【機械システム工学科】新任教員の紹介 ―中村准教授-

今年度、機械システム工学科には1名の教員が着任です。機械システム工学科に新たに着任の中村准教授による自己紹介を学科の学長室ブログ委員の小林正明が報告します。


こんにちは、中村格芳(なかむら まさよし)と申します。この春から工学部機械システム工学科で教鞭をとることになりました。
学生の皆さんと一緒にものづくりについて勉強し、成長していくことを楽しみにしています。毎日楽しく過ごしましょう。よろしくお願いいたします。

専門分野:
身の回りにあるモノは必ず何かの材料から作られますが、どれも概ね曲げるか削るかくっつけて作られています。私は主に「削る」ことが専門で、特に硬くてもろい材料を効率よく削る方法を研究しています。
硬くてもろい材料をつるつるピカピカに削ると、カメラのレンズになったり、パソコンやスマホのメモリ基盤になったりします。もし、つるつるピカピカでないと、例えばカメラレンズは遠くの被写体を鮮明に映し出せなくなるので、先日行われたWBC中継のような映像をクリヤに映し出せなくなります。これでは残念ですよね。
他にも、つるつるピカピカを効率よく達成すれば作るコストが下がります。すると、パソコンやスマホがもっと安く手に入るようになるかもしれません。このような研究を進めることで、少しでも世の中に役立つ結果が得られればと思っています。

担当授業:
加工に関する授業と製図の授業を主に担当します。
製図に関しては、3D-CADの普及に伴いその立ち位置が昔と比べ大きく変化しています。昔は、手書きで綺麗な図面を描く能力が必須でしたが、今は、CGで描かれた複雑な形状を読み取る能力、伝える能力がとても重要となりました。授業では、学生の皆さんがそのような能力をしっかりと身に着けて社会へ出られるよう、新しい教材づくりも積極的に取り組むようにしています。
次の写真は、最近ものづくりでも活用されるようになったARやVRの技術を過去の授業に取り入れた様子です。本学でも魅力ある授業づくりに取り組みたいと思います。

福山大生にひと言:
現代の情報技術は、知りたい情報をいつでもどこでも手に入れることができるようになりました。見たことがない物や行ったことが無い所でも、調べればすぐに、どのような物なのか場所なのかが出てきます。しかし、においや温度、手に伝わる感覚、気圧や水圧といった圧力の変化など、実際に経験しなければ得られないものもあります。大学生の皆さんは、情報技術を最大限に活用しながら、このような実際の経験を沢山積んでほしいと思います。社会に出てきっと自身の助けになると思います。

 

学長から一言:中村格芳准教授、福山大学へようこそ! 機械システム工学科は「ものづくり」を追求する工学部の中でも中心的な学科と言ってよいでしょう。これまで培われた「削る」分野の専門的な知見や技術を活かして、福大の学生の成長に大いに貢献して下さい。研究や教育の大きな成果が上がることを期待しています。