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衛生薬学研究室

衛生薬学研究室

「来たれ、若人! 卒業研究で世界を変える!!」

ようこそ衛生薬学研究室へ!!!当研究室では、卒研生、大学院生を募集しています。

衛生薬学は「生を衛(まもる)薬学」と読み替えれば、その目的や任務がより明確になります。他の薬学領域の研究では、病態診断や化学療法の研究が行われており、これらは病人を対象とするサイエンスです。しかし、我々が専攻する衛生薬学は、「健康体を病態にしないためのサイエンス」であり、健康を障害する様々な要因について、その有害性の理由や程度、さらには消去方法の考案・構築を行うことを目指す研究領域です(予防薬学ともいえるでしょう)。以下に示すように、当研究室では、上述したミッションを達成するために、基礎・応用研究は勿論のこと、セルフメディケーション推進に向けた調査研究や在宅医療を担う介護担当者と薬剤師との連携に関する研究も行っています。
1) 生活している環境化学物質、食事に着目し、環境化学物質によるがん影響評価、毒物代謝のメカニズム解明に主軸を置き、数種類のがん細胞を培養し、試験管レベルで研究を行っています。
2) 世界で嗜好用大麻の合法化が進む中、「大麻成分は毒か薬か」の問いに答えるために、薬物型大麻草主成分テトラヒドロカンナビノール(Δ9-THC)や繊維型大麻草主成分カンナビジオール(CBD)といった大麻成分薬理・毒性研究を進めています。
3) 普段我々が摂取する食品に着目し、食と薬の相互作用について、フラボノイド等の食品中に含まれる機能性成分による薬物トランスポーターへの影響に関する研究を行っています。さらに、瀬戸内の里山・里海資源の高付加価値化に関する研究に取り組んでいます。
4) 超高齢社会では、薬剤師による在宅医療やセルフメディケーションの支援等への貢献が期待されています。健康寿命の延伸やQOLへの貢献に繋がる地域薬局の機能や薬剤師の役割に関する調査研究を、実際の医療現場や地域と連携して進めています。

