【経済学科】新任教員紹介(2)林田元就准教授

皆さん、こんにちは。今回経済学科の新任教員紹介(2)では、林田元就(はやしだ もとなり)准教授に対して、FUKUDAI MagのメンバーCHOIがQ&A形式でインタビューを行います。
Q1. 福山大学に赴任される前のこと(前職の内容等)をお聞かせください。
林田: 電力業界の中央研究機関に在籍し、主にマクロ経済や地域経済、および電力需要の予測・分析業務に従事していました。業務の中では、エネルギー記者会を通じてその成果を発表したり、定期的に電力会社に予測結果を説明したりしていましたので、その内容を正確に伝えるだけでなく、専門家でない人に分かりやすく伝えることにも力を入れてきました。また、信託銀行の経済・金融市場のリサーチ部門に勤務し、金利や株価の予測をしていたこともあります。
Q2. 福山大学の印象をお聞かせください。
林田:緑豊かな自然に囲まれた、非常に落ち着いた環境が印象的です。このような環境であれば、学生も教員も学業や研究に専念できるだろうと感じました。また、福山都市圏の将来を担う有為な人材を供給するために、学生の教育・指導に熱心に取り組んでいるという印象を受けました。
Q3. 福山大学生の印象はいかがですか?
林田:まだ、オリエンテーションに出席していた新入生の皆さんとしかお話できていませんが、地元出身の学生が多いためか、地域に愛着を持っている方が多いという印象を受けました。また、地元の温暖な気候のせいか、素朴で素直、おっとりとした方が多いという印象も持ちました。
Q4. 現在の研究テーマについて簡単にお聞かせください。
林田:前職で最近まで実施していた研究テーマは、電力供給10地域を統合した、マクロ経済モデルの開発とその予測への応用です。各電力会社の電力需要想定を担当する部署では、このモデルを用いることにより、電力需要予測の精度向上を目指しており、実際に需要見通しの参考資料として活用いただくよう検討いただいています。その他には、全国・地域の景気指数の開発に関する研究も行っています。
Q5. 担当授業の内容について簡単にお聞かせください。
林田:経済統計学と計量経済学を担当します。計量経済学は、給料が増えれば消費支出が増えるはずだというような、経済理論により導かれた仮説を、給料が10%ほど増えれば消費はおよそ5%増えるというように、具体的な数字で検証するという学問です。こうした具体的な関係が分かれば、来年の消費は何%増加しそうだとか、10兆円の所得減税をしたら何兆円ほど消費が増えそうといった、定量的な将来予測やシミュレーション分析が可能になります。経済統計学では、計量経済学に必要な「経済データ」と「統計学」の知識を学びます。
Q6. この大学で成し遂げてみたいことがあればお聞かせください。
林田:広島県をはじめとする中国5県の経済モデルの開発や県別や福山市の景気指数に関する研究を進め、地方自治体の経済政策や地方企業の経営に役立つ研究成果を発表していきたいです。
Q7. 趣味はありますか?
林田:大学時代にはじめたゴルフを5年ぐらい前から再開しました。大学時代はゴルフ同好会に所属し、土日はゴルフ場でキャディーのバイトをして、日給を稼ぎながら、バイト終了後に無料で数ホールをラウンドさせてもらうという幸せな生活を送っていました。教育・研究のペースがつかめてきたら、福山近辺でもラウンドしたいと思っています(有料ですね)。
Q8. 座右の銘はありますか?
林田:特にありません。
Q9. 経済学部の学生へ期待することやメッセージ等をお願いします。
林田:本学で講義を担当する計量経済学も趣味のゴルフも大学時代のゼミやサークルで出会いました。大学の4年間の過ごし方次第で今後の人生が大きく変わると思います。学業、体育会、サークル、何でも良いので、楽しい、面白いと思えることを見つけ、それに没頭することをお勧めします。
学長から一言:経済学科へ新たに赴任の林田元就准教授、福山大学へようこそ! 電力業界や経済・金融市場での長年にわたる実務経験を活かし、これからは経済統計学と計量経済学などの分野の教育と研究を担って頂きます。学生諸君が生きた経済学を学ぶ上で、もって来いということでしょう。この地域のデータを踏まえた興味深く、意義深い研究成果がドンドン生まれることを期待します。