動物モデルからヒトの新しい治療方法を見つけ出す
薬理学研究室(Laboratory of pharmacology)ではシリアン・ハムスターによるin vivoの実験を中心に大きく2つの研究テーマを展開しています。1つはハムスターの冬眠を制御する中枢神経機構の解明、もう一つは虚血再灌流により誘発される神経細胞死の発現機序とタンパク質SUMO化修飾による神経保護機構の解明です。冬眠機構の実験は、脳低温(低体温)療法など薬物による新たな体温制御の確立を、虚血再灌流実験は、脳卒中後の高次脳機能障害の抑制方法の確立を目指しています。研究室のモットーは「カニの横ばいよりもカメの前進」です。手間のかかる研究ですが、研究室全員で一歩一歩着実に前進していきたいと思っています。