お知らせ

  • 2024.04.11 当研究室が福山大学 大学案内2024で紹介されました。ゼミ生の多賀帆乃風さん(広島大学附属福山高校OG)の活躍も記載されています。https://edu.career-tasu.jp/p/digital_pamph/frame.aspx?id=7541000-0-10&FL=0
  • 2024.04.01 竹田教授の提案が科研費・基盤研究(C)および2024年度物質・デバイス領域共同研究拠点・基盤共同研究課題に採択されました。
  • 2024.03.30 日本薬学会第144年会(横浜)で5年生の小松可歩さん(福山明王台高校OG)がポスター発表を行いました。
  • 2023.09.09 論文が刊行されました(責任著者:竹田教授)。Curr. Issues Mol. Biol., 45: 7336-7351 (2022)。本論文の、第二著者は、要田恒希院生(広島城北高校OB、現博士課程1年)(当時、学部6年)です。タイトルは、「2-Methoxyestradiol as an Antiproliferative Agent for Long-Term Estrogen-Deprived Breast Cancer Cells」です。広島国際大学の平尾博士との共同研究です。 doi: 10.3390/cimb45090464
  • 2023.08.11 第1回シン・全国学生ワークショップ(Zoom開催)に4年生の村重菜々子さん(盈進高校OG)が福山大学薬学部代表として参加しました。このワークショップには全国の薬系の国公私立大学の学生が参加し、薬学、薬剤師の今後について白熱した議論を交わしました!!
  • 2023.06.21 第50回日本毒性学会学術年会(記念大会)にて竹田教授が代表著者としてファイザー賞を受賞しました。受賞論文:Cannabidiolic acid dampens the expression of cyclooxygenase-2 in MDA-MB-231 breast cancer cells: Possible implication of the peroxisome proliferator-activated receptor β/δ abrogation. 2021年度の受賞に続き2回目の受賞です。詳しくは、日本毒性学会のHPをご覧ください。
  • 2023.05.01 当研究室が福山大学 大学案内2023「未来を創造する人へ」で紹介されました。ゼミ生(多賀さん、広島大学附属福山高校OG)の活躍も紹介されています。
  • 2023.04.01 論文がToxicology Letters 378: 31-38(2023)誌に掲載されました(責任著者:竹田教授)。タイトルは、「Repeated exposure to 4-methyl-2,4-bis(4-hydroxyphenyl)pent-1-ene (MBP) accelerates ligand-independent activation of estrogen receptors in long-term estradiol-deprived MCF-7 cells」です。広島国際大学(平尾博士)との共同研究です。
  • 2023.04.01 2023年度物質・デバイス領域共同研究拠点 共同研究課題 (代表・竹田教授) 採択されました。課題は「プロペラ型分子トリプチセン誘導体を応用した抗がん薬の創出」です。九州大学の新藤教授との共同研究です。
  • 2023.03.27 日本薬学会第143年会(札幌)で4年生の小松さん(福山明王台高校OG)がポスター発表を行いました。演題は「薬学教育が及ぼす薬学生の自己の健康に対する意識と生活習慣への影響」です。
  • 2022.12.21 盈進高校の生徒(高校1・2年生)さん4名が来室されました。「福山大学ゼミ・研究室体験」のイベントです。村重さん(盈進高校OG)も参加してくれました。来室してくれた生徒のみなさん、先生、ありがとうございました!!
  • 2022.12.05 論文Curr. Issues Mol. Biol., 44: 3849-3858 (2022) (筆頭・責任著者:竹田教授)「(–)-Xanthatin as a Killer of Human Breast Cancer MCF-7 Mammosphere Cells: A Comparative Study with Salinomycin」がHighly Viewed Papers of CIMB in 2022に選ばれました。
  • 2022.12.01 論文がForensic Toxicology誌に受理されました(筆頭・責任著者:竹田教授)。タイトルは、「Δ9-Tetrahydrocannabinol stimulation of estrogen receptor-positive MCF-7 breast cancer cell migration: Interfering interaction with the estrogenic milieu」です。広島国際大学の平尾博士、元第一薬科大学の荒牧教授、元北陸大学の渡辺教授との共同研究です。
  • 2022.11.09 竹田教授が福山市立中学校・高等学校(全生徒・教員のみなさま)において薬物等乱用防止に関する講演(福山市薬剤師会)を行いました。
  • 2022.11.05 境院生(博士課程2年)が、第61回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会にて、「亜鉛トランスポーターの発現に与える影響解析:FA2Hの過剰発現とエストロゲン多寡条件下による検討」の演題で発表(口頭)しました。たくさんの質問をいただきありがとうございました!!
  • 2022.10.06 論文がArch. Biochem. Biophys.誌に受理されました(責任著者:竹田教授)。タイトルは、「Cannabidiolic Acid Activates the Expression of the PPARβ/δ Target Genes in MDA-MB-231 Cells」です。広島国際大学の平尾博士、第一薬科大学の古賀博士との共同研究です。
  • 2022.09.16 竹田教授が福山大学研究成果発表会で講演しました。演題は「繊維型大麻草主成分カンナビジオールを基盤とした創薬に向けて」です。聴講、ありがとうございました。
  • 2022.08.25 論文が刊行されました(筆頭・責任著者:竹田教授)。Curr. Issues Mol. Biol., 44: 3849-3858 (2022)。タイトルは、「(–)-Xanthatin as a Killer of Human Breast Cancer MCF-7 Mammosphere Cells: A Comparative Study with Salinomycin」です。広島国際大学の平尾博士、九州大学の新藤教授との共同研究です。本研究は、物質・デバイス領域共同研究拠点共同研究課題(基盤共同研究・代表:竹田教授)の一環として行われたものです。
