にお話しいただき、現状と問題点、改善点などについて意見を集約しました。

 

企業各社からのアンケート回答より

・他社の状況が聞けて有益でした。
・話し合いの内容が具体的になるので、実務担当者としては大変ありがたい。また、こういったイベントでしか集まることができないため大変貴重な機会でした。
・他社がどのようなイメージで留学生を見ているのか、それに対し教授の方々がどう思うのかを見て、改善をしていかなければいけない点があるなと感じました。
・指定の企業だけでなく様々な企業と話し合いができるほうがよかった。
・外国人学生との交流が有れば尚良いです。

今回の情報交換会を終えて、グループのメンバー構成や話し合うテーマ、スケジュール構成など、さらに検討が必要な課題も見えてきました。 しかし、外国人採用について企業同士で話し合う場を設けたことは、外国人学生の就労支援の一助になったのではないかと思います。

ご多忙のところ、今回の情報交換会にご参加いただきました企業の皆さま、ご講演をいただきました広島出入国在留管理局様、常石造船株式会社様、さらにオブザーバーとしてご参加いただいた広島県中小企業家同友会様、ハローワーク福山様に厚くお礼申し上げます。

 

学長から一言:文科省の認可を受け、本学で令和7年度からいよいよ始まる「備後・安芸圏域留学生就職・定着促進教育プログラム」 に向けて、広島出入国在留管理局や常石造船株式会社をはじめとする関連諸団体・企業各社の皆様のお力添えを得て実施された情報交換会は盛り上がったようです。留学生教育の一層の発展のために頑張りましょう。ご参加、ご協力いただいた皆様に私からも御礼を申し上げます。