研究・産学連携

内海生物資源研究所

The Research Institute of Marine Bioresources

福山大学の写真

主な設備(1号棟)

【宿泊施設】

宿泊室食堂浴室

宿泊設備

内海研は、瀬戸内海・芸予諸島の一つ因島に在ります。潮の流れの速い海峡「布刈(めかり)瀬戸」を挟む向島と因島を結ぶ“しまなみ海道~因島大橋~”のたもとに研究所は建っています。1号棟の1階には、およそ50名が利用できる厨房を有する食堂があります。また、大浴場(およそ10名が同時入浴可能)と小浴場(およそ4名が同時入浴可能)があり、シャワーも完備しています。2階には、およそ40名(ベッド6名分×5室,和室10名分)が宿泊できる宿泊室があります。また、シャワー付き個室(2名使用可能)が2室あります。宿泊室の東側には瀬戸内海がひろがっており、朝陽が部屋を照らします。また、宿泊棟の屋上には展望テラスがあり、風光明媚な瀬戸の風景を望めます。

宿泊室

【概要】

ベッド・ルームと和室にて、およそ44名が宿泊できる宿泊室があります。

【仕様】

6名用ベッド・ルームが5室,およそ10名用の和室が1室、2名使用可能なシャワー付き個室が2室あります。

食堂

【概要】

およそ50名が利用できる厨房を有する食堂があります。

【仕様】

ガスレンジ,オーブン,大型・小型炊飯器,給湯器,電子レンジ,トースター,冷蔵庫などがあります。

浴室

【概要】

浴室が2室あります。

【仕様】

大浴場(およそ10名が同時入浴可能)と小浴場(およそ4名が同時入浴可能)があり、シャワーも完備しています。

主な研究設備(3号棟)

飼育設備

内海研は沖合200mに設置した濾過設備から60kL/時間の能力で浄化した海水を組み上げる能力を有しています。その特徴を生かし海産魚介類の飼育や餌料生物の培養が可能な飼育設備を整備しています。この設備は他の大学はない研究・教育のフィールドとして地域と連携した養殖シロギスの開発や有用・鑑賞魚介類における飼育技術の向上に大きな成果を上げています。

海産魚介類飼育室

【概要と仕様】

海産魚類の卵は概ね1mm前後で、生まれてくる仔魚(赤ちゃん)も数mmしかありません。したがってはじめに与える餌の動物プランクトンは自分たちで培養する必要があります。ここではシオミズツボワムシ(0.2〜0.3mm)、アルテミの孵化幼生(0.5〜1.0mm)、タマミジンコ(1.0〜1.5mm)などの培養を行なっています。1kL〜30Lの水槽をレイアウトフリーで設置することが可能です。

水産増殖学実験研究室

【概要と仕様】

シロギスの養殖試験や産卵コントロールの開発、ウシノシタ類、キンギョ・ニシキゴイ、キジハタをモデルにした形態異常の機序解明と防除技術の開発を実施しています。四方の壁に海水と空気及び電気を配管、配線できるように整備されており、100〜3kLの水槽がレイアウトフリーで設置可能です。

SPF室

【概要と仕様】

SPF室内は淡水飼育室と海水飼育室の2室に分かれています。ミナミメダカやホウネンエビ、ミジンコ類など、ヨウジウオやクラゲの飼育に用いる餌料生物の飼育やヨウジウオ科魚類の繁殖試験を中心に、遊泳能力の低い仔稚魚飼育に有効なクレイセル水槽など、小規模な閉鎖循環システムを用いた水生観賞生物の繁殖試験を実施しています。

実験設備

内海研では様々な学生実験・実習と卒業研究を実施しています。これらの取り組みのため、各種顕微鏡や薬品を集中管理したドライ環境対応の共同実験室と50名の学生を収容可能なウエット環境対応の共同実験室を整備しています。

共同実験室(1)

【概要と仕様】

この実験室には、描画装置、画像解析装置などが付加された実体顕微鏡、生物顕微鏡が集中管理されています。これらの機器を用いて魚介類やプランクトンの詳細観察、データ収集、解析を行います。さらに精密な温度管理が可能な高温期を複数台保有しており、プランクトンの元種管理、魚介類の指摘温度条件の検討が実施可能です。また、内海研で使用する試薬などを一括して保管し、リスクの管理にも務めています。

共同実験室(2)

