学部・学科・大学院

薬学科

小嶋 英二朗(こじま えいじろう)

職 名 教授/薬学科長
学 位 博士(薬学)
専門分野 臨床血液学、臨床分析化学
担当科目 基礎分析化学A・B、生体中の金属・分子を解析する方法、化学物質の分析・臨床応用、臨床検査 など
メッセージ 医薬品をはじめとする化学物質や生体成分を分析することは、病気の診断、治療方針の決定、治療状況の把握など様々な段階で、必要な情報を得るために欠かせない根幹となる部分です。「分析」を通して、病気の克服などに有益な情報を世の中に提供していきましょう。

 研究者情報 

Fukuyama Univ Ver. researchmap

血液成分分析に関する研究

人の生体防御機能である免疫系を担っている物質の一つに抗体があります。人の血液中に存在する血清タンパク質の一つで、体内侵入した異物である抗原を特異的に認識します。また、酵素と基質の関係、レセプターとリガンドの関係など、様々な生体成分同士の特異的な相互作用があります。そういった相互作用の解析を、ファージディスプレイという手法を用いておこなっています。例えば、抗体が抗原を識別する上で重要な、アミノ酸をはじめとする化学物質の立体構造上の特徴を明らかにすることが目的です。

血液を介する感染症に関する生化学的研究

病原体は、宿主への感染が成立し、生体内に侵入すると、激しい症状を引き起こしたり、なかなか病原体を排除できず深刻な症状を引き起こすリスクと長期間戦わなければいけなかったりします。感染のメカニズムを分子レベルで解析し、治療や予防に役立てようとしています。今は、HTLV-1やノロウイルスといったウイルスの感染システムにおいて、重要な役割を担っている分子を割り出し、その分子に対する抗体を分子生物学的手法で作製することを試みています。