  • 2022.04.01 大学院生の境さん(D2)が筆頭著者の論文が刊行されました(責任著者:竹田教授)。タイトルは、「Perfluorooctanoic acid (PFOA) as a stimulator of estrogen receptor-negative breast cancer MDA-MB-231 cell aggressiveness: Evidence for involvement of fatty acid 2-hydroxylase (FA2H) in the stimulated cell migration」です。おめでとうございます!!
  • 2022.03.28 大学院生の境さん(D1)が2021年(第60回・愛媛) 日本薬学会 中国四国支部 学生発表奨励賞を受賞しました。受賞演題は、「脂肪酸2位水酸化酵素FA2Hを標的とした乳がん悪性化機構の解析」です。おめでとうございます!!
  • 2021.12.21 盈進高校の生徒(高校1・2年生)さん4名が来室されました。「福山大学ゼミ・研究室体験」のイベントで、竹田教授と境院生(非常勤助手)が対応しました。新型コロナウイルス感染の陽性判定でも使用されるリアルタイムPCRの原理と操作法について説明し、簡単な実験を行いました。来室してくれた生徒のみなさん、先生、ありがとうございました!!
  • 2021.12.21 BPB Reports, 4: 202-205 (2021)誌に論文が掲載されました(責任著者:竹田教授)。タイトルは、「Exposure to (–)-xanthatin during the haploid formation of mouse spermatocyte GC-2spd(ts) cells, an in vitro male germ cell model」です。九州大学(新藤充教授)、広島国際大学(平尾雅代助教)との共同研究であり、2021年度物質・デバイス領域共同研究拠点共同研究課題(基盤共同研究・代表:竹田教授)の一環として行われたものです。
  • 2021.12.20 竹田教授が、韓国薬学会にて講演を行いました(2021推薦シンポジウム・オンライン参加)。本シンポジウムは、日本薬学会環境・衛生部会と韓国薬学会予防薬学部会との学術交流の一環として開催されるものです。テーマは、「Cadmium’s metalloestrogenic effects are absent in a post-menopausal ERα-positive breast cancer cell model: Evidence for the involvement of constitutively activated ERα and very low expression of GPER1」です。
  • 2021.11.15 竹田教授が、修道大学ひろしま協創高等学校にて、模擬講義を行いました。テーマは、「いつも飲んでいるお水はどのようにしてきれいになっているのか:きれいにする仕組みを学ぼう」です。聴講してくれた生徒のみなさん、ありがとうございました!!
  • 2021.11.8 境絃樹院生(博士課程1年)が、第60回日本薬学会・日本薬剤師会・日本病院薬剤師会 中国四国支部学術大会(online meeting)にて、「脂肪酸2位水酸化酵素FA2Hを標的とした乳がん悪性化機構の解析」の演題で発表しました。
  • 2021.11.1 竹田教授が企画したCurrent Topics(総説)がBiol. Pharm. Bull. 44: 1593 (2021)誌に掲載されました。テーマは、「Recent advances in the understanding of nuclear receptors- and drug-metabolizing enzymes-mediated inter-individual differences」です。このCurrent Topicsは5名の気鋭の研究者の研究に基づいた総説から構成されています。
  • 2021.10.1 Biol. Pharm. Bull.44: 1524-1529 (2021)誌に論文が掲載されました(責任著者:竹田教授)。タイトルは、「4-Methyl-2,4-bis(4-hydroxyphenyl)pent-1-ene (MBP) Targets Estrogen Receptor β, to Evoke the Resistance of Human Breast Cancer MCF-7 Cells to G-1, an Agonist for G Protein-Coupled Estrogen Receptor 1」です。
  • 2021.9.11 境絃樹院生(博士課程1年)が、フォーラム2021:衛生薬学・環境トキシコロジーにて(online meeting)、「環境化学物質による乳がん悪性化:脂肪酸2位水酸化酵素FA2Hを指標とした解析」の演題で発表しました。
  • 2021.9 村上君(4年生)が日本アプライド・セラピューティクス (実践薬物治療)学会第11回学術大会 日本社会薬学会第39年会合同大会にて研究成果をオンラインで口頭発表予定です。
  • 2021.7.10 竹田教授が日本毒性学会 ファイザー賞(Pfizer Highly Cited Paper Award、高頻度被引用論文賞)を受賞しました(代表著者)。この研究は以前赴任していた広島国際大学環境毒物代謝学研究室との共同研究の成果です。引き続き共同研究を行っていきます。おめでとうございます。
  • 2021.7.6-8.3 竹田教授が福山市薬剤師会シリーズ研修会で講演しました。テーマは、「大麻研究者がお話しする大麻について:大麻は毒か薬か(全3回)」です。
  • 2021.4.1 竹田教授が科学研究費補助金 基盤研究C「環境化学物質の新たな毒性指標:脂肪酸2位水酸化酵素FA2H誘導とその意義」(研究代表)に採択されました。2021年度~2023年度までの研究期間となります。
  • 2021.4.1 大学院生兼非常勤助手の境絃樹が着任しました。広島国際大学出身の大学院生です。当研究室では、大学院生を募集中です!!
  • 2021.3.28 日本薬学会第141年会で大学院生(助手)の境君と杉原教授が研究成果を発表しました。
  • 2021.3.20 6年生が卒業しました。
  • 2021.2.26 杉原君(2020年度卒業生)、金子君(6年生)の研究成果がFundamental Toxicological Sciencesに掲載されました。この研究は『瀬戸内の里山・里海学-生態系、資源利用、経済循環、そして文化』をコンセプトに福山大学が取り組んでいるブランディング事業(グリーンサイエンス)の一部です。
  • 2020.1.15 竹田教授の成果がToxicologyに掲載されました。
  • 2020.11.11 杉原教授の成果がpharmacyに掲載されました。
  • 2020.11 杉原教授が東京化学同人社より「第9巻 薬学演習 Ⅲ. 薬学総論・衛生薬学」を出版しました(一部執筆)。
  • 2020.10.18 竹田教授、境君の成果がBiochemical and Biophysical Research Communicationsに掲載されました。
 

