【薬学部】薬学部学生が日本薬学会第144年会で学生優秀発表賞を受賞!
薬学部6年生の中谷綺人君(臨床薬効解析学研究室所属)が、3月に開催された日本薬学会第144年会(横浜)で、ポスター発表し、学生優秀発表賞を受賞しました。指導教員の佐藤雄己教授が報告します(投稿はブログメンバーの五郎丸です)。
2024年3月28日(木)から31日(日)までの4日間、神奈川県横浜市にて開催された日本薬学会第144年会において、本学部6年生(発表時5年生)の中谷綺人君がポスター発表し、審査の結果、学生優秀発表賞を受賞し表彰されました(審査対象演題1268題、受賞率20.4%)。
中谷君、受賞おめでとうございます!!
中谷君の学会発表の様子
【発表内容】
演題名:がん食欲不振-悪液質マウスにおける消化器障害に対する六君子湯の効果
演者(所属):○中谷綺人1、西彩伽1、永塚由佳1、柴田紗知1、髙山健人1、山本浩一2、佐藤雄己1
(1福山大薬、2森ノ宮医療大保健科学)
本研究では、動物モデルを使用して、がんによる食欲低下と体重減少を呈する「がん悪液質」に対して、漢方薬の六君子湯が有効であり、その効果には投与のタイミングや投与期間が重要であることを明らかにしました。また六君子湯の作用に、いくつかの生理活性物質(ホルモン、タンパク質)が関連している可能性も明らかにし、食欲不振を伴うがん悪液質に対する新たな治療法の開発につながることが期待できます。
賞状と記念撮影
受賞に伴い、井上薬学部長とともに大塚学長に表彰の報告を行いました。中谷君から研究の背景や結果、今後の展望について説明し、学長から激励をいただきました。
大塚学長に研究内容を説明する中谷君
左から井上薬学部長、大塚学長、中谷君、佐藤教授、鶴田副学長
本学薬学部では3年次後期から研究室配属となり、学生一人ひとりが課題研究に取り組みます。中谷君と同様に研究室の学生達も熱心に課題研究に取り組んでいます。学生の皆さんのさらなる活躍を期待しています!
実験の様子
本学学生の日本薬学会年会発表参加の様子は、2024年4月9日のFUKUDAI Mag「【薬学部】日本薬学会年会(横浜)× 学生の研究成果発表!」をご覧ください。
中谷君から一言:
この度、学生優秀発表賞に選出され、大変嬉しく思います。実験が上手くいかない時期もありましたが、最後までやり遂げることができました。ご指導頂いた先生方、同研究室学生の協力あっての結果だと思います。これからの研究の発展に貢献できるよう勇往邁進して参ります。
学長から一言:おそらく薬学関係で最大にして最も権威ある日本薬学会の大会で見事に学生優秀発表賞を受賞した中谷綺人君、おめでとうございます! 学長室で研究内容の説明を聞かせてもらいました。胃腸の働きを良くすることで知られる六君子湯が癌治療に役立つ可能性を見いだすには、佐藤雄己教授の指導の下、ずいぶん長い間にわたって実験を繰り返したことでしょう。その根気や頑張りを讃えます。