【概要と仕様】

これまでそれぞれの研究室は別々の場所で実験、観察を行なってきました。しかし実験室もできれば共有にしたほうが、お互い理解も深まり、より連携して効率的な活動が可能です。そこで、以前は研修室として用いていた163m2のスペースを大きな共同実験室に改築しました。電動式のスクリーンと備え付けのプロジェクターも設置され、4つの実験台を島にして研究室固定ではないフリーアドレスで使用します。

学生実験室

【概要と仕様】

内海研では1年生から3年生までの実験・実習を年間30回ほど行なっております。この中で基礎的な海洋動植物の外部形態や生理、生態の観察手法や、フィールド調査などにつて学びます。学生実験室はこのような実験・実習に対応できるように50名が収容可能となっており、電源はもとより海水なども使用できます。また、プロジェクターと電動式のスクリーンによる座学も実施しています。

主な研究設備(4号棟)

【研修設備】

研修室

研修設備

内海研で実施する授業や研究会、講演会などに対応できるように120名収容可能な研修室を保有しています。

研修室

【概要】

学生の授業や一般向けのセミー、講演会を行うため、120名が収容可能な兆候設備とプロジェクター及び電動スクリーンが設置されています。

主な研究設備(5号棟:写真1)

【概要と仕様】

【1階】

1階には4名の教員の居室が並び、そのすぐ前には多くの学生が集まるゼミ室(写真2)が置かれています。4研究室の学生たちはそれぞれの取り組みを担当教員のみならず、他の研究室の学生や教員と共有、議論することでより理解を深めていきます。 内海研は共同研究や地域との連携による活動を積極的に行なっています。また、福山大学で得られた成果を積極的に発信する場でもありたいと願っております。そのため、このフロアーには100名を収容できる講義室(写真3)が設置され、授業や研究発表などに使います。

【2階】

2階は泊まり込みで研究を実施する際や外部からの研究者・学生を受け入れるため、宿泊可能な居室が4部屋、簡易のキッチン、男女別にシャワー室とトイレがあります。加えて、学生たちが休息・歓談できるスペースとして1階ゼミ室と同面積の学生実習室(写真4)を設けました。

主な設備(水族館)

展示設備

水族館(マリンバイオセンター)は、施設に訪れた方々が瀬戸内海に生息する生き物たちに親しみをもって接していただけるよう、平成元年7月から無料で公開しています。現在の施設は、平成21年5月に改装されたもので、館内展示内容の充実化を図るとともに、海洋生物科学科で実施しているアクアリウム科学実習や臨海実習に活用するなど、水族館を活用した教育と研究にも力を入れています。 展示水槽は水量が150トンある大水槽を中心に、付近の海岸に生息する生き物たちに触れ合うことができるタッチングプールや、大学での研究活動を紹介するための研究展示水槽など、大小およそ20の水槽で水生生物を紹介しています。

主な研究設備(調査・実習船等)

【調査・実習船】

爽風丸第二爽風丸

【その他】

地曳網

調査・実習船

福山大学ではブランデイング研究推進のため「里山・里海学」を掲げ、調査・研究していますが、内海研の研究フィールドの一つである瀬戸内海はその中核となっています。調査は、藻場や干潟などの浅海域、沖合を流れる流れ藻など広範囲及ぶため、2隻の調査船を用いて対応しています。また、浅海域における魚介類の採集には広島県の特別採捕許可を受けた地曳網なども活用しています。

爽風丸

【概要と仕様】

機動性高く浅海域を調査する目的で配置されています。主に、沿岸域で実施するバイオロギング調査、定点観測、魚類、藻類の採集等に使用しています。
全長5.6m、全幅1.9m、総トン数0.7トン、船外機(電気点火)・50 PS、最大搭載人員(船員を含む。) 6名

第二爽風丸

【概要と仕様】

主に沖合の曳網調査、学生実習や重量のある測器を用いる観測等に使用しています。
全長 11.4m、全幅 2.7m、総トン数5トン未満、船内機(ディーゼル)・428 PS、最大搭載人員(船員を含む。) 23名

その他設備

内海研の前には、アマモ場や砂地の干潟域が広がっています。様々な魚介類が産卵や幼稚仔の成育場としてこれらの場所を利用しています。小型の地曳網を用いて我々はアマモ場や干潟域の特性や生産性を把握するため調査を行なっています。

地曳網

【概要と仕様】

袖網13m、胴長10.5m、網丈1.2mの小型底曳網 爽風丸を用いて沖合に展開し、10名ほどの人数で曳網します。 主にシロギスやアオリイカ、スズキ、クロダイ、サッパ、ヌメリゴチ、ヨウジウオ、クサフグ、サヨリなどが採集されます。

内海生物資源研究所