共同利用センター

概要

教育・研究機器設備部門は、大型の教育・研究機器を計画的に整備し、学内の効率的な共同利用を推進するとともに、関連技術の研究・開発を行い、教育と研究の便宜を図ることを目的としています。

機器の整備について、近年では、次世代シークエンサー、リアルタイムPCR装置、四重極飛行時間型質量分析計（以上平成29年度）、二次元画像解析装置（平成30年度）、核磁気共鳴装置（令和2年度）が、私立大学ブランディング事業や私立大学等研究設備整備費等補助金に採択、整備されました。

そして、令和2年12月竣工の未来創造館に、「共同利用センター」が設置されました。主に生命・薬学系で必要な精密あるいは大型の分析機器が配置され、福山大学の学生、教員が共同で利用できるようになっています。

全学共通設備・機器

以下は、全学共通機器として管理されている機器です。

未来創造館　1階　「共同利用センター」

未来創造館1階に、福山大学の学生、教員が共同で利用できる８実験室を有する「共同利用センター」が設置されています。これらに設置してある施設・機器は、すべて全学共通施設・機器となります。10階にも分室として「作業環境測定室」があります。また、7号館1階にも、簡易な実験が行える「共同利用センターサテライト」を設置しています。

「元素・質量分析室」

化学物質を構成している元素や分子の質量を測定するための部屋です。多元素を同時に分析できる ICP(高周波誘導結合プラズマ)を利用した分析装置と化学物質の組成や構造を分析できる装置を設置しています。

「核磁気共鳴実験室」

核磁気共鳴(NMR)を利用して化学物質の構造を決定するための部屋です。分析する内容によって使い分けるために、高機能機器と汎用機器の2台を設置しています。

「質量分析室」

化学物質を構成している分子の質量を測定するための部屋です。分析する物質の性質や分析の目的（定性または定量）に対応するために3台の質量分析計を設置しています。

「細胞機能解析室」

細胞を構成するオルガネラや分子の局在、あるいはその機能変化を解析するための部屋です。分解能の高い顕微鏡などを中心に設置しています。

「生化学分析室」

様々な化学物質の定性・定量を行うための部屋です。吸光、蛍光、発光などの光学系分析機器や遠心分離器などを中心に設置しています。

「遺伝子解析室」

DNAの塩基配列を決定したり、mRNAやタンパク質の発現量を測定したりするための部屋です。DNAシーケンサーやリアルタイムPCRなどを中心に設置しています。

「細胞培養室」

研究用の細胞を培養するための部屋です。細胞を無菌的に扱うためのクリーンベンチや生きた細胞を観察する顕微鏡、また細胞を保存するための超低温冷凍庫などを中心に設置しています。

「P2(BPL2)実験室」

P2(BSL2)レベルの実験を行うための部屋です。病原微生物（危険性の低いもの）を用いた実験を行うことができるように安全キャビネットなどを設置しています。

「共同利用センター」分室

「作業環境測定室室」（未来創造館10階）

福山大学における作業環境分析を主に行うための部屋です。分析に必要なGCやHPLCを備えています。

「共同利用センターサテライト」（7号館1階）

簡易な生物化学系の実験が実施できるように7号館１階に設置されている施設です。実体顕微鏡、卓上遠心機、電子天秤などがあります。

企業の皆様へ

福山大学の研究者は充実した多くの研究機器や実験機器のもとで、独創的で最先端の研究を行っております。これらの保有機器は共同利用センターが集中管理し効率的運用を図り、学内の共同利用以外に学外の企業の皆様にも利用して頂くことを目指しています。

そのために、企業の皆様が遠慮なく使用して頂けるようにご案内を致します。
企業の皆様には、社会連携センターを通じて、受託研究、共同研究などで福山大学の実験機器を積極的にご利用いただきますよう宜しくお願いします。

お問い合わせ

大学の研究設備の利用、研究内容の照会や各教員とのアポイント等の相談は、福山大学総務部庶務課におたずねください。