福山大の科研費採択件数、広島県内の私立大トップに!
大学教員にとって日頃の研究を支える重要な財源の一つが、日本学術振興会による科学研究費補助金(科研費)です。その令和5年度の配分状況が公表され研究費の採択件数において、福山大学が広島県内の私立大学で第1位という結果になりました。
日本私立大学協会が発行する『教育学術新聞』(令和5年9月13日付け)によれば、令和5年度に科研費の配分を受けた全国の私立等大学・専門職大学・大学院大学は591校です。教員が自らの研究経費として使える「直接経費」と、事務手続き費用や施設・設備の整備・維持費用など所属機関へ配分される「間接経費」とを併せた「配分経費(直接経費+間接経費)」の総額の多い順に並べた一覧表(分配を受けた591校)において、福山大学が第165位に位置しています。
また、本学関係で採択された研究課題数は41件で広島県内の私立大学で第1位となり、その配分経費の総額は4,433万円となりました。
福山大学薬学部における、2023年度の採択課題(研究代表/新規・継続)は以下になります。
【基盤研究(C)】9件
☆今 重之/自己免疫疾患におけるトロンビン切断型ネフロネクチンと受容体との相互作用の機能解明[教員情報]
☆渡邊 正知/虚血再灌流障害に対する低体温誘導SUMO化修飾を介した血液脳関門保護機構の解明[教員情報]
☆木平 孝高/腎虚血再灌流障害におけるグルタチオン分解酵素を介したアポトーシス制御の役割[教員情報]
☆前原 昭次/COVID-19治療薬を目指した薬用植物エンドファイト培養エキス中の抗SARS-CoV-2活性物質[教員情報]
☆大西 正俊/脳出血後のキヌレニン経路の変動と抑うつ発症の関連性[教員情報]
☆本田 真知子/非アルコール性脂肪肝疾患における細胞外基質ネフロネクチンとその翻訳後修飾の役割[教員情報]
☆竹田 修三/環境化学物質の新たな毒性指標:脂肪酸2位水酸化酵素FA2H誘導とその意義[教員情報]
☆小川 祥二郎/LC/MS分析の利便性を大幅に向上にさせる多機能誘導体化試薬の開発と実用性評価[教員情報]
☆松岡 浩史/動脈硬化抑制に関わる核内受容体の制御ネットワークの解明と創薬応用[教員情報]
【若手研究】2件
☆高山 健人/腸管免疫応答から紐解く漢方薬と腸内細菌叢のクロストーク[教員情報]
☆柴田 紗知/関節リウマチとそれに伴う各種臓器損傷へ作用する食品・栄養成分の探索[教員情報]
福山大学薬学部の研究室は、基礎薬学分野(化学系、物理系、生物系)、衛生薬学分野、医療薬学分野、薬学臨床分野の多岐にわたる領域を専門とした19研究室からなり、学生たちは3年生後期から6年生までの期間、各研究室へ分かれて課題研究に取り組んでいます。また、6年制薬学部を卒業後は、薬剤師として医療現場で活躍するほかに、福山大学大学院の薬学研究科へ進学して研究活動を続け、更に高い専門性の修得を目指しています。
薬学部M