【大学教育センター】2024年度インターンシップ合同成果報告会を開催!

11月30日(土)、JR福山駅北口すぐの福山大学社会連携推進センターにて、備後地域3大学(福山大学、福山平成大学、福山市立大学)が連携して実施する BINGO OPEN インターンシップ合同成果報告会 を開催しました。この報告会は、地域の企業と学生が学びを共有し、インターンシップの意義や成果を振り返る重要な機会です。この合同成果報告会の様子を、FUKUDAI Magメンバーの前田が紹介します。

 

 

 

開会のご挨拶と取り組みの概要

開会式では、福山大学キャリア形成支援委員長の香川直己教授(工学部)が、インターンシップが単なる職場体験にとどまらず、学生の社会人基礎力を高め、将来に向けた自己成長の場として設計されていることを強調しました。また、効果的な学びを実現するために取り入れている事前・事後研修の重要性や、社会人基礎力を評価指標として活用する目的や意義についても解説がありました。

 

開会の挨拶:キャリア形成支援委員長 香川直己教授

司会進行:福山大学 人間文化学部2年 松本萌花さん

 

社会人基礎力は、文部科学省が提唱する「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つの能力をベースにした12の要素から成り立ちます。この力を育むことを目的としたBINGO OPEN インターンシップでは、事前研修でグループワークや実践的なスキル習得を行い、インターンシップ期間中に得た学びを事後研修で振り返る構成を採用しています。

 

今年度の取り組みと報告内容

続いて、大学教育センター講師の前田より、今年度実施した企業アンケートの結果をもとに、インターンシッププログラムの改善点や今後の方向性について報告がありました。特に、企業側にも学びや気づきを提供する「双方向型」のインターンシップの重要性が指摘されました。また、大学教育センター向井勝也特命講師からは、新たに導入したグループワーク教材の実践事例と成果、学生のニーズに合った教材開発をおこなうための学生・教職員の協働体制等について紹介されました。

 

実施報告:大学教育センター 向井勝也特命講師

 

学生たちの成長を感じる発表

今年 BINGO OPEN インターンシップに参加した学生のうち、福山大学から4名、福山平成大学及び福山市立大学からそれぞれ1名、計6名が代表して自らのインターンシップ経験を発表しました。

営業同行で学んだ実践的なコミュニケーションスキルや、事前研修のグループワークを通じて得た多様な視点、さらには失敗を次に活かす行動についての具体例など、学生たちの成長のプロセスが語られました。これらの発表は、社会人基礎力がインターンシップを通じてどのように身につくのか、大学および産業界において共通理解を促す貴重な内容でした。

会場最後列の席まで埋め尽くされた150名を超える来場者(オンラインのリアルタイム視聴者数約20名を加えると、計170名以上)を前に、学生たちは自身の学びと経験を堂々と語る姿を披露してくれました。

 

福山大学 生命工学部3年 髙嶋大誠さん(実習先:株式会社日本総合科学)

福山市立大学 都市経営学部3年 三浦慧大さん(実習先:五洋医療器株式会社)

福山大学 工学部3年 本庄立樹さん(実習先:株式会社鈴木工務店)

福山大学 人間文化学部3年 東光璃さん(実習先:社会福祉法人共働福祉会)

福山平成大学 経営学部3年 山本雄大さん(実習先:トヨタL&F広島株式会社)

福山大学 経済学部3年 石田悠乃さん(実習先:株式会社DAY TO LIFE)

 

聴講学生からの質問の様子

 

6名の学部生による発表の後、福山大学の大学院生が、高度専門型インターンシップの事例として、日本を代表する半導体メーカーでの10日間のインターンシップ体験を発表しました。発表内容は、学部生の発表とは異なり、専門的な知識や技術を活かした具体的な経験が中心でした。そのため、企業関係者も興味深そうに耳を傾けていました。

 

福山大学 大学院 工学研究科修士課程 電子・電気工学専攻1年 鳥谷部峻史さん(実習先:富士電機株式会社)

 

そして最後に、広島県商工労働局雇用労働政策課課長の櫻河内和子様より総評を頂いた後、福山大学学長の大塚豊教授より閉会の挨拶がありました。大塚学長は、本学のインターンシップに関わる全ての方々への感謝の意を述べるとともに、特に企業の皆様からの温かい声がけやサポートが学生たちにとって大変な支えとなり、やる気を引き出す大きな力になったことに触れ、心からの謝意が表明されました

総評:広島県商工労働局雇用労働政策課課長 櫻河内和子様

閉会の挨拶:福山大学学長 大塚豊教授

意見交換会で広がる学びの輪

報告会の後には、参加者同士が交流を深めるための意見交換会が行われました。学生と企業関係者、大塚学長、鶴田副学長、平副学長を含む大学関係者が自由に意見を交わし合い、インターンシップを通じて得た学びや気づきをさらに広げる場となりました。

今年度のBINGO OPEN インターンシップも、学生と企業の双方にとって多くの学びをもたらし、素晴らしい成果を挙げることができました。この経験を次年度につなげ、さらに魅力的で充実したプログラムを目指していきたいと考えています。今後とも温かいご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

 

学長から一言:会場に入りきれないほどの参加者の前で、BINGO OPEN インターンシップの今年度の近隣2大学との合同成果報告会は実に充実した内容でした。研修の成果について発表したインターン代表の皆さんによる報告は、分かり易くデザインされたパワーポイントの資料と淀みない話しぶりに感心しました。また、ご多忙の中、わざわざご参加いただいた受入れ企業や行政関係の皆様の心温まる講評に聴き入ってしまいました。