研究内容

1.脂肪酸2位水酸化酵素(FA2H)を標的とした乳がん転移抑制薬の創生に向けた基礎研究(竹田・境)

ポストゲノム時代の今日、正常細胞とがん細胞のエネルギー代謝経路の違いに焦点を当て、がん治療を試みる研究が展開されています。悪性化したがん細胞は脂質代謝系が亢進しており、脂肪酸シグナル伝達ネットワークを巧みに利用することで、高い遊走能や生存能を獲得しています。我々は、これまでに環境化学物質による乳がん悪性化機構の研究を行ってきました(Project 7)。この過程で、脂肪酸2位水酸化酵素(FA2H)が新規標的として浮上し、最近、FA2Hが乳がんの悪性化、特にエストロゲン受容体α(ERα)陰性の乳がん細胞を悪性化(遊走・浸潤の亢進)させることを発見しました。ERα陰性の乳がんはエストロゲン非依存的に増殖し、高転移性です。本研究では、独自に見出したFA2Hを標的としたERα陰性乳がんの転移抑制薬の創生に向けた基礎研究を行なっています(JTS,2013; Toxicology 2014,2019; BBRC 2020)。

2.瀬戸内の里山・里海資源の高付加価値化に関する研究~薬物トランスポーター活性に及ぼす海藻類の影響~(杉原)

瀬戸内海は海藻の生育に適した環境であるため多種類の海藻資源に恵まれており、古くから天然採取や養殖が行われてきた地域です。本研究は、海藻が有する新たな生物活性機能として、薬物の吸収に関与する各種トランスポーターへの影響を、ヒト大腸がん由来のCaco-2細胞を用いて、スサビノリやアオサノリなどの海藻抽出物について検討しています。海藻類は日常的に摂取されていることから、食との相互作用の観点からも本研究は重要であり、また、海藻等の天然資源を治療効果の向上に利用することを想定し、研究に取り組んでいます。例えば、排泄型トランスポーターの発現誘導により薬剤耐性を獲得したがん細胞に対して、抗がん剤の治療効果の維持や回復が可能になるかもしれません。スルファメサラジンは、難治性の慢性大腸炎の治療薬で、高用量で服用する必要があるため、服用には大きな負担が生じます。消化管に発現している排泄トランスポーターを抑制できれば、少しでも患者の服用量が減らす事ができるかもしれません。
瀬戸内は海の幸、山の幸に恵まれた天然資源に恵まれています。海藻だけではなく、様々な天然資源に含まれているフラボノイド等について、薬物トランスポーターへの影響も検討しています。(関連業績:J. Pharm. Pharmacol., 2013, J. Food Sci., 2012, 2017)。

