【生物科学科】石塚講師、本学奨励賞受賞

福山大学では理事長や学長が教員を表彰する機会が多々あります。成果が誰かに認めらることは大変うれしいことです。生物科学科石塚講師は今年度着任したばかりですが、頼もしいことに初年度から大変アクティブに研究活動を展開しており、瀬戸内の哺乳類の生態に関する研究成果を上げています。今回、その成果や頑張りぶりに日頃からしっかり注目していらっしゃった理事長と学長より奨励賞を受賞しました。本人から受賞の喜びの声を聞いてみましょう(生物科学科 佐藤)。

 


石塚講師から一言

みなさんこんにちは。生物科学科石塚です。この度、福山大学の奨励賞をいただきました。栄誉ある賞をくださった鈴木理事長、大塚学長はじめ、お世話になっている皆様に感謝申し上げます。

ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、瀬戸内地域でニホンザルやイノシシなどの野生動物の生態について研究しています。今回の受賞は、今年度のニホンザルの繁殖についての論文や、ハグについての論文を評価していただいたのだと思っています。野生動物の生き様を解き明かす研究を評価していただいたことを嬉しく思います。今後も教育研究を一層頑張ろうという気持ちになりました。

野生動物研究の魅力は、動物の生き様がわかった時の喜びに尽きると思います。野生動物の多くは直接観察が難しいですし、観察できても彼らが行動の意味を教えてくれるわけではありません。しかし地道な調査を続けていると、彼らの生き方のルールに気付く時が訪れます。動物と意思疎通がとれたような気持ちになりますし、動物好きにとってはたまらない瞬間です。

このような研究には、時間のかかる粘り強い調査が必要になります。今年度に私が動物の研究成果を発表できたのは、本学の環境のおかげです。自然豊かなキャンパスの下で、「瀬戸内の里山・里海学」を推進する生物科学科は、のびのびとした環境で野生動物研究について学び、卒業研究などで実践することができます。私自身も「動物生態学研究室」の教員として、学生とともに野生動物の研究に取り組んでいます。動物好きの高校生のみなさん、本学の生物科学科で動物について学んでみませんか?

 

 

学長から一言:学内で繰り広げられる各種の研究や活動について理事長と話しているうちに、今回の石塚講師を含む人たちへの「奨励賞」授与のアイデアが生まれました。福山大学は、労苦を惜しまず弛まぬ研鑽を続ける人が報われる、そういう大学であり続けたいと思います。法人もそうした方針を寛大にサポートし、構成員が気持ちよく仕事ができることを願っています。