【図書館】図書館倶楽部の活動についてご紹介!

附属図書館では、本年度も学生協働グループ「図書館倶楽部」が様々な企画や展示、イベントに参加いたしました。その中でも「Library News」の発行、「図書みくじ」、協働イベントの様子について、附属図書館の山野が報告します(投稿はFUKUDAI Magメンバーの大谷)。

 


Library Newsの発行
図書館倶楽部のメンバーが作成する「Library News」は、本年度、4月1日(vol.19)、9月24日(vol.20)の2回発行しました。
vol.19では、新入生歓迎号として「新入生の、「困った!」大学図書館で解決しよう!」をテーマにパンフレットを作成しました。大学生活が始まり、授業課題やレポート作成などの新入生が直面する「困りごと」を、図書館の利用で解決する方法について紹介しています。この号は、入学式で新入生に配布され、図書館倶楽部の活動や図書館について、広く知ってもらう機会となりました。
vol.20では、「福大の先生が読んでいる本」と題して、3名の先生方から聞いたおすすめの書籍をインタビュー形式で紹介しています。先生方へのアポイントから取材、記事の構成も図書館倶楽部のメンバーが担当しました。附属図書館・本館では特設コーナーに3冊を展示していますが、頻繁に貸出中となっているのを見かけます。Library Newsは附属図書館本館・分館で配布しています。また、附属図書館HPでは、Vol.1から最新号まで、すべてのLibrary Newsを閲覧することができます。そちらもぜひご覧ください。
次号は2025年4月に発行予定です。お楽しみに。

 

初開催のイベント「図書みくじ」

2025年1月7日~10日に「図書みくじ」を開催しました。本に興味を持ってもらうこと、そして「電子書籍」の利用促進を目的としたイベントです。
初めて開催するイベントということもあり、必要なものや手順など手探りしながら準備を進めていきました。今回は、福山大学で利用できる電子書籍データベース「Maruzen ebook library」を活用しました。図書館で閲覧ができる書籍の中から、入門書などの読みやすい本をメンバーが選書しておみくじ形式で紹介しました。学術的な電子書籍のほかにも、紙の書籍から小説も選書しました。
おみくじ筒やおみくじも図書館倶楽部メンバーの力作です。

メンバー力作のおみくじ筒

イベント開催中は、延べ12名の参加者がありました。事前告知が十分ではなかった中でもたくさんの方に参加していただき、中にはおみくじを目当てに来館してくれた学生もいました。電子書籍と図書館倶楽部のよい宣伝になったのではないかと思います。
今後も「図書みくじ」は開催していきますので、ぜひご参加ください。

福山市立大学「福Books」との合同イベント
昨年度から交流を続けている福山市立大学の図書館学生ボランティア「福Books」の皆さんと、今年度も合同イベントを開催しました。
今年度は、“54字の物語”と“名文推測バトル”の2つの企画を実施しました。
“54字の物語”は、54字という限られた文字数の中で自分の世界を表現するという超短編小説です。意味を紐解いていくと「なるほど!」となる作品や思い出を表現した作品など、学生の発想力の豊かさが光りました。

福山大学学生の作品

福山大学学生の作品

福山市立大学学生の作品

福山市立大学学生の作品

福山市立大学学生の作品

“名文推測バトル”では、おすすめの小説や誰もが知っている有名小説などから一文を抜き出し、隠された単語・文章を推測するクイズです。簡単なあらすじや場面説明をもとに、どんな言葉が入るのかを想像しながら答えていきます。
実際に出題された作品のうち、一部ご紹介します。

宮沢賢治『銀河鉄道の夜』より
「ジョバンニ、お父さんから、らっこの上着が来るよ。」
その子が投げつけるようにうしろから叫びました。
ジョバンニはぱっと胸がつめたくなり、そこら中【——】と鳴るように思いました。

森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』より
さらば、外堀を埋める日々―。締めくくるにあたって、一つ言葉を送っておく。
【——】。

2冊は図書館に所蔵していますので、どんな話なのか、どんな言葉が入るのかをぜひ読んでみてください。そのほかに出題された問題は図書館にて掲示しています。
イベントに参加した学生からは、「54字の物語を書けて新鮮だった。他の人の作品が読めて面白かった。」「いろんな本や、いろんな考え方があるのだと勉強になってとてもよかった。」「文章を通して様々な知識が自分のためになった。」「また交流できたらうれしい。」といった感想をいただきました。
図書館ボランティアという共通点からつながった「福Books」の皆さん、本の魅力や想像力を膨らませる企画をありがとうございました。今後も共同での活動を続けていきたいと思います。

 

学長から一言:附属図書館の学生協働グループ「図書館倶楽部」が今年度に取り組んだ様々な企画や展示やイベント。「Library News」の発行や「図書みくじ」など、図書館の利用頻度を高め、「本好き」を増やすための実にアイデアに溢れた活動は感動ものです。これもメンバーが正真正銘の「本好き」だからこそ為せる技。他大学の仲間とも連携して、さらに面白い企画を期待しています。