3.コレステロールトランスポーター(NPC1L1)の活性に及ぼすフラボノイド等の食品機能性成分に関する研究(杉原)

NPC1L1は脂質異常症治療薬の開発過程でその存在が想定され、見出されたコレステロールトランスポーターです。NPC1L1ノックアウトマウスではコレステロールの約70%が抑制されることから、腸管におけるコレステロールの吸収におけるNPC1L1の寄与は大きいと報告されています。フラボノイド類は多岐に渡る種類が存在していますが、この中にNPC1L1活性に影響を及ぼすフラボノイドがあるとすれば、食を通した生活習慣病の予防対策に繋がると考え、研究を進めています。腸管においてNPC1L1を介したコレステロール吸収機構に及ぼすフラボノイドの作用機構について、クラスリン依存的エンドサイトーシスの過程やNPC1L1の発現調節に係るSREBP2やPPARαへの影響について研究を進めています。
(関連業績:BBRC, 2017)。

4.大麻は毒か薬か?:大麻成分の薬理・毒性に関する研究(竹田・境)

我が国では、大麻は「大麻取締法」の厳しい法規制下にあり、「大麻=危ない」というイメージが一般的ではないでしょうか。しかし、近年では「医療用大麻」という言葉をよく耳にするようになり、諸外国では嗜好用も含めた大麻の合法化が進んでいます。大麻成分は毒か薬か。この問いに答えるために、薬物型大麻草主成分テトラヒドロカンナビノール(THC)や繊維型大麻草主成分カンナビジオール(CBD)といった大麻成分の薬理・毒性研究を進めています。

5.超高齢社会における地域薬局の新たな機能に関する研究(杉原)

地域薬局(薬剤師)は地域住民の「かかりつけ」として1次予防も担うことが示され、「健康サポート薬局」の制度が導入されました。そこで、地域薬局による1次予防を含めた地域住民の健康支援に係わる環境の構築や在宅医療の推進を目指して、地域の薬剤師と共同で研究をすすめています。
在宅医療は超高齢社会となった現在、地域に浸透し、必要不可欠なものになりましたが、地域薬局の環境がまだ十分に整っていないことや、他職種との連携が課題になっています。本研究では、在宅医療におけるこれらの課題やその解決方法について研究を行っています。
地域住民に対して簡易測定機器を用いたセルフチェックを実施したところ、高血糖や高血圧などを放置したままでいる地域住民が少なからずいることが分かりました。また、ロコモティブシンドロームについても予防対策がとられず放置されていました。このように社会的背景ならびに現状を解析し、地域薬局における新たな機能について研究に取り組んでいます(関連業績:Jpn. J. Pharm. Health Care Sci.,2014, 2016, 2019, Jpn. J. Soc. Pharm., 2018)。

6.環境化学物質によるがん悪性化メカニズムの解析(竹田・境)

我々の周りには化学物質が溢れており、その恩恵を受けている一方で、ヒトや環境への有害影響が懸念されています。環境中にある化学物質の中には、ホルモン作用に影響を与える(内分泌をかく乱する)ものもあります。ある種の環境化学物質は女性ホルモンに似た作用を示すため、乳がん細胞の増殖や浸潤を促進することで、より「厄介な」がん細胞にしてしまいます。我々は、環境化学物質が乳がん細胞に与える影響を分子レベルで明らかにし、予防法の確立に向けた研究を進めています(関連業績:Mol.Pharmacol.2019, Toxicol. Lett.2020)。

 

研究業績
(Researchmapの研究者情報)

 

スタッフ
(教員紹介)

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竹田修三教授
杉原成美教授
要田恒希助手